表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
3章:海より深き縁
80/120

街角でぶつかる出会いって本当に起きるんですか?


「サーバーおかし過ぎだろ。なんで全部地形違うんだよ」

「アレ?キリ君ゲームの概要シカ確認してナイ口ですね?」


まあ世界観については何も知らん。てか仙女ババアに、アジアサーバーでやれって言われて口コミとかもろくに見ていないし。

サーバー別に大陸とそれぞれの文明圏持ってるとか今初めて知ったわ。

「まあ今更説明するノモ面倒デスシ今はサーバー別に大陸も違うとダケ。元々はサーバーの壁ナク大陸間も移動可能のハズだったのデスがイロイロと不都合が生じて今のようにナッタようデス」

「まあ流星院もそこまで完璧にやることは出来ないか」

なんかホッとしている俺がいる。


アイツも、何もかもが完璧にできるわけではないのだ。

「ところでその流星院っていうのは誰?」

おっと意外にも、センジュが話しかけてきた。てかリアルの話にも反応するのかよ。


「彼女でしたら………イヤ今は言わナイ方がイイでしょう。彼ノ幼馴染というヤツですヨ」

「?」

少々腑に落ちないような顔をされるがまあ仕方ない。

アイツがこの世界を作っただなんて言って納得できるかねえ?


「ソレはそうとキリ君。君サブ職業ってマダ入れてイマセンでしたか」

「ああそれならもう入れた。なんか勧誘したかったら悪いな」

「オーウそうでしたか。キリ君には艦長がピッタリだと思いマシテね」

「正解。ってことでいま騎手をサブに入れているよ」

「やはり!ワタクシの目に狂いはアリマセンでした」

「???何言ってるか全然わかんねえ」

イヤA2の読み通りってだけで、分からなくはないだろう。


「なーんで艦長?ここじゃああまり使えないだろうに」

「俺の場合はそうでもないんだよなぁ」

アルメリアの言う通り艦長は不遇職業だ。より具体的に言えば、需要がかなり薄い職業と言える。


艦長は、船のような巨大な乗り物を扱う騎手系統の最上位職業だ。そう()()()()()()を対象にしている。


まず、そんなにデカい船は陸路では基本的に運用不可能だ。ならば空となりそうだが、そんな技術がこの世界の現代にない。加えて、仮にそう言う船の需要があっても取るなら艦長ではなく、船長が選ばれる。

艦長は船などを利用した戦闘を主体にした職業であり、船長は守りや走らせる運転そのものに特化している。

後から知ったことだが、ここアジアサーバーは、鉄道による物流が盛んになっているため、船長、艦長と同じ最上位職業の車掌の方が人気がある。船長も、カイシス大砂漠という場所を抜けるのに必須になるため、そこを主に利用するプレイヤーでもないと就かないらしい。


「まあ俺には軍族艦があるからね。アレを十全に使いこなすためには艦長のほうが欲しいらしい」

「デショウねー」

「待って待って!そういや君たち軍族艦に乗れてるの?」

おっとアルメリアが話しかけて来た。


まあここ龍種のユニーク達を倒した者たちしか通常入れないところだからね。知っていても不思議ではない。

「まあね。で俺が持ち主」

「出せ」


………………


「何を?」

「フラウちゃんだよー!あの子にあとちょっとで()()()()()()()

ウーン…ウン出すのやめよ!

てかあそこ挑んでたのかよ!


「わ、分かった。今出さなくても良い!だから………コレを軍族艦に」

なんか命乞いするように鍵のようなものを出して来たんだけど。


「ちょっとオーナー。またそれ出すんですか」

「何コレ?」

「こことの直通の扉を作り出す鍵です。軍族艦に扉を作ってもらいたいのでしょう」

「なんでソコまで必死なのデス?」

「フラウちゃんは私の恋人だ!」

「「「えぇっ!?」」」


「違うでしょう。あなたが勝手に一目惚れしただけで」

「「「えぇっ」」」

てへっ⭐︎じゃないのよ何言っちゃってんのこの人。


まあ個人の事情はともかく、ヴァル・フロイアからココに行けるのはありがたい。便利そうだし、ここの飯と酒は美味い。

「てか今すぐいけないかなー(銃をハバキリのこめかみに付けつつ)」

………もうこの女サラッと脅迫に移っているんですけど。


「ハアアアア…ほらよパスポート」

「ありがとう。ああ、ありがとう」

どんだけありがたがっているんだよこの人




まあこの後、すぐに職業レベルを上げに行こうと路地を出て行ったところで、フードを被った推定少女にぶつかった。


………

………………


「A2!こんな創作でしかあり得なさそうな展開あんのか?(ヒソヒソ)」

「オチツイテクダサイキリ君。ソモソモここ自体創作の世界デスよ(ヒソヒソ)」

「そういえばそうじゃん(ヒソヒソ)」

「イヤ助けろよ!」

「美少女が倒れているのに動かんとは、お主らちょっとは恥を知れい!」


ヒソヒソしていたら、センジュに小突かれ(避けたけど)、フードの少女に蹴られた(こっちも避けたけど)。


「まあスマンスマン。そんでお前さんどこへ行くつもりだったんだ?」

「お、おう。吾は冒険者の多く居る場を目指しているのじゃが………聞くがお主ら冒険者のクランの一団とかかの?」

まあそうなんだけど、よそよそしいなこの子。


「では…ちょっとこっちへ(ハバキリ達が出て来た路地裏へ入って)…改めて名乗らせてもらおう。吾はエリシア・A・ギルレア。お主ら冒険者に依頼がある故、お主らのクランハウスへ招待してもらいたいのじゃが」


うん…この金髪翠眼の少女なんつった!?

「だ、第一王女デスト!?」

あーそうかー………とんでもねえフラグたったな。


なんで第一王女になったんだろ。

流石に第一王女はどうかなーと思いつつ何番目にしようかどうかめちゃくちゃ悩んだのでダイスに頼んだら、1が連続3回も出たので受け入れただけなんすよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ