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試作品  作者: あいなめ
12/12

4.4

思い起こすは遥かな昔

未だそれとは気づかぬ頃を

隣に在ればただそれだけで

他には何も望むことなく



あえて理由を問いもしないで

微睡みの中たゆたうように

明日あす明後日あさっても今日と変わらぬ

日々が続くと疑いもせず



夢見の内はそが泡沫うたかた

消ゆる運命さだめを知ることもなく

やがて迎える目覚めの時に

その面影を掻き抱くのみ



喪うまでは判らないもの

果たしてそれが何であったか

今更それに名を付けるなど

詮無き事と知ってはいても


--------


最後に。残像ってやはり言葉が硬いよねって、面影に言い換えてみる。

これでますます失ったもののイメージが限定されてしまうけど。

あと、どうせ文語調にするのならと、消ゆると古語表現にしてみる。

個人的にはこのほうが語感が好き。


というわけで四行四連としてはこんなところかな。

ここまでくれば、切り出して単品としてもいいんじゃないかと思う。

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