プロローグその1
ぼくは、清水晶。「しょう」じゃなくて「あきら」だよ。
つい先月15歳になったほやほやの高校生だ。
といいたいところなんだけど、実は先月の誕生日の前日に交通事故で背骨を骨折。それで受験することができなかったため、今はただの無職な15歳なんだ。
両親は、生き残ったというだけで充分だと言ってくれて、今は絶賛甘やかせられ中なんだ。
最近は、父がこの間くれたノーパソを使って、一日中ネットで小説を読んでいる。
あっと、そろそろ点滴の時間だから、一旦休憩しようかな。そんな風に思っていた所、ちょうど看護師さん(32歳で独身だそうだ)が点滴を持ってきてくれたようだ。
「はい、清水さん、天敵の時間ですよー」
そういうと、看護師さんはなれた手つきで準備をして、針を刺してくれた。
どうも、この冷たい点滴の中身が体に入ってくる感覚が苦手なんだよなあ〜などと考えていると、鼻が旧に痒くなってきたので、かこうとしたら手が動かない。
あれっおかしいと思っていると、息がしづらくなってきた。
あっ声も出ない。
あれっ...........
あれ.............
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