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君が隣にいれば。  作者: 星野 美織
花野 マイ編
3/5

香坂家へ

「おじゃましまーす」

凛奈の家。初めてだ。中学に上がってから友達の家におじゃましたな。

の前に、小学校の時も毎日練習で休みはお盆とお正月しかなかったけどね。

「ばんわー」

と、誰かが顔を出した。

……誰だろう。

「えっとね、私の双子の弟の朝緋。西中に通ってるの」

その言葉に、私は唖然とした。

「凛奈って双子だったんだ……」

「あれ? 言ってなかったっけ?」

「うん。聞いてなかった」

「……めっちゃイケメン! いいなぁー。私もこんな双子ほしーい」

その私たちのやりとりをみた朝緋くん? は、

「西野中の香坂 朝緋。よろしく」

と言って、ソファーに座ってゲームを始めた。

「ちょっとー、朝緋、汗臭いからお風呂入ってきてよー。友達来てるんだよー?」

「あ、いいよ! 気にしないで!」

「……ほんとにいいの?」

「う、うん。大丈夫だよ」

「……ごめんねー」

と言って、凛奈は机に袋をおいた。

「なに買ってきた?」

「いつものチャーハンと唐揚げ。私はちゃんとお弁当を買ったから」

「んー」

「いただきまーす」

と、凛奈が手を合わせた。

凛奈、帆南先輩が辞めちゃって、落ち込んでないの?

無理して笑ってるの?

「? どうしたのマイ、食べよー」

「あ、うん! いただきまーす!」


--------

「おじゃましましたー! 朝緋くんばいばーい!」

「じゃーなー」

楽しかった。晩ご飯が、あんなに笑顔になれるものなんだ。

また、一緒に食べたいなぁ……。

だめだだめだ、そんな図々しいこと……。

「あのさ、」

「ん?」

凛奈が、少し戸惑いながら話しかけてきた。

「マイはどうして北中にきたの?東中も校区に入ってるのに」

─────あれ? なんでこんなことになってるんだろ。さっきまで、あんなに楽しかったのに、やっぱり凛奈は……。

話そう。私の、私の過去を。







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