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君が隣にいれば。  作者: 星野 美織
花野 マイ編
2/5

ふと思ったこと。

幼稚園の頃フルートをやっていた。

最初は単なる憧れから始まった。

私が大きくなるにつれ、両親の仕事が忙しくなってった。

寂しさから逃れるために、1人になることを拒んで、親に言った。

「吹奏楽をやりたい」

お母さんはそっけなくOKしてくれた。

お母さんも気づいてたんだろう。寂しいんだって。

そして、入部したのが「東野小学校吹奏楽バンド」だった。

まぁ、そこでいろいろゴタゴタとあって、

私の憧れであるトランペットの桜先輩と紗江先輩を追いかけて北原中学校に入学。

でも、入部して3ヶ月半。ふと思ったんだ。







私、なにやってんだろ。

なんでフルート吹いてんだろ。







そう思いながら、夕方にフルート教室へ向かった。






--------

『はぁ。今日も疲れた』

フルート教室が終わり、そんなことを思いながらコンビニに向かう。

向こうから見覚えのある人がみえる。

茶髪で、ハーフアップのセーラー服、

─────香坂 凛奈。

確か、西野小でコルネットやってた子。

結構小学生の間で有名だった。

とりあえず、声をかけてみた。

笑顔を作って。

「凛奈ー! 」

「あ、マイ!」

凛奈は笑顔で「マイ!」と答えてくれる。

本物の、笑顔。

とっても眩しい、太陽みたい……。


--------

「ねぇ、家で1人ならうちで食べない?」

「え、いいの?家の人とか……」

「全然いいよ! うちの親も帰り遅いし!」

なんか、嬉しい。

凛奈とはあんまり喋ったことなかったけど、なんか喋ってみたら結構楽しいな。

「……じゃ、お邪魔しちゃおっかな?」

「うん! いいよ!」

凛奈は、とびっきりの笑顔で答えた。




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