読者への挑戦
前話と同時投稿です。
さて、賢明なる読者諸君には既にこの事件の真相がお分かりだとは思うが、ここで身の程知らずにも読者諸君に挑戦をしてみたい。
挑戦内容はシンプルだ。すなわち、
「誰が脚本を盗んだ犯人にしてセイバーなのか」
そして、
「どういった筋道でそれを推理するのか」
この二つに答えてもらいたい。
無論、これまでの話の中に全ての手がかりは出てきている。
是非、見事答えて事件を解決して欲しい。
なお、この挑戦がフェアなものになるよう、以下に推理をする際の前提条件を示す。
・この物語において、主人公のココアは「信頼できる語り手」である。つまり彼(もしくは彼女)が幻覚を見ていたり、あるいは二重人格であったりはしないし、犯人ではない。
・犯人は登場人物紹介に名前があがっている人物である。
・この物語において、事件について誰かが嘘をついていることはありうる。ただし、その場合、それが嘘であると推測できる、少なくとも怪しむことのできる程度の根拠は存在する。
・物語内に描写や言及のない高度な科学技術が使われてはいない。
・物語内に描写や言及のない特別な能力、技能を犯人が使用してはいない。
・物語内に描写や言及のない限り、物語の世界の物理法則は現実の世界のものに則する。
・物語の世界の魔術については、これまでの物語内に描写や言及をされているような制限があり、万能ではない。
・探偵役であるヴァンの言うように、今回の犯人は本物の怪盗セイバーだと考えてよい。
・不可能犯罪ではないため、可能性では誰の犯行でもありうる。よってこの事件ではヴァンの語るように「妥当性」から推理する必要がある。
・第三部の脚本を予想するルートでは、そのまま「劇中はどこを舞台にしているのか」さえ判明すれば、それを自動的に答えと考えてよい。その場所に最も関係が深いと思われる人物がセイバーである。
活動報告にも書きましたが、書籍化いたします。