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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
2章:集いし戦士と龍の群
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自宅にてウィズダム・サイトとの相談


「なんですかそのアイテム!?」

「コレだけならともかく他もヤバいぞ」


次の日、東京に用があるからとコッチに泊まりに来たウィズダム・サイトのリーダーであるウィズこと麻生涼と報酬関係の確認で盛り上がっていた。


イヤ昨日10歳の従弟がクランリーダーやってるって言われたらことに今も驚いているんだが。まあこの子この歳で資産家として親とは別に富を築いているからやれなくはないだろうけど。

「まあ見せた通り、マスターキーを持っていると軍族艦ヴァル・フロイアの全権を掌握した艦長として扱われるんだが、この軍族艦が特にヤバい」

「もしかして土地なのですか?」


「ヒビちゃん正解!」

「ヒビちゃんやめてくれません?目障り極まりないので」

「ワタシチャンはヒビチャンカワイイと思うでゴザルよ!」


兎も角ヒビちゃんと呼ばれた相手、PNキョウカ・ルナこと月花響を宥めつつ子供社長が質問してくる。

「土地って買えばその場所に自由に設備を建てて、利用ができますけど………その艦どれくらい大きいんです?」


まあ当然の事だ。

「まず全長1キロで全高200メートルが6艦と」

「もうすでにヤバいのですが」

「でお次にメインコントロールルームとエンジンルームを持っている球体の艦が半径150メートルだ」

「デッカ」

「おおう」


流石に仙女ババアも驚いているようだ。

「のうソレであれば、儂の列車などを整備できる場が欲しいのじゃが」

「あれ必要なんだ」

「イヤイヤお従兄さん、機械なんだから必要なんですよ。しかも仙女さんほどのものだと整備するための場所も限定されてしまうので結構厳しいんですよ」


うへえ、アレ運用するのにそういうところまで配慮しないとダメなんかい。

「なら3番艦を丸々機械系の整備区画にしておくか」

「もしかしてもう他の艦に何を置くか決めてるの?」

「そうだね」


まず1番艦が鍛治等々の武器や防具類などの生産区画。

2番艦と5番艦が居住区画。

3番艦が乗り物等の整備区画。

4番艦が植物系の生産区画。

6番艦が娯楽区画。


「まあざっとこんなところかな」

「おい童、儂らの会議室のような場所はどこに置く?」

「一応2番艦にWIRDSのクランハウスを置く予定だからそこか、中央艦を会議場に使うかだね」


「あそういえばクランハウス忘れてたでゴザル」

「クランハウス忘れるって何してたんですか」

「結成当初に修行させられて」

「JJ Masterの店に入り浸っていたせいで忘れておったわ。仕方なし、クランハウスは儂が金を積もう」


ゴチになりまーす。まあクランリーダーだから当然だろうけど。

「それ含めてマスターキーとかの性能も分かりましたけど、手に入れた防具の方はどうなんですか?」


コレも超強い。火水風土、更にそれらの複合で生まれる属性を含む基本属性への耐性という強力さに、合計VITも1500という軽装プレイヤーのレベル90代での平均値に値する防御力を持っていた。

「良いなー強いなー」

「子供社長の防具もそれなりにあんじゃん」

「イヤーHPの方が低いんだよねー」


ソレはどうしようもないな。

「で最後はミニオン討伐とかで得られるエンブレム」

「確か専用の販売員に交換してもらうことが出来るってテキストに記載されていたでゴザルね」

正解正解


「ソレでエンブレムを交換したアイテムの1つがコレな」


そうモニター越しに見せたのは、片手剣カテゴリの武器だった。

『軍団用量産武器』シリーズと呼ばれるソレは、ウィズダム・サイトの2人曰くかなり強い武器らしい。このゲーム、武器に推定装備可能レベル帯が設定されているのだが、レベル50で装備でき、現在の環境武器と呼ばれている通称修行武器の完全上位互換らしい。


まあコイツ、手に入れるのに通常のレベル90プレイヤーなら3人くらい必要な難易度らしいけど。

「ウーン強いけど限りあるのがいけない感じなのかな」

「イヤ、そうでもないよ」


なーぜかヴァル・フロイアに設置可能な建物に、初めからコロシアムが設置可能になっていた。ソレを寝る前に調べていたら、ココでヴァル・ミニオンとの対戦が可能だということが分かった。

「じゃあコレを売って資金源にも出来るじゃあないですか」

「ソレなんだけどコレ市場価値ぶっ壊さないか心配なんだよな」

「ウーンそれなら」


と子供社長が更なる提案をしてくる。

「あともう一つくらいクランと同盟を組むってのはどうかな?」


その提案には、少し離れて聞いていた仙女ババアが答えた。

「何処かは何となく理解できようがコレ以降は正式にクラン同盟を結ぶ時に持ち出そうぞ」

「ソレもそうですね。向こうのリーダーには僕から連絡しておきます」


いいんだソレで

「てかクラン同盟って結局何するんだ?」

「ソレについては私から説明致しましょう」


とヒビちゃんが向き直る。

「クラン同盟とは、情報共有を円滑に進めるため、また互いの施設の利用を容易にする事を確約できるように約束をする事です」

「え?口約束?」

「ハイ。クラン内の施設というのも他のプレイヤーに扱われないよう独占しているものもあるため、それらが使えるようになるという時点で既にアドバンテージが大きいのですよ」

「じゃあお前らは何か独占していると?」

「強いて言うなら情報ですね。私たちのクランは運営からの支援込みでDEF専用の情報まとめサイトを開いていますが、そこに未だ入っていない情報も内容次第で提供できますよ」


今サラッとすごいこと言ったな。

「まあクラン同盟とはそう言うものじゃ。ソレに影響力のある儂らにコンタクトを取りたいと思う者たちは多かろう。さっさとコンタクトの取れるコヤツらが1番早かったというだけじゃ。今後儂らと同盟を結ぼうとするものは増えるじゃろうて。または潰そうとするものもおるやもしれん」


いきなり物騒だな。

イヤあの顔は思い当たるフシがある顔だわ。


麻生涼と羽場村桐谷はどちらも母方の従兄弟であり、もう一人従兄弟がいる。そいつは次章に出る予定。

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