表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

比較的最近更新した短編のまとめ場所

虹色ラメなレアもちモンスター

作者: 反逆の猫
掲載日:2026/04/10



 吾輩はレアなモンスターである。


 つまりとても、珍しい個体だ。


 もちっとした弾力のもち族というモンスターで、通常の個体は白いボディなのだが、吾輩は違う。


 なんと虹色なのだ。


 七つも色を持っている。


 しかも、それだけではないぞ。


 プラスアルファしてラメもついている。


 とても普通ではないモンスターなのだ。


 だが、それゆえに冒険者に狙われて困っていた。


 目立つから、隠れてもすぐ見つかってしまう。


 吾輩は吾輩でこのオンリーワンなボディを気にっておる。


 両親は「あなたは他の子と全然違うからすぐ見つけやすくていいわ」と言ってくれるし、


 恋人は「なんだか見ているだけでハッピーな気持ちになるから好きよ」と言ってくれるからだ。


 だが、他と違うというのは困ったことを呼び寄せるものだなと思う。


「いたぞ! きっとあいつは高く売れるぞ! 傷つけずに捕まえろよ!」


 現に今も冒険者に追いかけられておるしな。


 いったいなぜ吾輩はこんなボディで生まれてきたのだろうか。





 俺は長年冒険者として活動してきた。


 10年以上活動している30代のおっさんだ。


 それくらいやっていると、珍しいモンスターに出会ったりすることはあるが、あんなに変わった個体を見たのははじめてだ。


 七色ラメのもち族モンスターだなんて、な。


 あれはきっと高い値が付く。


 珍しい物好きの貴族なら、家一つ以上の値段で買い取ってくれるだろう。


 引退した後のためにお金を貯めようとそろそろ思っていたから、ちょうどいい。


 でも、


 なかなかすばしっこくて捕まらないんだよな。


 色々トラップを設置しても駄目だ。


 あの個体は、他のより頭がいいらしい。


 観察して分かったのは、あの個体は10年以上は生きているって事実だ。


 目立つ見た目なのに、それだけ生きていると言う事は、個体の能力も相応に高いと言うことだろう。


 諦めたほうがいいかもしれないな。


 それにしても、たまにああいう変わったモンスターが生まれてくるけど、なんでだろうな。


 自然界では目立つのは致命的だし、ああいう他と違う見た目は群れとかから排斥される可能性があるし、親が異物と認識して育児放棄する事もあるってのに。






 とある世界の、とあるもち族が作った村。


 そこに小さな変わりもののもち族モンスターが生まれた。


 そのモンスターはなぜか、七色。


 そしてラメもついている。


 通常なら生まれるはずの無い個体が生まれたのはなぜか。


 それは、もち族の先祖返りが原因だった。


 もち族の先祖はかつて、赤、青、紫、緑、黄緑、黄、橙のうち一つの色をもってうまれてくるモンスターだった。


 しかし、とある時代にもち族狩りが行わてしまう。


 もち族の体が、人間にとって便利な素材だと判明したからだ。


 そんな狩られる時代を生き残るため、もち族は人が住まない塩ばかりの白い大陸に隠れるようになった。


 そこで生き延びるために、体も白い色になっていったのだ。


 しかし時代が変わり、狩りがなくなった事で、もち族は白い大陸から出るようになった。


 その変化で、もち族の体はやがて色をとりもどしていくだろう。


 その先駆けが、七色ラメ個体の誕生だ。

 ただし、なぜ七色ラメになったのか、それは神様ですら分からない。


 遺伝子が安全な場所を認識して、はっちゃけたせいなのかもしれない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ