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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
3章:海より深き縁
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水底の国11 少年心は忘れないように


「ハバキリィ〜!!!貴様をブッ殺す!!!」


「ハアッ、なんでこんなことに」

まあ、ことの発端は分かってますよ。

相手髑髏チャンズの構成員だし。


俺との戦闘のラストでドクロチャンが消失したことで、厄介なことに俺がドクロチャンを消したと思われたようだ。

特に、強制ログアウトなので、広場に戻って来ていないことが、より問題となっているのだろう。


「いやあれ向こうの状態で強制ログアウトしただけじゃん」

「貴様ぁ!それの原因が貴様にあるとは思わんのか!!!」


………

………………

………………………


「うんないね」

「オイイイイイイイイ!!!あのお方が!お前に!なんて言ったか!みんな知っているんだぞ!」


………

………………

………………………


「ごめんよく分かんない」

「なんでわっかんねえんだよ!」

もうなんかオーバーリアクションしてくる相手が、面白く感じて来たね。


「別に告られたところでな〜。しかも興奮してログアウトしただけだし。まあ告白はメチャクチャ勇気がいるのは分かるけど」

「原因分かってんじゃねえかこの野郎!」

いやそれ俺自体の責任では…まあ多少はあるかも


「まあいいや。俺はそろそろ洗濯が終わる頃だからちょっと回収しに」

「その前に聞くべきことがある!」

なんだ?後から引きずられると面倒だから聞くけど。

「貴様はどんな女が好みだ?」


………

………………

………………………


何言ってんだアイツ?

「ああすまんお前は女だったな。男で良いぜ!同性愛者なら無問題だが」

「いや俺男だぞ」


………

………………

………………………


「「「ええええええええ〜!!?」」」×大多数


うるっさ見た目で分か…いや今女体化(ゲーム内だけ)してんだった。

「いやいや見た目はともかく()とかは変えられねえだろ!」


あーそういやそうだね。クッソ魔女め!

「いやちょっとゲーム内で色々されてね。ゲーム内のボディが変えられちゃったから」

「いや何そのとんでも状態正直結構気になるんだが」

「いやあ俺はちょっとこういうのにちょっとトラウマが」

「………なんか…ごめんね」

うまく察してくれたのか、相手も口を噤む。


「あー分かったら俺帰っても良い?」

「え?あ、ああ良いぞ」

まあそんな感じで帰らせてもらいました。




「あ、性癖聞いてなかった」

「オイイイイイイイイ!!!」


ハバキリが帰っていってから、凄く重要なこと(彼らにとって)を聞き忘れていたことにショックを受ける傍ら、次の突入の準備をしに行く。

「にしても、元が良いんだろうけど結構可愛かったな」

「分かるわー正直友達になr」

「うん?どうs」


突如、さまざまな方向から矢が飛んできた。

中には、ブーメランのように飛んでいき、プレイヤーの首を刎ねたものもある。

どこから飛んできたのかも分からない無数の矢に、広場にいたドクロチャンズのメンバーは、全滅した。

その矢を射ったプレイヤーは、広場から100mほど離れた民家の屋根の上で状況を確認していた。




「いやーまさか噂が本当だとわねー」

戦国時代の射手のような出立ちの彼女は、寧ろハバキリの方に注目していたようだ。


「女の子になっていたり()()()()()()()()()けど、それだけじゃあ私達の存在は隠せないよ」

聞くものによっては、他者を巻き込んで痛いことを言っている頭が中学生なロールプレイをしているとも思われるようなことを言うが、彼女はそれで納得していた。


「にしてもやっぱ出遅れたなぁ。さっきまで仕事だっただけにまだ疲れがな〜」

そういい軽くふらつきながらも、目と腕は揺れずに広場へ向かおうとする。


「ああでもなあ」

だが、流石に過労によるデバフが大きいと考え足を止める。


「せめてさっきの弓代は稼いでおきたいんだけどね」

イベントの参加を控えてさっさとログアウトする。

「ごめんね〜義弟(おとうと)くん。戦いはまた後日にしようか」


なんか伝わりません?

仕事疲れでゲームしたけどやる気起きなくてヤッパやーめたなやつ

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