表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
3章:海より深き縁
90/120

カウントダウン10 隠密ミッション:王子と王女を救え3


ジュリウスとナディア。2人を助けたのは良いよ。


脱出するまでに強敵が出てくるのも良いよ。

そういうのがお約束ってのは一応知ってるし、帰るまでが遠足だし。


でもコレはないだろう。

「すみませーん!!!」

「すみませんそこのお嬢さん方!なんかボスっぽいやつに目を付けられてしまって!」

「ふざけんなお前ら!こちとら子供抱えてんだぞ!」

野良のプレイヤーが、件のガイシャール人を引き連れてやってきたのだ。


正直身バレを防ぎたいのだが、この状況をなんとかしないと。

やつの名は確かべべルズだっけ?ババルズだっけ?まあそんなことはどうでも良い。だが

「smsjs#x/#(sんz:zmz:あまmz:s「@ks)@)z)」

何言ってるか全然分からんが、凄い半狂乱になっている。


「お前らアイツに何かやった?」

「済まん!行き倒れと思ってふざけて水をかけたらこんなことに!」


「いや外星人に水はダメでしょ」

「子供でも知ってる常識なのにおじさん達知らないのー?」

煽るなあこの子達。


お一人だけ青筋立ててるあたり、そいつしかやってなかったのだろう。

「なら俺が止めてやるよ!」

「おい馬鹿止まるな!」

ガイシャール人は、すばしっこいモンスターだと言われている。なのに今の速さは、逃げる俺たちに追いつけもしていない(推定時速40kmちょっとくらい)。


ソレくらいであれば、すばしっこいとはならない。その場合、戦闘用のスキルで超早くなるということだ。


案の定、身構えた槍使い相手に、スキルで距離を詰めようとしている。

「ああもう!フラウパス!」

「主様!?」


抱えていたジュリウスとナディアをフラウに投げ渡し、速度を落とさずに振り返る。

同時に弓を構え、即座に射った。

「s)djsじゃ!?」

槍使いと虫頭の間に、割り込むように矢が飛ぶ。


槍使いは驚くだけで済むが、槍使いに迫っていた虫頭は、スキルで直前よりも5倍近くの速さで詰めてきたため矢に当たりそうになる。それを避けるために、体勢を崩し槍使いに攻撃できずにコケた


「走れ!」

「済まねえ。嬢ちゃん名は?」

「キリエ」

「俺はガストン。てかキリエってリアルネームか?」

「いや違っ………」


そういや今スラスラと名前偽れたけど、なんでサラッと出たんだ?

なんか忘れている気がするが、今はそんなこと考えている余裕もない。


「兎に角、今は走れ!サッサとここを出るぞ」

「悪いがお嬢さん。前方からも敵だ」

クソが!マージア・Ⅵたちの登場かよ!


「お嬢さん方。分かっているとは思いますが、止まれずに戦えますね?」

「こっちは大丈夫だ。フラウとアオは子供達を守れ!」

「了解」

「分かってる」


「やだ〜バーミリオンがカッコいい」

「ビッキー君そういうの言う余裕があったらバフくれません?」

「いやもうビームとか腕とか来てるんだけどぉ!?」

はーい逃げる難易度が更に上がったよ。


「そうだなぁ………フラウ、ココってどのあたりか分かる?」

「構造の話であれば、船内の中では1番上層ですね。しかし上に穴を開けようものなら………いえソレなら」

「あーなんとなくやりたい事は分かった」

「であれば貴方は前方の敵を。弓でソレを成すのは難しいでしょう」

「いや問題ない」

フラウが、コチラに銃槍を投げてくる。


ソレを受け取り、即座に天井部を斬り裂く。

だが、それだけでは隙間から土が僅かにこぼれ落ちるだけ。


更に、壁も斬りまくる。ついでにマージアも斬る。壁向かいの方の天井も斬る。


支えが減り天井がボロボロになった結果、天井が唸りを上げて曲がっていく。

そして、土砂が降り注いできた。

「「よしっ!!!」」

上は落ちた船の影響か開けているが、元は森であるだけに土がそれなりに柔らかい。

支えを減らして、天井をボロボロにして崩れやすくした。


そして降り注ぐ土砂に驚き、虫頭は歩みを止めた。

「走れ!前の攻撃は気合いで避けろ!」

「もう無茶苦茶だー!!!」




「あkdksjx↑あms#!!!」


生き埋めになったところから這い出てきたガイシャール人の『ブブルズ』は、キレていた。水を浴びると大ダメージを受けるうえに、かけてきた奴らを殺せなかった。ソレはもう腕の鎌を振り回し、あたりを破壊し続けるほどには。


「ちょっと〜メチャクチャしすぎだよ〜」

そこに、誰かがいた。


「dっswf-っswxszxz?@wdxせrxっsぁさswx!」

「『お前は奴らの仲間か?ならば死ね!』だってぇ。ちょっと待って一応視聴者にも分かるようにちょこっと弄らせてもらうよ」


(何を言って………なんだコレは?)

「字幕ってやつさ。()()達にも分かるようにしてあげたかったけど、ちょっとソレはお節介が過ぎるってもんだよね」


話が通じる相手でもないのに、そう言いつつ近付く。

(死n「頭もないのによく動く気になれるね〜」


ブブルズが見開く先には、自身の体があった。走り去り、空を切って力無く倒れた。

ソレを最後に、視界が暗転した。


「いや〜尺が足りなくてサクッとやられるB級映画とかのボスキャラみたいな扱いだね〜w」


「まあ本来私はここに出てくる予定もなかったしね」


「私の出番って本来は6章ぐらいの予定だしね」


「じゃあ今回はコレにてお仕舞いってコトで!」


最後に出てきたやつは何者だったのか。もともとこのタイミングで出す予定もなかったけど、文字数的余裕から先出しさせていただいたのはここだけのハナシ。

まあヤツの言った通りそれは予定上6章くらいで紹介される内容です。

そこまで続くように楽しみにしていてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ