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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
3章:海より深き縁
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突入~マルディール磁回大空洞~


「うーんナニコレ」

擦り合う金属音。少なくともトンを遊に行くほどの重いものが壁などにぶつかる衝撃音。


「コレがココの日常風景らしく、僕達でも探索が見送られているんだよね」

「現在確認されているどのダンジョンよりも凶悪なダンジョンの所以ですよ」


オーケー。まあ見えている光景を簡単に言い表すならば、球体になるサメが、重力を完全無視して回転し続けながら飛び交い、仲間とぶつかり或いは擦りながら進路方向を変えたり、壁天井地面に衝突しバウンドしつつ飛び交い続けるというものだ。


イヤコレだけなら説明不足もいいところだ。

なーんかぶつかり合う時完全に金属音が鳴っているし(火花も散ってる)、壁とかにぶつかる時の音もかなりの威力が出ている。てか一度止まるまで最速で音速に到達している節があるぞあいつら。

「アレってもしかしなくても腹に攻撃しないとまともなダメージ入らないやつだよな?」

「もしかしなくてもダメージまともに入りませんよ」

「というか止められるでゴザルか?」


それはまあ不可能だったのだろう。崩れてはいるが、人の作った通り道がある。それらは、サメどもの進行を避けるように穴を掘るようにして作られている。だが今は、そこに砕かれている人骨と崩れた柱もセットで置かれている状況だ。時間が経って崩されたのだろう。

「元々はあのジャイロマルディールシャークを避けて採掘をしていた坑道だったのでしょう」

「アイツらが空洞になるまで今日まで暴れていたでゴザルか」

「でもそれって生態系的に見たら不自然さが出ませんか?」


デモンの意見は確かだ。コイツらの見た目は上で闊歩しているサメが丸みを帯びやすい形でゴツくなったもの。となれば同種であると同時にココらの鉱石の持つ磁力を糧に生きている。そこにこんな起きている間はただただ回り続けるという行動をする意味がまるでないはずだが

「コレもしかしてずっと()()()()なんじゃねーか?」

「あり得ることですよお従兄さん。しかもプレイヤーが入る前どころかココにNPCが坑道を建設する頃にはこうなっていたということは」

「あいつらよりヤバイものがいるってことでゴザルね」



そういうことだよなぁ。先のメーニアさんの警告からも危険度が伺える。

「あ、そうだ。フラウでもミニオンでもいいからここのエリアをスキャンしてくんね?」


俺の仲間として同行しているヴァル・フラウとヴァル・ミニオンにはエリアをスキャンして生体反応などをチェックできる機能がある。これの半径10km以内って聞いた時は驚いたけど。

「では僭越ながら私が」


てことでフラウが、スキャンを開始した。

「………完了。そこら中を飛び交うモンスターは脅威度5。並びに底に脅威度7のモンスターが存在しております」

「ヤッパリユニークかあ」


「あのーキリ様、その難易度とはどのようなものなのでしょう?」

そういえばプラチナやダスター達にはまだ伝えていなかった機能だわコレ。


ヴァルシリーズのスキャンでのモンスター反応には1〜10の格付けが有り、


1〜5:通常のモンスター(通常ボス含む)

6〜7:ユニークモンスター

8〜10:シリーズ系ユニークモンスター(9以降は龍種かそれ相当)


でそこら中を飛び交うジャイロマルディールシャークは、脅威度5。つまりはレベルトップクラスが束になって安定して倒せるレベルだが、群れるとユニークモンスター相当だ。相手によってはこっちの方がキツイと言えるレベル。まあ初めに闘った(ユニーク)に比べたらコッチの方が断然キツイ。


そしてメーニアの警告通り、底の方により強力なモンスター、ユニークモンスターがいるということだ。

「なんと、コレはより警戒を強める必要がありますね」

「まずは浅い部分を行動して取れそうなものを取れるだけ回収しましょう。その後可能であれば底のモンスターの確認或いは討伐ということで」

「子供社長の言う通りだけど、ここって食材になるものってあるかな?」


言いつつJJの方を見やると

「その心配はごもっともですねキリ君。ですが私昔日本のコミックにあったグルメ系バトルモノのヤツに甲殻が宝石の蟹がいました。ここのモンスターはサメなのでそういう海洋系の食材とかも見つかるかもしれませんよ」


なるほどなー。それなら探す必要はあるか。

「じゃあとりあえずスター」

「ウオラアアアアッ!!!」

「ミニオン上から抑えろ!」


子供社長がトをいうより先に一体のサメ(イヤ最早鉄球だが)が降りかかってきた。

それをデモンが受け止めた。アイツ狂戦士の影響で、攻撃力の倍率が上がる代わりに防御力が下がるようになっているはずなんだけど、HP大丈夫か?

「うわ、俺は大丈夫だけど剣が」

「後で見せろ!」


センジュが叫ぶのは兎も角、子供社長はヒビちゃんが回収。

サメはデモンと2体のミニオンによって動きを止められた。

そしてビクッと身を翻すように、体を展開する。

「行きます!」

「セイヤー!」

フラウとミストが、体を展開するときに浮き上がったサメの腹部に入り込み、一撃を加える。


てかフラウの武器見てなかったけど、アレ量産武器のハンマーじゃね?

「ハアッ!」

さらに俺が斬り上げる。


そしてさらにフラウとミストと共にさらに攻撃を続ける。そして案外すぐに倒せた。

「体力は上よりないっぽいね。それでもちょっと苦労しそうだけど」

「とりあえずは押さえるやつと攻撃するやつで分ける感じで」

「では私は回復支援の方針で」

「とりあえずは僕もダスターさんと同じ回復に専念しよう」

「了解しました。私はウィズ様やダスターさんの援護に回りましょう」


「ならば私とJJ様が採集致しましょう」

「了解だけど、プラチナかJJ鶴橋とかって持ってる?」

「………………ない」

「…同じく」

「JJは兎も角プラチナもか。じゃあはいコレ」

「ワタシチャンのも使うでゴザル」

てことでレッツゴー!


???「うっわマジでそういう蟹いるじゃん!」

???「どうする?実装してないよ?」

???「急ピッチだが、幾つかそれっぽいやつAI作製したぜ☆」

???「はよ入れろや!」


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