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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
3章:海より深き縁
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カウントダウン10 隠密ミッション:王子と王女を救え2

ちょっとスランプに陥っていたので遅れてしまった

楽しみにしていた人たちには本当に申し訳ない


『シュウメイ宇宙船遺跡』

宇宙開発が行われていた時代の産物であるこの遺跡は、地上では数少ないギャラクシー特性のモンスターの巣窟である。


ギャラクシー特性のモンスターの特徴は、見た目にそぐわぬ変幻自在さ。体のどこからともなく触手を生やして攻撃してきたり、口でもない部分から炎を飛ばしたりと言うように、見た目だけでは絶対に騙される。


今回の敵、マージア・IVもそのような敵だ。

見た目は、見る方向によって色の変わる鉱石のような色合いのオオカミかハイエナのようなものだが、背中部分…正確には背骨のあたりから、腕やら砲身やらを生やしている。

しかも稼働範囲がとても広い。360度どの方向であってもカバーできるのずるい。

「単純に手数の問題だな。避けられるけど」

「事実我々の持つデータベースにも、彼らへの同様の苦言を呈している内容がチラホラ存在しています」

データには必要なことだけ書いとけよ開発者!


まあこれのおかげで、敵への対処が容易になっている。

ヴァルフロイアには、数多のモンスターの情報が載っている。まあほとんど破損しているのでデータの修復をする必要があったが、施設と同じようにリソース次第で修復できる。


なので、出会って直ぐにフラウ経由で修復して情報を入手したが、コイツら斥候型らしい。

「一応ここダンジョン扱いだし、ボスがいるんだろうなぁ」

「マージアシリーズが斥候型ですので。まあコレらが判明したからといって背後にいるのが何かは分かる………と言うこともないのですけど」

「正直ちょっとそこまで頼りたかった」

てか黒い人影ってのが、そのボスだったらなとちょっと考えていたんだけどね。


とりあえず食糧庫みたいなところに着いたけど、腐っているか消失している。

「エリシアがお菓子かなにか持っているはずって言っていたけど、流石に腹空かせているだろうしな」

「一応持ってきたバーガー(JJ作)が役に立ちますね」

ソレと緑茶………を持っていきたかったんだが、エリシアにデトックスウォーターに変更させられた。

まあ緑茶とバーガーは合わんか。


てか、さっきから視線が飛んできている。

襲ってはこないが、こちらの出方を見ている。

「お前ジュリウスとナディアって子供を知っているか?」

「………………………知っている」

どうやら姿を現したらしい。


振り向いて相手を見ると白黒のモノトーン調に青いラインの入った女性のような何かだ。

「お前俺を警戒していないのか?」

「初めは警戒していたけど、その名前は知っているから」

「いやソレだけで武装している輩を警戒しないのは如何なものかと」

フラウさんそんなパスしないの!プレイヤーって大体こんなんだって、もう分かったから。


「………………まあ確かに」

ほらこういう反応された。


「まあいいや。俺はハバキリ。彼らの姉から捜索を任されている」

「ソレって彼らが会おうとしていたエリシアっていう人?」

「正解。でお前は誰?彼らとはどんな関係?」

「私はアオ・Ⅵ。彼らを私のプライベートルームに保護している。今は外に出るための出来把握に君たちと出会った」

なるほど。


「その名、確かナナヤ博士の産物であるアンドロイドですね」

「知っているのかフラウ」

「ええ。彼女らと私は同時期に製造されましたので」

へー。俺は興味ないけど子供社長とか好きそうな話だな。


アイツ存在しうる知識全て欲する子だし。

「まあいいや。敵意がないなら彼らの居所へ案内してほしいんだが」

「いいよ。アイツが出てくる前に彼らを脱出させた方が良いし」

「やっぱり面倒なのがいるのね」

まあねーと案内されながら、話を続ける。


昨日の日暮ごろ、マージアに攫われた2人の子供がいたため保護したが、数の暴力で船内に引っ込むことになったとのこと。しかも、彼らのボスにあたるモンスターが出てこないので、未だ警戒状態であることだ。

「そのボスってのはどんなやつなんだ?」

「ガイシャール人っていう種で名前はブブルズ。ここを襲った時はとてもすばしっこくて厄介だった」

「ガイシャール人。蚊のような頭と長く延びる鎌のような腕が特徴の外星人ですね」


外星人………宇宙人のことか。

そういえば昔宇宙人蹴散らしたっけ。あいつら話をするよりも先に、攻撃してくる蛮族だったから全滅させちゃったけど、あの後なんの音沙汰もなくなったっけな〜。

「ああココだココ。ちょーい子供たちやい、そこ退いてーお客さんいるから」

いやー入り口が塞がれているってことで、緊急用のパイプを這って来たけど、内装は何もない普通の一室だ。


まあセーフティゾーンとしてはとても優秀なのだろう。取り巻き(マージア・Ⅵ)連中は、その体格からパイプ内を移動できず、正面入り口は塞がれている。

そこにいた子供たちも、呑気にクッキーを頬張っているくらいだ。


「あー君たちがジュリウスとナディアで良いのかな?俺はハバキリ。エリシアに頼まれて君たちを救出しに来た」

「え、エリシア姉ちゃんが?」

「まあ!このままでは食料が尽きかねなかったのでありがたい事ですわ」

思ってた以上に警戒なく近付かれるとちょっと驚くけど、全然元気なようだ。


「まだ腹が減っているなら、このバーガーも食べておけ。あと水」

「ありがとう。正直クッキーだけじゃ物足りなくなってたんだ」

「水も足りなくなってきてたんだよね〜」

「ごめんねここら辺食料とかたいしてなくて」

いやいやアオさん、ソレは仕方ないぜ。


「とりあえず食べ終わったら準備しな。脱出すんぞー」

「「分かったー!」」

ホント警戒心ないなこの子ら。


てことでやって来ましたシュウメイ宇宙船遺跡。

由来はSVやって思いついたっていえば分かるかと。

そもそもカウントダウンシリーズで登場するキャラクターやら地名は直近で見聞きした名称を利用していることが多い。

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