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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
2章:集いし戦士と龍の群
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出陣


「では、行こうかワイルズ諸君」

日本時間午後8時。戦いの火蓋が切って落とされた。


バフを貰いつつ兄弟弟子でパーティーを組んだ4人は

「アレ?そういえば兄弟子は飛行手段持ってるんですか?」

「直前まで公開していなかったからな。ソレではお見せしよう」

「もうちょっと早く出して欲しかったんですけど」


なんか悪いなーと思いつつも、装備を変更する。

白いフード付きのロングコートに左肩を羽のようなマントが覆っている衣装に着替える。

「名を『暴風踏破イクシード・テンペスト』シリーズ。空中でも踏み込めるスキルを使えるようになってる」


「そういうスキルあるハズですけど」

「時間の都合だ」

「確かに覚えるまでに時間がかかりますよね」

「しかもこれの方が通常のよりも燃費が良い」

「装備スキルの方が優秀なヤツあるって聞きますしそうでしょうね」


他の味方からの支援は十分。弟弟子たちが機動力と防御力に特化させたギャラクシアホルスを呼び出したのを確認して位置に着く。

「そうそうさっき仙女ババアが言ってたんだけどさ」

「なんです?」

「最初に龍に乗り込めたやつは豪華賞品が貰えるってよ」


暫しの沈黙、そして

「やったろうじゃねえか!」

「クッソ支援職メインにしたのが裏目に出ちまった!」


弟弟子だけじゃなく周りの連中も盛り上がる………けどまあ

「既に仙女ババア行ってるんだよねえ」

「「「あっ」」」×大多数


既にそれなりの遠方に、空飛ぶバイクが見えていた。と同時に浮島から何かが飛び出される。

「おっとヤバイ!お前ら行くぞ!」


その言葉と共に、飛べるやつらは飛び立つ。


俺自身も同じように勢い良く踏み込む。

かなり跳んだところでもう一度空中を踏み込む。

「ウン、ヤッパリこっちの方がいいや」


暴風踏破シリーズの持つ装備スキルは、空気中を跳躍するスキルだ。ペガサスの跳び方を参考に空気を踏み込めるように、更にレイド戦で手に入れたBBの昇核により、燃費と飛距離が格段に良くなっている。その分10歩分しか続かないというデメリットがあるが、飛距離を考えると十分と言えるだろう。


何せ足場が向こうからやって来ているのだから。

「ハイザンネーン!」


ヴァルフロイアの取り巻き、正式名称をヴァルミニオンが的確に俺を狙い突っ込んでくるが、まだ残っている歩数で回避しつつ、刀で首に近い場所を突き刺す。

「そうらコッチコッチ!」

悲鳴を上げつつもまだ止まらない。


刀を利用して方向転換しつつ、別個体の多くいる方へ突っ込む。

「兄弟子ヤッパ凄いっすねー!!!」

「ああ、兄弟子が跳躍系スキルを欲しがったのこのためか」

「そうか!踏み込みか!」


空中にいては、踏み込みが無くなるため、力を出し切れず刀の威力が出ない。まあそういう状況にあっても威力の出る剣技が有るにはあるが、そういうのが無ければ踏み込めるようにすれば良い。


息も絶え絶えながらも、仲間の元へ送ってくれてありがとうミニオン君。

「さあミニオン(足場)諸君。道案内を頼むよ」


暴風踏破シリーズ:

空中移動用に作ってもらった装備のため、機動性と通気性に注力した衣装にさせてもらいました。

暴風”踏”破(イクシード・”テン”ペスト)ということで空中歩行のスキルを『十の風道』というBBの昇格で跳躍力にブーストを掛けて十回空中を踏み越えられるというもの。さらにこれによって貯まるカウンターを使用したスキルも存在するのでそちらもお楽しみに。

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