エキストララウンド~ならず者狩り
なんか死角から斬撃が飛んできた…まあよけられるくらい遅いけど。
それは兎も角として
「なーんで俺たちプレイヤーに囲まれてんだ?」
「それはプレイヤーキルのカモにされてしまったのじゃろうなー」
プレイヤーキル、通称「PK」と呼ばれる連中だ。MMOによって用途は変わるが、アイテムを奪えたりとかの要素があるが、本作にアイテムを奪える要素はない。だがこのゲーム、様々な要素があるために多分そっち方面のコンテンツもあるのだろう。
「てか街中でPKとかペナルティでたりしないのかよ」
「あるにはあるのじゃが、童よ今儂らはどういう状態じゃ?」
「もしかしなくても戦闘状態にあるプレイヤーはPKにならないのかよ………でもなんでいちいち襲ってくるんだ?これじゃあ悪目立ちなだけじゃないか?」
「それはそうじゃがー」
そこから先は言わない。あーなるほど、恨みとかの話か。
「オイオイ仙凛さんよう。随分と楽しそうなことやってんじゃあねーか」
なんかイキナリボスっぽいのが声荒げてるんだけどー。
「あんた何やったんだよ(小声)」
「言うなればー…辻斬りPKK?(小声)」
「メチャクチャ恨まれてることは分かった(小声)」
「お前ら無視してんじゃねーぞ!!」
「ところで今何人くらい囲んでるんだ?(無視)」
「ぱっと見と隠れておるぶん含めて…20人弱じゃな(目そらし)」
「100人斬りもできないとか………もしかしなくても舐めすぎだろ(残念そうな顔)」
「童はレベル1じゃから何とかなるって思っておるんじゃろうな(どや顔)」
「テメエらいい加減に…」
「「うっせえ!!!」」
とりあえずボスっぽい…誰だっけコイツ?そんなヤツを仙女ババアと一緒に胴上げ(という名のアッパーカット)しておいた。おもわず思いっ切りやっちゃったし、100メートル上空まで行ってるんじゃない?
「The武シャー兄貴ぃぃぃ!」
アイツザムシャーって言うのね。今度からちゃんと頭上の名前を確認しておこう。
「テメエら許さねえ。全員やっちまえ!」
まあなんて簡単なならず者ロールプレイなのでしょう。よし斬ろう…
「あ、さっき刀折れたから無手じゃん」
「そうじゃった童よう。そんなお前さんにプレゼントじゃ」
野次馬が斬りかかるなか、避けつつインベントリから仙女ババアは刀を取り出す。
「先ほどお前さんが振るっておったのと同じものじゃが、耐久力を上げておいた物ぞ」
「マジかよ。くれるならありがたい」
手渡しで渡されたそれ〈旅人の刀+30〉を持って構え
「一刀流居合・千手砲陣」
超連続の居合斬りを放つ。立ち止まる姿勢だが、剣撃を飛ばす多対一の剣技。現実にこのような技を使えるものなんて、普通はいないと思っている連中は目を丸くしているだろう。
8人くらい倒した。
「少ないのう」
襲ってきた3人を一薙で一蹴する仙女ババア
「そりゃあ俺が先に半数近く倒しちゃったからね」
撃ってきた矢と魔法弾、銃弾を斬りながら答える俺…てかこのゲーム銃器あるんだ。
「じゃが意表は突けたようじゃ」
遠距離攻撃を全て切り落とされて唖然とする5人を拳の衝撃で天高くぶっ飛ばす仙女ババア…それ以前に一瞬で距離詰めているっていうね。
「「逃げんな」」
その状況に恐れて逃げようとした2人を追撃する俺たち
「な…なんでこんなことに」
「なんでってそりゃあ喧嘩売っちゃったからでしょ」
「そもそもあんたなんなんだよ!まだレベル1だろ!」
「悪いね」
「一刀流・韋駄天通・辻」
「仙気・閃」
もはやただ討たれるだけの…パー武?とかいうプレイヤーは、最後に構える2人の姿を見て消滅した。
一応ハバキリと仙凛の使用する技の流派とかについて解説
「仙気術」
八極拳などを基にした拳法と、体内の気と呼ぶべき力を利用してエネルギー弾を放つとかいう。
言ってしまえばド〇ゴンボールとかみたいな戦法ができる。
技名などは、凛花があまりに思いつかなかったために、一文字で出来てるものが多い。
本来の仙気とは関係ない…ハズ
「羽馬村流」
仙気術を基に、桐谷の祖父である柳次が生み出した剣術流派。仙気術を基にしているため、斬撃が飛ぶ技も存在する。
技名は日本神話などに出てくる神仏や妖怪などを基にするなどどっかの仙人より凝ってる模様。