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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
2章:集いし戦士と龍の群
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群れなす龍を穿て10


メイン武器が復活するまで時間を稼ぐ。

俺なんてここまでメイン武器二振りでやって来ていたから消耗が激しい。よくやっていられたなあ!


梅酒は遠距離武器の方が残っていたり、バンブスターは錬金アイテムをあまり使っていなかったりしていたので、後方支援に回ってもらっている。

「しっかし頭部分が外れるとは」

「アレ外れタラ巨体のホウの動きガ鈍くナッタので多分アソコが本体デショウ」

「なら頭狙いで行きますか?」

「そうだなぁ」


正直どちらでも良いと思っている。元々が生物だったためか、ずっと頭以外を攻撃しても効いていた。

「問題はないと思うけど気持ち頭狙っていけばいいかな」

「その心は?」

「どっちに攻撃しても効いてるからな、狙いすぎて他が疎かになるのもなあって」

「ソレもソウですね」


てことで攻撃を躱しつつ戦っている。途中に来る銃撃や爆撃が、いいアシストになっているが、流石にやり過ぎたな。

「あ、頭の方が竹達の方に!」

「俺が行く!」

「任せマシタ!」


分離した頭が、勢いとジェット噴射で一気にバンブスター達の方へ飛んで行く。

「間に合えよ!」


コチラも受け答えと同時にA2に蹴飛ばして貰った。

「ヨシ追いついた!」


下から入って拳を入れ、バンブスター達から遠ざける。

ビルに突っ込むことは無かったが、壁を跳ねつつコチラに爪を飛ばしてきた。

「《ピンチ・ムーブ》」


そこに割り込むように、松茸王が飛んで来た。

「兄弟子A2さんの方に!」


その言葉に呼応し、A2の元へ跳び出す。

とりあえず壁に立つことは出来ているので問題ないとして、A2の方は相手の振り向きざまにデカい一撃を放っていた。


「仙気・開」

そんな怯んだ相手の背後から、攻撃を叩き込む。


それと同時に本体が巨体に合体するために戻ってきた。

「ドウヤラ一定以上のダメージで合体シナオスとかデスかね?」

「多分な。けどコイツ」

「もう割と体力ない感じですよね。となると戻ってきた理由は」


合流した松茸王が予想した通りというべきか、俺たちから離れていく。がそれと同時に砲身にエネルギーを溜めている。

「いや安全地帯で高火力技かよ」

「仕方ない。治ったばかりだけど全部使うか。兄弟子ハイコレ」


ついでに耐久値を治した武器を手渡された。

「この後の分頼みますよ」

「ワタシもソッチニ加わりマショウ」


一緒に合流していたバンブスターとA2も、防衛に回るらしい。

「じゃあ頼む」

その言葉と共に、3人とも行動した。




「《タワー・フィールド》」

松茸王の構えた大盾と周りにばら撒いた盾が呼応するように光出し、俺たちを囲んだ光の塔を作り出す。いや文字通りの塔かよ。


「《ジャスティス・アーマード》《ハックデフレクタ》」

バンブスターが塔内にいるプレイヤー全員への防御バフと障壁を作る


「斥力運動・開始」

A2は相手に手を伸ばし、斥力を発生させた。


「来ます!」




バンブスターの声と共にそれは放たれた。

離れた位置からの全ての砲身からのビームが、放たれた。しかも螺旋の軌道を描いて一纏めになる。


物凄いスピードでコチラへ向かってくるソレは、バンブスターの障壁を破壊し、A2の発生させた斥力による減速をものともしないように、突っ込んでくる。

「う、きっつぅ」

「耐エテ下さい松茸サン。なんとか減衰サセマスので!」

「今のうちに他にもバフを!」




遂に破壊され直撃したが、3人が尽力した結果、なんとか持ち堪えた。

「ああキツイ。」

「ケド守りキリました」

「どうやら向こうも落ちたっぽいな」


上空でビームを放ったヴァル・フロイア・コアは、急停止したかのように硬直して落ちていった。だがその頭部分、本体が飛び出しハバキリの前に着地する。

「風前の灯火って感じだな」


両者構える。


ヤツが、本当の最後っ屁を放つつもりなら、こっちもとっておきを放つ。

「「やっちゃってください兄弟子!」」


互いに踏み込む。


エネルギーを纏った爪ととてつもない剛の一撃が交叉し弾かれた。

だが龍は諦めない。次の一撃をもう片方の爪に込めていた。

「ーーーーー!!?」


しかし放とうにも、体勢が崩れた。

攻撃の交叉した空間、その場所自体に引っ張られた。

「ここまでリアル過ぎて助かったわ!」


反対側のハバキリは、その引力に逆らおうともせず、身を翻し構え直した。

「新銘・空亡」


その言葉と共に、ヴァルフロイア・コアは断ち切られた。




〈『番来龍』シリーズNo.10軍族龍ヴァルフロイア討伐完了〉

〈条件を満たしたプレイヤーはアイテム:軍族エンブレムを手に入れました〉

〈条件を満たしたプレイヤーはアイテム:軍族エンブレム・ボンブを手に入れました〉

〈条件を満たしたプレイヤーはアイテム:軍族エンブレム・リークを手に入れました〉

〈条件を満たしたプレイヤーはアイテム:軍族エンブレム・フラウを手に入れました〉

〈条件を満たしたプレイヤーはアイテム:軍族艦スペアキーを手に入れました〉

〈条件を満たしたプレイヤーはアイテム:軍族艦マスターキーを手に入れました〉

〈条件を満たしたプレイヤーはアイテム:軍族艦長服シリーズを手に入れました〉

〈称号:浮島を落とすものを獲得しました〉

〈称号:新たなる管理人を獲得しました〉

〈称号:浮島の艦長就任を獲得しました〉

〈ワールドアナウンス:『番来龍』No.10軍族龍ヴァルフロイアが討伐されました〉

〈討伐者はクラン『WIRDS』の方々

〈MVPはハバキリ、A2、松茸王、バンブスター、梅酒侍Gの5名です〉

〈コレからも伝説を紡ぐものが現れることを運営一同応援しています〉


下書き時点でなぜかここまで一気に書き上げていた記憶。


それはそうと今回のラストでハバキリの使った技。

なんとなく分かる人は分かると思いますが、るろ剣の志々雄対剣心のラストで放った天翔る龍の閃きイメージしてます。

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