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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
3章:海より深き縁
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カウントダウン3 戦力強化はお早めに


鋼を打つ。


鉱石を打つ。


草?を打つ。


「ガングマ火山だけじゃ見れないものもいっぱいあるなぁ」


武器の修繕以外にもさまざまな製造依頼がきているが、センジュはいろんな素材を加工できることに感嘆していた。

「いやーこっちきて本当によかった」

やり甲斐や疲労感よりも興味の方が尽きず、武器を作り続けた。


お陰で毎回部屋が手狭になる。

「ヨシ!卸売りに………って今はまだダメか」


現在は、ゼーリィンを根城にしているため、卸売りをメインで行えるイプトラルやゲールファに直接降りられない。

しかも、連日髑髏チャンズとかいう犯罪者クランが跋扈していたりで地上に降りることすら推奨されていない。


「なら誰かにあげるか」

流石に粗悪品(適正レベル50未満)は、持っていかないが




「ハバキリ〜。大剣大太刀打刀短剣薙刀槍〜etc.とかあるけど全部使う?」

「作りすぎだろお前」

てことでいつものJJのお店にやって来た。


正直使えるやつだけでも、100を超えるだけ作っているので、コレは仕方がない。

「素材だけじゃなくて、武器種もこんなにあるは思わなくて」

「その気持ちは分かる」


このゲームにおいて、武器種の分野でも多種多様を極め過ぎているともいえる。

別のゲームで、片手剣と表記されるような武器でも、片刃であるか両刃であるかの形状だけでなく、重さの違いでも分けられている。

そのため、思った通りの武器種と若干違うだけの別の武器種を作ってしまうということも珍しくない。


「とりあえずどれか貰ってけ」

「じゃあ太刀2本とあとこの大剣貰っていくわ」

そう言い、ハバキリがセンジュのインベントリから武器を取り出す。


「え〜たったそれだけで満足か?」

「流石に沢山ぶら下げるつもりはねーよ。てか他のやつにもくれてやったらどうだ?」

「道中に出会った連中にはいくつかあげた」


既に渡した上でまだ100を超えるだけあることに、ハバキリは少々驚いたがそれよりも

「お前…どうやって消費するつもりだったんだよ」

「………全く考えてなかったと言ったら?」

呆れ顔をされた。


「良いことを聞きました。良い値で買いましょう」

そこに、店に入って来たばかりのウィズが話しかけてきた。


「そういやお前たちもトレハンするんだったな」

「うん。そのために部下たちにも戦力強化させておきたいんだよね。いろいろやってお金ない人の方が多いから」

はははと苦い表情で笑うのを見て、2人ともちょっと心配した。


実際情報収集のために、移動費、契約費用、情報料など、さまざまな面でお金を多く利用しており、金の流れという部分では、プラチナ商会を凌ぐレベルで回している。

「その言い方だとお金あるの?」

「大丈夫ですけど、あなたの武器次第では値切らせていただきます」

その言葉を聞いてセンジュはムッとした。


正直プロとしてはあまり値切りなんて出来るはずもないと思っている。

「ならば、全部見ていただこう!!!」

「フッ、100と少しなら1時間もかけませんよ」


今ここに、割とどうでも良いけど職人vs商人の熾烈の戦いが始まった。




「うんコレは値切りとかできないや」

「えっへん」

「めっちゃドヤ顔じゃんw」

100本全部オリジナルの武器なので、100本合わせで10,000,000イールで買い取られました。


100本合わせで10,000,000イールですが、どれも一級品なので実はもっと値上がりしても大丈夫なくらい。

プラチナなら単純に0を2つ加えるくらいであり、ウィズでももっと高い値で買うので、実のところこれでも値切られている。

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