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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
3章:海より深き縁
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素材はウハウハ~ハズレもあるよ

いろいろあって連続で出せる


てことで1時間やって一旦脱出までできました。

「武器振るった奴らはワタシに見せろ。あと鶴橋も」


めっちゃ鬼気迫る顔でセンジュに掴み掛かられた。

とりあえず武器を軒並みセンジュに渡して、テントで休憩する。

「とりあえずゲットしたアイテム確認と行こうか」

「回収は私たちが行なっていたのですけど」

「まあ私たちもサメの鱗とかは手に入れているんだけどね」

「いやでも軍人の俺たちだけだと絶対手に入ってないでしょコレ」

てことでコチラが手に入ったアイテム達だ。




マルディール濃鉱石———地表で取れるものよりも、純度も磁力も強い鉱石。中に秘めた力はとても強力だ。


マルディール大結晶———地表よりも、強い磁力を兼ね備えた結晶。最早エネルギーの塊である。


マルディール秘結晶———本来あり得ないはずの磁力の塊。エネルギーが強すぎて、掴み取るのも困難。


一等級魔鉱石———エネルギーの溜まりやすい鉱脈に出土する鉱石の最高クラス。


二等級魔鉱石———エネルギーの溜まりやすい鉱脈に出土する鉱石の準最高クラス。


ジャイロマルディールシャークの鱗———曲線を描く様に生えていた鱗。そこら中に打ち付ける間に、より強度を増している。


ジャイロマルディールシャークの牙———通常のマルディールシャークよりも弱っている牙。砕いた鉱石からエネルギーを受け取るため、経口摂取の必要性がなくなった結果、牙が発達しなくなった。


マルディールクラブ———エネルギー結晶が、甲殻に纏わり付いた蟹。それによって重量が重なった結果、支えるための筋肉(身)が発達した。


マルディールキングクラブ———マルディールクラブの特異個体。ここまで大きくなるまで動き続けた個体の身は、ぎっしり。


マルディールシュリンプ———エネルギー結晶が、甲殻に纏わり付いたエビ。それでも動き続けた身は、とても引き締まっている。




「え、ここで一等級魔鉱石見つかるの!?」

「魔鉱石とかって等級あるんだな」

「当然でしょう道場破り。それも二等級以上は高難易度ダンジョンで手に入るかどうか。たとえ手に入ってもデスペナルティでロストしかねないので、市場にも滅多にお目にかかれないのですよ」


ほえー良いもん手に入ったなあ。

「市場価格が二等級で現在一つあたり約50万イール、一等級は現時点で市場に出回ってはいないため推定金額100万イールでしょうか。ここで安定供給すればクラン同士で割り勘しても全然黒字になりましょう。他の素材もそれなりの良い値で売買できそうですね。ただ1つを除いて」

「説明欄でもなんかなあってなってるしな」


プラチナのリアル鑑定眼もあるが、大商人のスキルには金銭方面での鑑定スキルがある。

その上でここで手に入ったものはいいお値段になりそうだが、デモンの言う通り回転サメの牙が1番のハズレ枠っぽい。サメって歯が折れるごとにより強く生え変わるらしいけど、それをする必要がなくなるとこうなるのか。


「イヤーそれにしてもドンピシャな素材が手に入るとは」

それに比べてJJは上機嫌だ。まさかさっき言ってた通りの蟹とついでにエビが出てくるとは。なんか偶然にしては出来過ぎだけど。


「それにしてもここに一等級と磁力の強い鉱石があってすぐそばにゼーリィンとは。やっぱりあそこの成り立ちは…」

何やら子供社長がブツブツし始めている。


「いやはやそれにしてもコレらをどう使いましょうか。まずカニクリームコロッケと海老カツのバーガーは当然として………そうですねえ最近ライスバーガーも人気が上がっていますし、思い切ってカンジャンケジャンやカンジャンセウを試してみるのも」


コチラもブツブツと美味そうな独り言を始めたJJが、グツグツと沸騰した鍋にカニとエビを放り込む。

「まあ何に使うとしてもまずは素材の味を知らなくては」

それもそうだなー。




てことで数十分後

「色の変化が分かりにくいですけどコレくらいですかね?」

「外殻がどっちも厚めになってそうだから身に熱が通りにくそうではあるよな」


まあいい感じに茹でられたであろうそれぞれをどっちが先に手を出すか言い合いながらカニに手を出すと

「あれ?結晶が簡単に砕けた!?」

「あ、そうでした!テキストにはエネルギー結晶が甲殻に纏わり付いていると。つまりは甲殻そのものではないので熱で剥がれやすくなっているのかもしれません!」


マジか。どうやって甲殻取ろうか考えていたけどコレなら楽そうだ。

「じゃあフンドシとって体割って、1番デカい足切断と」


刀はまだ修繕途中なので、手刀で足の付け根を斬る。ちょっと大きめなので足の甲殻の両端にヒビを入れて身を取り出す。


すると、淡い桃色だったエネルギー結晶からは想像できなかった赤い甲殻よりも、赤い輝く身が出てきた。

「おお、結晶のエネルギーの影響でしょうかね」


JJが驚いている様だが、ザ・ファンタジーな現象見せつけられても、美味しくいただけるかどうかの方が先だと思うので、すぐさま口に入れる。

「うーわ美味い。何より肉厚さがタラバガニとかよりも強い」

「ナルホドナルホド。次はエビを…」


「いやお前らも食えや!」

「そのー安易に食べたことない食材を食すのは軍人的にはちょっと」

「それにジャパニーズはそう言うところの勇気が半端ないって聞きましたので」

どつき回したろうか軍人2人。まあJJも食べ始めているしコイツらも食べはするでしょう。

地味に体力も回復してきているし。


「ああエビもプリプリ感がすげえってところだな」

「総じて食感が強いことが分かりましたね。空洞内に発生している磁力が原因でしょうか」

「そう言う環境調査もウィズダム・サイトの調査内容だからね。いくつかコッチでもサンプルはいただくよ」


ああ、と残念な顔をしたJJだが、まあ俺も龍頭の剣にお裾分けしたいので、後で手に入れたいくつかはもらっていく算段だ。

「ハバキリ〜刀直ったよ〜」

「お、サンキューセンジュ」

「コチラも十分に直っていますね」

「私の方も検証が終わりましたね」

「こっちも軽い考察は済ませたよ〜」


ヨッシ、全員準備は済んでいるらしいな。

「なら次はサッサとユニークモンスターに会いに行こうか」


まさかの牙がハズレ枠。

でもこの中で最弱クラスのアイテムというだけで1000イールくらいのお値打ちにはなる。

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