カウントダウン12 魔法少女?の集会
連投PART.3
コレで最後
センジュのもとへミストハイドが来るよりも前
どこかの暗い部屋にて
見立ては、色とりどりの可愛げのある衣装。いわゆる魔法少女と呼ばれるキャラクターのコスプレをした者たちが、集まっていた。
一点おかしな点があるとすれば、皆一様に覆面で参加している。
「皆の衆よくここまで来てくれたでゴザル!というよりガゼルチャン、来て早々に土地を買って家を用意するとは思わなかったでゴザル」
「チャックチャン、お金は大事だよー。いっぱい有れば出来ることいっぱいだからね」
「でえチャック、私らを呼んだって事は次のイベントの件か?」
「少しかすっているでゴザルが、不正解でゴザルよシャークチャン。皆こちらを見るでゴザル」
そうチャックと呼ばれたエクスチャックの覆面を付けた少女は、1枚の写真を浮かび上がらせた。
瞬間全員に戦慄が走る。
「ま、まさかこの方は!?」
「オダイカンサマ!?」
「キリヤ様がこちらでは麗しき女性ですと!?」
その写真を見たあるものは驚き、またあるものは恍惚の表情を浮かべた。
「いや本来は男性でゴザルが諸事情により………………………今は女性になってしまっているでゴザル」
「ああなんか昔暴れてた魔女がそっち行ってるんだっけ?」
「そうでゴザル。まあそれはそれでもう解決しているでゴザルが…シープチャン何描いているでゴザル?」
カキカキ…チラッ…カキカキカキカキ!!!
「ヒイッ!!!」
「オイシープ!身内を使うのはヤメロ!」
チラッ…?
「『なんのことやら』ではないでしょう。いったい女体化した桐谷兄さんとステ………チャックちゃんとのどんな一枚絵を」
「違うよホース。6ページ目でもう30コマ埋めてる。ココから1発目イクゾー」
「各員シープチャンを止めるでゴザル!!!」
しばらくお待ちください
「資料自体から…消されただと!?」
(ナイス運営!!!)×7
「ちゃんと◯◯無しで◯◯気の純愛ものだったのに!?」
「いやマジで何しているでゴザル!?」
「身内で作らせるとかオメー末期だよ」
「何より運営のお気に入りをネタにしている時点で、資料消された程度で済んだのが奇跡では?」
「ソレナ」
「と、トニカクでゴザル!サッサと本題にするでゴザルが、オダイカンサマにどれを着せるでゴザル?」
「ルナにシャーク一票」
「ホウホウシャークチャンその心は?」
「推定バストはルナよりちょっと大きいけど、背格好は同じくらいだし武器は大剣だけど桐谷さんって一応戦練士だから使えないことはないだろう」
「ナルホド」
「次コブラだけど、トリートかなー。オダイカンサマならあの包容力と殺気を出せる」
「確かに」
「では私ガゼルはイヴの方を選択しましょう。彼女であればスタイルを合わせられます」
「それもそうでゴザルな」
「レイブンはなんでも良いですよー。結局は体格関係なくどれだけコスプレの型にハマるかですので、キリヤ様なら問題ないかと」
「ソレはそうでゴザル」
「ホースたる私様はメイクかなぁ。あのお山を有効活用するにはあの方こそ至高」
「ホースチャンも大概変態でゴザルね」
「ジャガーはカレンかな。黒髪利用ならサクラは背格好的に合わんしシャインは雰囲気がねー」
「無難でゴザルな」
「シープはエコーズで。水浸しになってからやられる展開が」
「ハイストップ!もう分かったでゴザル」
「でえ?チャックは何選んだんだ?」
フッフーンと軽く前置きしたチャックは、1つの画像を取り出す。
「ソレはこの子!ウルフチャンでゴザル!」
「え?ウルフは体格とか結構違うし、そりゃあシリーズ中で打刀っぽいー武器振るうのは彼女だけど、色々かけ離れていねえか?」
その言葉を待っていましたとでも言うかのようにシャークへ振り返る。
「確かにそうでゴザル。だがレイブンが今言ったでゴザルよ。コスプレはどれだけ型にハマるかでゴザル。故に激情と冷徹さを兼ね備えて戦うウルフチャンが最適と考えたでゴザル!」
「確かにソレ言われるとウルフチャンが1番ハマるかもしれないね」
「ソレに………前にオダイカンサマにそれとなーく推しを聞いたでゴザルが、『強いて言うならウルフだな』と言っていたでゴザル」
「おいもうソレ決定事項じゃねえか!」
「どうせみんなの意見も聞きたいってハナシでしょ!」
「そうでゴザルよ!」
「開き直った。やはりコイツとキリヤさんで描くしかない」
「ヤメロ!」
こうして覆面を被った魔法少女たちの計画は進んでいく。
「ランチャン!コレを作ってほしいでゴザル!」
「なになに?サイズ比較にハバキリ君があてられているのは絶対思惑あるわよね?」
「ヘッヘッヘ、そうでゴザルよ」
この少女たち、とあるイベントで暴れた実績があります。




