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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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走馬灯

作者: 麦畑迅

初めまして!麦畑だよ〜( ✌︎'ω')✌︎

ギャグ路線メインで活動しようと思っているのだけど、ついつい勢いに乗って書いてしまって…初回なのに現代社会の闇みたいなエピソードになってしまったのであった。てへっ

ー死んだ後、人ってどうなるのだろう。…そう、考えたことはないだろうか。僕は、あった。何度も考えた。何度も、何度も。別に、誰かに虐められたり、貶められたりして精神的に病んでいたというわけではない。単に、自分の好奇心から来る純粋な疑問だった。幽霊になる、天国か地獄に行く、転生する、無に還る。それとも、また別の展開になるのか。とても…興味があった。

今思えば、ネット社会に感化されていたのかもしれない。僕は、マンションから飛び降りた。もちろん、死んださ。下手に死ねずに大怪我とか植物状態とかは嫌だったから、7階からまっさらな地面に頭を打ちつけた。…即死だった。死んですぐは、何が起こったか全く理解していなかったのだけど、どうやら僕は幽霊になったらしい。救急車が僕っぽい少年の血まみれの体を運んでいったのが見えたからね。

死ぬことに意外性なんてない。大体、みんなが考えつくような出来事しか起こらないのだ。少なくとも、この世界ではそうだった。今更考えても仕方ないのだが、僕は感受性の低い人間の部類に入っていたと思う。だから、他人の感情に対してとても鈍かった。いや、正確には、気づかないフリをしていたのだが。つまり、思考が浅い…馬鹿だった。だって僕は、好奇心を手に入れる為に自分の母親を殺してしまったのだから。

異変を感じたのは、母が僕の死を知った翌日からだった。母は、至っていつも通りだった。とても、前日に散々取り乱していた人間には見えない程に。朝食を作って、洗濯をして、仕事の準備もして。そして、僕に「いってらっしゃい」を言って、笑顔で見送りをする。仏壇は無い。僕を待っていたのは、いつも通りの日常だった。

僕にとっての日常が非日常になったのは、学校へ行った時のことだ。僕はやはり死んでいるようで、誰も僕と目を合わせない。実は、目が合っていた人間もいたが、恐怖からなのか一言も言葉を発さなかった。…かつて友達だった奴等が「アイツ、死んだらしいぞ。マンションから飛び降りたって。」と話しているのを聞いた。もう、彼奴らとは遊べないのか。

単純なことだ。死人に口なしと言うように、死人と生人は触れ合えない。しかも、死人と生人は不公平で、大体生身の人間より幽霊の方が強いのだ。それに、僕の一家に霊感の類いは一切ない。つまり、幽霊になった僕に生きてる母は見えていても、生きている母に死人の僕は視えないはずなのだ。それなのに、「おはよう」とか「今日どうだった?」とか「夕飯何にしようか」とか。こうも日常会話らしい会話をしてくるということはー。


僕は、人生の最後に、最大の後悔をした。


しかし、こんな惨劇も、いつかは終わる。上手く立ち直ってくれるかもしれないし、僕のせいで自殺するかもしれない。元に戻らないまま、寿命や病気で死ぬかもしれない。どの結末に向かうにせよ、僕はただ、それを永遠に、目の前で見続けることになるだろう。いや、決して目を離してはならない。


いつか来る…僕の、本当の終わりまで。



はい。おしまい!みんな、多方面から物事を見れる人間になろーね(既に成ってる人は継続してね)。

次は、ギャグにするつもりだから、お楽しみに〜

…気が変わらなければ。

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