エピローグ
事件は大いに話題になり、その渦中にいて記事を書くという幸運に恵まれた僕は、一躍時の人になった。ペースで発行された僕の記事の載った新聞はペースだけではなく全国的に話題になり、事件とセットで僕の名が売れていった。
それは、事件の関係者が僕以外捕まらないことから、他の記者も取材を僕にするしかないことが拍車をかけている。
エーカーは、事情を探偵士に聞かれた後ですぐにまた旅に出たらしい。元々、放浪癖のある画家だったのが、それが今回の事件で酷くなったらしく、誰も行く先も現在地も知らない状況らしい。おそらく、どこかの山中を歩いているのだろうと思う。事件のことを訊こうにも、誰にも追えない。
ウィッチも最初のうちこそ普段通りに生活しようとしたらしいが、あまりにも取材に押しかけられる日々が続いたある日、突如として姿を消した。彼女がどこに去ったのかは、両親すら知らないらしい。
タリィは、探偵士の取り調べに対して完全に黙秘しているとのことだ。これからも喋ることはないだろう。事件のもっとも深い部分、真相はこの先も明らかになることはないかもしれない。
そして、ヴァンはまた領地に閉じこもってしまったらしい。元の隠居生活だ。
今回の僕の記事で、「あの名探偵ヴァンがついに復活か」と一気に話題が再燃し、ブームにすらなりそうになった。上司には、「これからヴァン付きの記者になれ」と命令されたくらいだ。
だが、ヴァンは領地の奥深くに閉じこもり、一切表に出ることはなかった。さすがに、大貴族でもあるホームズ家の領地に強引に入り込んで取材するわけにもいかず、どこの記者も歯噛みしている状態だ。
こうして事件は終わった後では大した動きもなく、出来事と言えば、精々僕が事件の記事のおかげで念願だった事件記者になれそうなくらいだった。
その僕に、ホームズ家からお茶会の招待状が届いたのは、事件から三か月余りが経ったある日のことだ。
広大な領地、とは言うものの、ヴァンが個人的に使える領地はその奥も奥、ほぼ何の手入れもされていない森になっている一角だそうだ。家令に案内された時には、本当にここでいいのかと数回確認したくらいに寂れた森だ。その森のそのまた奥にある山小屋。どう見ても山小屋。あの霧中寮の方が余程大きく、きちんとしているくらいの山小屋。これが、ヴァン個人の屋敷だという。
「当主の屋敷っていうより、使用人の屋敷みたいですね」
思わず屋敷の前で本音を漏らすと、
「失礼な」
とメイド姿の、まだ年若い女性の使用人は口を尖らす。森の奥、この山小屋までの案内をしてくれた使用人だ。
「わたくしたち使用人に与えられている住居は、これよりも大きく立派です」
「はあ……あのお、ホームズ家って実権は奥様と妹様が握られているとか噂を聞いたんですけど……」
ひょっとして奥さんに冷たくあたられているのですか、と質問しようとしたがその使用人はそこまで口にする前に読み取ったらしく、
「ああ。違います、違います。当主が自分でこういう隠居小屋を欲しがっただけです。こういうのに元々憧れていたそうです。はっきり言って、キリオさんと妹さんはヴァンさんを溺愛してるくらいですよ」
あまりにもざっくばらんなその口調に面食らいつつ、
「キリオさん?」
「奥さんですよ。ヴァンさんの――あっ」
そこではっとした顔をしてその使用人は口を手で押さえ、
「失礼しました。このことはご内密に。特に奥様には」
「は、はあ」
「わたくしはヴァンさ、当主付きの使用人なのですが、当主本人から当主の前ではかしこまった言葉遣いをしないようにと命を受けておりまして」
「ああ、それが出ちゃったと」
「何分、ご内密に」
使用人は深々と頭を下げる。
「もちろんもちろん……で、この中に?」
「はい」
頭を上げた使用人は手で山小屋を示す。
「主人がお待ちしております。ココア様」
扉を開けてまず目に入るのは本棚。無数の蔵書。その次に、丸テーブルに、周囲に椅子がいくつか。一つだけ普通の椅子ではなく、ゆらゆらと揺れる椅子――安楽椅子があって、そこに彼が座っている。
「ヴァンさん。ココアさんをお連れしました」
また、砕けた口調になった使用人が声をかけると、
「ああ」
ヴァンが椅子に座ったまま右目をこちらに向ける。事件の時と同じく黒いローブをまとったヴァンは、白に近い金髪ややつれ具合、目の下の隈、眼帯などはそのままだが、あの調子の悪そうだった事件の時とは違って血色はよさそうに見える。
声にも覇気がないが、あの事件を通じて慣れたからか、今ではそれが特に機嫌が悪くない時のヴァンの声だということくらいは分かる。
「ご苦労さん」
そのヴァンの声に、使用人は一礼して去っていく。
「よく来たな、座ってくれ、ココア」
「ご無沙汰してます」
僕がヴァンの正面に座ると、丸テーブルの上にある鉄瓶をヴァン自ら掴み、置いてあったカップにお茶を注いでくれる。どうやら、使用人にお茶をいれさせるのは嫌らしい。
「忙しいだろうに、よく来てくれた」
ヴァンがとんとんと叩くのは、テーブルの隅にある新聞。僕の記事の載った新聞だ。それが何種類も無造作に置いてある。
「ヴァンさんに招かれてるって話をしたら、上司にとにかく行ってこいって言われましたよ」
上司は、まだ僕をヴァン付きの記者にすることを諦めていないようだった。
「あ、そう。でも悪いけど、ここでの話を記事にするのはやめておいてほしいんだ」
「ヴァンさんがそう仰るなら」
何だかんだ言って、ヴァンは力を持った貴族であり、彼に逆らってまで記事を出すことはそもそもできない。
「いただきます」
僕はいれてもらったお茶で口を湿らせてから、
「それで、一体?」
まさか、本当にお茶会をするだけではないだろう。
「ああ、ちょっと待ってくれ――おい、そろそろいいか?」
小屋の奥に向かってヴァンが言う。
誰かいるのか? そう言えば、カップが三つある。僕とヴァンと――誰だ?
「はいはい……ああ、ココアちゃん、久しぶり」
やがて現れた人物の姿を見て僕は仰天し思わず立ち上がる。
「ウィッチさん!」
行方知れずになっていたウィッチが、そこにいる。元気そうだ。手に刃物を持っているので一瞬ギョッとするが、彼女の職業を思い出して納得する。また、何か削っていたのだろう。
「ど、どうして、ここに?」
「あたし、ここで働いているのよ」
「え?」
「まあ、二人とも座れ……ウィッチから相談を受けてな、人の目が届かないところはないかというんで、ホームズ家お抱えの彫刻家として住み込みで働いてもらっているんだ。普段はキリオとよく一緒にいるな」
「奥様にはよくしてもらってますよ」
「はあー……」
まさか、ウィッチがここにいるとは。
まだ衝撃が冷めやらないが、とりあえず座る。ウィッチも座る。
「今になってココア、お前を呼んだのは、実はこっちでも、ウィッチに色々と聞きながらあの事件の背景を調べていてな。で、一区切りついたから、お前には知らせておこうと思ったんだ」
「どうしてですか?」
「え? だって、芝居下手だってことでのけ者にしたりとか、騙して利用しようとしたから、一応悪いかなと思ってて」
どうやら気にはしていたようだ。
「いや、そっちじゃなくて、そっちも未だに納得はしてませんけど、そうじゃなくて」
落ち着くために一口お茶を飲んでから、
「ヴァンさん、あの事件の動機とかには興味ないって言ってませんでした? どうして、背景を探ったりなんて……」
「ああ、そっちのどうして、か。確かに動機、特に芸術なんて全く興味はないんだが――それが例えば、他の事件に関わっていたり、あるいは関わる可能性があったら話は別だ」
「え?」
他の事件?
「でも、あの事件なら他の記者も僕も、記事のために必死になって背景を洗いました。タリィさんの過去やクロイツさんとの確執、それからニャンって人のことも。でも、他の事件なんて出てきませんでしたよ」
それどころか、ほとんど今回の事件に関係していると思われる情報は出てこなかったと言っていい。
「他の事件、は言い方が悪かったか。正確には、次の事件だ」
ヴァンは補足説明するが、余計に意味が分からない。
「順を追って説明する。俺はそもそも、あの事件がどういう意図で起こされたのかを考えていたんだ。エーカーが感想を言っていただろう? まるで、ニャンという死んだ奴が起こした事件みたいだ、と。人を驚かせたり変わったことをするのが好きな、そのニャンって奴なら、一体この事件をどういう意図で起こすのか、それを考えてみた」
「意図があったか、ですか? 動機ではなくて?」
「ああ。どうして、というよりも、どうするつもりだったのか、を考えてみた。仮にタリィがニャンって奴と同じような人格だったとして、もしも俺が邪魔をしなければあの事件をどうしていく意図があったのか。皆殺し、はありえない。それをするくらいならそもそも俺や記者を呼ばないだろう。俺やココアは観客だ。俺は元名探偵で大貴族――つまり著名人の観客役。ココア、お前は」
「記者ですね、そのまま。僕に、事件の記事を書かせるつもりだった」
そういう意味では、僕は未だにその意図通りに動いていることにもなる。
「ウィッチやエーカーをどうするつもりだったのかまでは分からない。殺すつもりだったのか、お前たちも観客役だったのか。とにかく、そこから分かる意図は、この事件を世間一般に広く知らしめるつもりだったということだ。こんな不思議なことがあった、とな」
「でも、それだと……」
「そう。俺が最後に指摘したように、後であの事件を徹底的に捜査された時にトリックがバレてしまう。塔の爆破跡だって見つかるだろうし、いくら秘密裏に消したとしても偽の寮の痕跡だって見つかる。それで自分が犯人だと判明して捕まることまで想定内だったとしても、だ。線が違う」
「線?」
「線。不思議なことがあったと世界中に知らせるって線と、そのトリックがすぐにばれるっていうのは線が違う。つながってない。そう思わないか? ばれたら、不思議でも何でもないんだ」
それは、そうか。
「そこまではあたしも聞きましたよ、ヴァンさん」
黙ってお茶を飲んでいたウィッチが口を開く。どうやら、ここまでは既にウィッチと話したことがあるらしい。
「それと、あたしにあれほどニャンの自画像――それも、絵具を使ったもの限定で――がある可能性のある場所を全部聞き出して、そこを片っ端から調査したことがつながらない。あたしが知りたいのは、そこです」
ニャンの自画像?
「まあまあ、待ってくれ。とにかく、そこまで俺は考えた。そうして、俺はひとつ、ちょっとした可能性を思いついてた。それは、こういうことだ。事件の捜査がされれば、不思議な事件は不思議じゃあなくなる。だが、もしも捜査がされなかったら?」
「あれほどの事件が、捜査されないってことはないですよ」
僕の反論に、
「普通はな。だが、普通じゃないことが起きたらどうだ? 例えば、事件に関連して世界がひっくり返るような事実が明らかになる、あるいはあたらしい事件が起こる、そしてあるいは、その両方。捜査をしている場合じゃあなくなるようなことが起こったり、あるいは捜査の結果トリックが分かってももはやそれどころじゃあなくなる何かがあったのなら」
「荒唐無稽ね」
ウィッチが一言で斬って捨てる。
「ああ、だが、俺はいくつか荒唐無稽な話には縁がある。それで、そういう発想になったんだ。さて、そう考えると、あの事件の延長線上に起こる、とんでもないこととは何だろうか。大切なのは、あの事件の延長線上になければいけないということだ。事件と無関係ではいけない。いや、むしろ、そもそもはあの事件の方が、そのとんでもないことを起こすための助走に過ぎなかったとしたら?」
意味ありげにヴァンは右目で僕たちを見回す。だが、僕もウィッチも顔を見合わせるだけだ。何も、思い浮かばない。
あからさまにそんな僕たちの態度にがっかりした様子を見せて、ヴァンは続ける。
「あの事件のテーマは何だ? コンセプト、と言ってもいい」
「テーマ、ですか……ううん」
不思議なことはいくつかあった。だが、もっとも大きかったのは、やはり。
「塔が出てきたことです、よね?」
「ただ出てきたんじゃあない。ある演出がされていた」
「ああ。絵から、塔が出てきたことですか?」
これが正解だろう、と思ったがヴァンはまだ首を振る。
「もちろんそうだ。だが、それとクロイツの死は直接はリンクしていない。テーマはそこじゃあない。非常に近いがな」
クロイツの死。クロイツは、最初死体の絵を見つけて、それが今度は本物になった。塔と同じように。
「ああ」
僕が気付くと同時に、ウィッチも気付いたらしく彼女の方が先に口を開く。
「つまり、こういうことかしら? あの事件では、『絵から何かが抜け出て本物になる』ことがテーマだった」
「そうだ。絵が現実になる。これがあの事件のコンセプトだとしたら、俺が邪魔をしなかったら、最終的に何が起こったと思う? あの事件で、塔とクロイツの死体以外に、もう一つ、事件に妙に関わってきた絵があった。違うか?」
「絵?」
残る絵と言えば。
「塔の中にあった、ニャンの絵ですか?」
「そうだ。その絵が、どうなる?」
「どうなるって……」
絵が現実になる。それが、あの事件の主題なのだとしたら、その先に起こるのは。
「まさか」
僕は思わず笑いだす。
「本気で言っているんですか? その、『ニャンの絵から本物のニャンが出てくる』なんて」
「つまり、あの事件は、ニャン復活のためだったって? あの事件は、そのための演出?」
ウィッチも呆れ声を出す。だが、ヴァンは真剣そのものの顔だ。
「そうだ。ココア、お前は事件のことを、聖遺物が関わっているんじゃあないかと言っていた。あながち、外れではないかもしれない。俺が疑問に思ったのは、塔の小窓から見えた少女の話だ」
「あれは、マジックアート、でしたっけ、そういうトリックのある絵だったんじゃあないですか? そう言ってましたよね?」
「そこじゃあない。俺が疑問だったのは、あれだけ距離があり、薄れていたとはいえ霧があったのにウィッチたちはニャンだと認識して、表情まで読み取っていた。微笑んでいると。それが妙だと思ったんだ」
「それが?」
「その絵が、タリィが用意したものではなく、ニャンの自画像の一つだったとすれば、説明がつく」
どこが?
「いいか、あの『霧に浮かぶ塔』の絵を見ても分かるように、ニャンには才能――というより、能力があった。絵を描いて、その絵を見た人間に直接的に何らかの印象を与えるという特異な能力だ。タリィ、あの天才ですらそこまでは模倣できなかった。だから、あの塔の抜け出た絵を見ても俺たちは何も感じなかったんだ」
「……つまり、言いたいのはこういうことでいいですか? あの塔の中にあった絵は、ニャンの自画像で、見た人間にはっきりと自分の姿と微笑んでいるというのを印象付ける能力があった。だから、遠く離れていてもあれがニャンだと分かったし、微笑んでいると感じた」
目頭を指で押さえながら、ウィッチは情報を整理しつつ話す。
「そういうことだ」
ヴァンは頷くが、僕には分からない。いや、ヴァンが言っていること自体はそこまで納得できないわけじゃあないが、それとニャンの復活という荒唐無稽な話が全くつながらない。
「それどころか俺は、タリィがあの事件を起こしたのもひょっとしたらニャンの絵の影響じゃあないかと思っている。ひょっとしてタリィは何かの拍子にどこかで隠されたニャンの絵を見て、それで今回の事件を起こすように操られたんじゃあないか?」
どんどんと荒唐無稽な話になっていくので、僕はもう笑うのではなく心配になってくる。
大丈夫か、この人?
「いやいやいや……絵だけでそこまで人を操れたら、それこそ聖遺物か何かじゃないですか」
僕の突っ込みに、ヴァンはぱちん、と指を鳴らす。
「そうだ。いや、まったく、その通りだ」
「え?」
「それで本題だが、俺はとうとう手に入れたんだ。ニャンの自画像、それもちゃんと絵具で書かれたものを」
そうして、ヴァンは椅子から立ち上がりテーブルの下に手を伸ばすと、取り出したそれを僕たちに見せる。
それは、絵だった。油絵だろう。そこには少女が描かれている。ショートカットの、中性的な少女。顔は尋常に整っている。だが、目だけが違う。目からは、まるで常人とは違う磁場のようなものを放出しているかのようだ。
その絵を見ているうちに、唐突に、僕は両手が震えだす。なぜ? 自分でも分からない。だが、横を見ればウィッチも驚愕の表情をして自分の震える手を見ている。掴んでいるカップが揺れ、中のお茶がちゃぷちゃぷと音を立てている。
「驚いただろう。別に何の変哲もない絵なんだが、この絵を見ると手が震える。おそらくこれは、実験作だ。感情ではなく、直接肉体を絵で操れるかどうかの」
そういうヴァンの絵を掴んでいる手も震えている。
だが、簡単に言うがヴァンの発言は無茶苦茶だ。他人の体を操作する? だとしたら、それこそニャンは絵を使って何でもできたことになる。
「恐るべきことだが、これは本題じゃあない。俺も確信があるわけじゃあないが、ちょっと待ってろよ」
ヴァンはそれを僕たちに見えるように安楽椅子を使って立てかけると、テーブルの上にあった金属製のスプーンを手に取る。
そして、震える手に難儀しながらも、突然スプーンをその絵に突き立てる。
「あっ、ちょっと、ヴァンさん」
あまりのことに制止しようと思ったが、よく見れば突き立てたといっても油絵を貫通させたわけではなく、表面を削るくらいにスプーンの端を当てたようだった。そのまま、震える手を器用に動かしながらヴァンは絵に当てたスプーンを動かしていく。
「……」
僕もウィッチも、黙って息を呑み、見守ることしかできない。
ヴァンがやっていることがようやくわかる。ヴァンは、ニャンの自画像の表面、油絵具を削っている。それも。
ニャンの、瞳の部分を。
「――やっぱりか」
やがてヴァンはそう言うが、僕には何がやっぱりなのかまるで分からない。だが、自分が目にしているものの正体は分かる。
ヴァンがスプーンで削ったニャンの瞳。その下から、同じ瞳の絵が出てくる。瞳の下に瞳。まるで意味がないようにも思えるが、違いがある。決定的な違いが。
絵からヴァンが離れる。そこには、瞳の部分の表面をすっかり削られたニャンの絵――黄金の瞳を持つニャンの絵がある。
「時間はある。お茶を飲みながらでも話そう」
ヴァンは振り返り、陰鬱な笑みを浮かべる。
「これもちょっとした縁だ。記事にしないのなら、とっておきの話を教えてやる。聖遺物と、ドラゴンイーターについてのおとぎ話だ」
これでいったんおしまいです。完結扱いにします。あとがき的なことはちょい落ち着いてから、活動報告の方にでも書きます。