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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
1章:鉄打つ乙女と次元の龍
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次元を超えて行け!8

壁に浮き上がる光の円

これで蟹を思い浮かべた人は同士です。


さて問題!


壁の八方に青白い円ができて、敵が突撃の姿勢をとっています。ここから敵はどのような行動を取るでしょう。

「円に入ってのワープ突進って感じか」

「しかも絶対速いヤツでゴザルよ」

「ゲームであるならば出てくる円ほど強く光りそうなものじゃが果たしてどうなるかのう」

3人とも総意だったんだが、イヤ多分コレも正解なんだろうけど。


壁の円が全て強く光り出した。

「「「えっ?」」」

ああマジか!ソレもやってくるのかよ!!?


全方向からのブレスだった。


いい感じに固まっていたからか、全部一点にのみ放たれた。

ならば避けるのは容易い。


3人とも走る体勢に入り、

「「「ゴー!」」」

とりあえず真っ直ぐ走ってブレスを掻い潜る。


ブレスの放たれる位置が、人2人分くらいの高さから放たれるため、避けるならブレスが放たれる壁の真下くらいが安置になるだろう。ソレか八方からブレスが放たれるが、八方の円と円の間に空白が存在しているためその位置も安置になるだろう。


少なくともすぐそばからのブレスについてだが。

「おっと2発目がくる」

ブレスが放ち終わった後、一拍置いてまた強く光出す。


「今気づいたのじゃがブレスの通り道に青白い線が生まれておるのう」

「イヤ早く避けなきゃでゴザルよ!」

左右どちらかに避ける。さっきもだが、3人とも同じ位置にいるために避ける範囲が広いのが救いになってる。


だが今回は、仙女ババアとは逆の方向に避けた。

2発目を避けたのちに、続く3発目は2方に割れたのでさっきよりも避けにくくなる。まあ避けれないことはないのだが、コレって8人以上で戦ってたらとんでもないことになってたね。


壁上って避けた後に3人とも壁を蹴って近づく。4発目は来ないようだが、

「ココで突撃か!」

「いかん!避けよミスト!」

「私チャンでゴザルか!!?」

1つの円から青白い光の線がミストハイドを捕えた。しかもミストが逃げようとしても、追いかけている。

その光がだんだん強くなっていき、ほぼ白くなった瞬間




レールガンだ。




イヤ正確には龍の突進だが、ニュアンス的にはまさにデカいレールガンが飛んできた。

目で追えるし、避けることも可能だろうが、一歩間違えて当たるものならこの中で1番硬いだろう仙女ババアでも、ゲームオーバーしかねないだろう。そのくらいの質量兵器を見せられた。


「ハハッ!面白い」

「うむ。とっておきを出すしかないのう」

アレを超えてみたい!


ミストは避けるのに手一杯になっていたため、離れてしまったが同じ判断だろう。

とりあえずこっちに龍が突撃してきた。

しかも横薙ぎに尻尾を振る感じで。

「形態変化してから大体10分くらいだから」

「10分くらいでまたやってくるであろうな」

てことは10分間普通にやってくるのを捌けということか。

こういうところで楽しみを後にしておきたくないな。




10分後




ちょっとやりすぎたかもしれないってくらいには、ボコボコにしてた。

イヤ別に攻撃がヤバかったわけじゃないよ。尻尾回しの後とかすかさず回避ルートに引っ掻き攻撃仕掛けていたし、ちょくちょく今までやってこなかったようなフェイントとか誘導とか仕掛けてきてるんだもん。でも俺ら回避主体なのよ。


まあそんなことは、どうだっていい。ついにメインが来た。

来たっていうか出て行ったというべきか、まあ壁に突っ込んで行ったけど。また青白い円が現れ、3人に焦点があたる。


今回は3人とも少し離れているため、飛んできたブレスに対して少しばらけた位置に避けることになるが、

「続く2発目はともかくとしても3発目は合わせたいな」


多分3人とも、同じ考えになっているだろうがちょっと位置取りをミスった。

仙女ババアもインベントリを操作しながらあちゃーって言ってるような口になってるし、ミストもこっちを見てやっちゃったみたいな表情してるし。


てか今更だけど全員目のあたり隠してるのめんどくさいな、職業病かよ(特大ブーメラン)!

お陰で表情が読みづらい。


まあもう自分たちで合わせるしかない。想定通りなら合流地点は決まっているしで3人とも合わせる分は、多分大丈夫だ。


続く2発目は、互いに壁を登る選択をした。完全に合流地点にブレスを被せないようにするための対策だ。

最後の3発目は、壁を登る途中に狙われる。ヨシッ、コレで合流地点には当たらない。


………アレ?でもコレ…合流地点に飛び込めるか?

「あ、コレヤバイィィィッ!!!」


ブレス直前に飛び退き、3人とも合流地点に上手く入り込めそうな隙間に入り込もうとするが、

「あとちょっとくれません!!?」

俺が、飛距離ギリギリ足りていない。このままだと放ちきっていないブレスに直撃しかねない。


現実だったら、飛んでる武器やビーム的なやつの上を足場にするぐらいはしたけど、ちょっとこのブレスは威力的にもできそうにない。

マジか、正直あんま死にたくはないんだけど…

「オダイカンサマ!手を!」

ミストがこちらに縄………イヤ鞭を放ってきた。


やりたいことは分かるけど、コレダメージ食らわない?

まあこのままブレスに呑み込まれるよりかは、断然こっちの方が良い。


こちらに飛んできた鞭の先端部分をキャッチ。

メッチャ痛い、けどダメージは半減で済んだ。

掴んだことを確認して、思いっきり引っ張られてなんとかブレスに当たらない位置に来れた。


着地はなんとかなった。そして

「皆構えよ!」


互いに背を預け、全方位どこからの攻撃にも捌けるように対策し、俺は刀を、仙女ババアは拳を、ミストは大手裏剣を構える。


「さあて、一体誰のところに来るんだろうね。」


超次元連撃:

壁に8つの光の円を生み出し、そのどれかに突っ込み消えていく。

その後、円から最大8人のプレイヤーを狙った8つの極太ブレスが3回飛んでくる。

それを行った後、1人を狙った超高速の突撃を行う。

これを最終形態では、10分おきにやってくる。

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