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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
3章:海より深き縁
75/120

怨嗟は底より溢れる 前編

まだまだ連続で投稿するです


空洞の底にいるユニークモンスターに会いにいく。


その予定で入った2回目の潜入だが、さっき見えた坑道の通路みたいなところを歩いたら、攻撃が明らかに減っていた。

「やっぱりこの道が安全地帯になってるみたいだね」

「まあガンガン削っていってるからそのうち安全じゃあなくなるだろうけど」

イヤー子供社長の推測には、いつもお世話になる。


まだ10代入ったばかりなのに、記憶力も洞察力も優れているんだもの。どうなってんだうちの家系(母方の方)。まあもう1人ヤバイのがいるんだけど。

「このまま順当に下がって行けば目的地でゴザルね。一部は行き止まりみたいでゴザル」


イヤーリアル忍者なだけに、先行偵察はミストが優秀だな。

「フム、カニとエビの群生地を見つけられたら良かったのですけど」

「鉱石は兎も角として、それさえ見つけられれば安定供給が出来るんですよね〜」

JJとプラチナはビジネスの話になっちまっている。


けど鉱石はサメどもの活動範囲でしか手に入らないし、さっきからこういう安全圏で、カニやエビが見つかっているので、群生地が見つかればというのは分かる。

「けどこの通り道も安全じゃあないし、もう少し安全に整備できないとダメじゃねえか?」

「なら大工と掘削士、あと地魔導士が必要ですね」

そんな俺の疑問に、ダスターが答えた。


「確かに土木に長けた方々に簡単な通り道は作ってもらった方が良いでしょうけど」

「作っている間にやられる可能性が高いので整備は困難なものとなるでしょう」

子供社長とヒビちゃんの否定で、ダスターもダメかーと項垂れる。まあ正直整備するのは、無理そうだよなーとは思っていたが。


「どっちにせよ底の方にいるユニークと戦えれば最悪この道使えなくなっても問題ないだろうけどね」




てことで暫く降りて幾分か採石場と言えそうな様相の場所までやって来た。


そして

〈ユニークモンスター【怨泥のアカ】とエンカウントしました〉


ずいぶん単調な名前だが、怨嗟の泥とでも云うべきであろう赤黒い泥が噴き出して来た。

「まずどう見る?」

子供社長が提案しつつ、全員構える。


だがそれよりも、




〈ユニークモンスター【怨泥のアカ】とエンカウントしました〉


〈ユニークモンスター【怨泥のアカ】とエンカウントしました〉


〈ユニークモンスター【怨泥のアカ】とエンカウントしました〉


〈ユニークモンスター【怨泥のアカ】とエンカウントしました〉


〈ユニークモンスター【怨泥のアカ】とエンカウントしました〉


〈ユニークモンスター【怨泥のアカ】と………………………………




イヤ多い多い!!!

「どうなってんだコレ!?」

「わからないでゴザルけど理屈だけなら」

「先ほどから吹き出している全ての泥それぞれがユニークモンスターということです」

ハイおかしいって!


見えている範囲で採掘場の下の方から次々と赤黒い泥が湧き出してるんですけど!

「あのさあ!さっきメーニアさんが…」

「みなまで言うなセンジュ!」


吹き溜まりが溢れたら底を目指せって言ってたけどさあ、そもそも底から溢れかえってるんだけど!どうやって底を目指せと?


考える暇もなく人型になった泥が、次々に襲いかかって来た。

「ゾンビアタックかよ!」

「オダイカンサマ!それやめるでゴザル!!」

スマンミスト。次元龍のゾンビ思い出して思わず。


兎も角襲いかかってくるので、前衛連中で対応すると、案外簡単に倒せれる。

ただし

「チッ、他も巻き込めたはずなんだけど」

「どうやら1発分の攻撃を1体のみが請け負うと言うような形ですね」

そう言ったフラウは、即座に武器を槍からガトリングガンに変更した。


スカートの裾に武器の収納スペースがあるって言ってたけど、便利すぎないそれ?

「あれ!?コレもしかして自分がめちゃくちゃ不利なんじゃ」

そこに気づくかデモン。狂戦士で軽装な上に、特大剣士という攻撃力と攻撃範囲を武器とする職業なやつじゃあ相性がクソだ。


壁にもなれない。

「デモンはできるなら退場もしくはアイテムによる支援メインで」

「フラウは中心部へ弾幕厚くしといて。ミニオンたちは後衛の援護を」

「了解しました」

「自分も援護しますね」


コレで、ダスターとミニオンが援護に入ったは良いけど

「チョイチョイヒビちゃん、援護は十分いるからコッチで戦ってくれません?」

「ヒビ…キョウカ、僕からもお願いだ」

「………………分かりました」


ヨシこっち来てくれた。結構不貞腐れているけど。

「それじゃあサッサとデストロイするでゴザル!!!」

うわあミストめっちゃ必死やん。


デモン君アイテムもあまり良いの持っていなかったため、即座に撤退。


狂戦士が、攻撃一辺倒で防御面を疎かにする最上級職で、特大剣士が特大サイズの大剣を振るう最上級職で、基本的に範囲攻撃になるスキルを扱う。

総じて相性的にお荷物確定である。

なんなら最初のジャイロマルディールシャークの突撃受け止めただけで受け流しとかを込みでHP9割持っていかれた。

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