読者への挑戦
後書きがあります。
さて、賢明なる読者諸君には既にこの事件の真相がお分かりだとは思うが、ここで身の程知らずにも読者諸君に挑戦をしてみたい。
挑戦内容はシンプルだ。すなわち、
「誰が犯人なのか?」
今回の事件においては、確実な証拠によりそれを証明する必要はない。
正確に言えば、
「犯行がどのように行われ、そしてそれを行ったと推測される合理的理由を持つ人間は誰か」
これについて答えてもらいたい。
本件は非常に特殊な状況下にあり、また登場人物のそれぞれの思惑が絡み合った複雑なものになっているので、事件の全容を完全に推理する必要はない。
上記の点のみ考えてもらいたい。
無論、これまでの話の中に全ての手がかりは出てきている。
是非、見事答えて事件を解決して欲しい。
なお、この挑戦がフェアなものになるよう、以下に推理をする際の前提条件を示す。
・この物語において、主人公のヴァンは「信頼できる語り手」である。つまり彼が幻覚を見ていたり、あるいは二重人格であったりはしないし、犯人ではない。
・犯人は登場人物紹介に名前があがっている人物である。すなわち、「シャドウは存在しない」
・ここでいう犯行とは「ブラドの殺害」「モーラの殺害」「ハントの殺害」「キジーツの殺害」についてである。それ以外の事件については考えなくともよい。
・事件の展開からして当然の帰結ではあるが、物語中で死亡したことはその人物の潔白を証明しない。
・物語内に描写や言及のない高度な科学技術が使われてはいない。
・物語内に描写や言及のない特別な能力、技能を犯人が使用してはいない。これは聖遺物に関しても同様であり、描写のない聖遺物の能力を使用してはいない。
・物語内に描写や言及のない限り、物語の世界の物理法則は現実の世界のものに則する。
・物語の世界の魔術については、物語内に描写や言及をされているような制限があり、万能ではない。
・動機の推理は必ずしも必要ではない。ただし動機の推理が、犯人特定のヒントにはなりうる。
・プロローグはヒントの役割を果たしている。
・叙述トリックの一種が存在する。
一応、今回も読者への挑戦については活動報告に書いておきます。




