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異世界人に科学なんて理解出来ないみたいです。

作者: 黒金たから

『現代に魔術なんて必要ないみたいです。』のサイドストーリーです。

『現代に魔術なんて必要ないみたいです。』を読んでからをおすすめします。

本編で語られなかった真二の学校生活がちょこっと描かれています。


これは元魔道士シンジこと、丹伊田真二が現代に来てから繰り広げられる学校生活…のお話。


授業は割と得意な方だが……科学だけは何故か悪い点を取ってしまう真二。

挙句の果てに授業がつまらないと感じだし、居眠りをする様になった。


そんな時彼の前に科学好きで、昔からよく知る人物が現れる……


ーーーーーーーーーーーー

「はぁ…こんなんじゃ魔力持ってるだけ意味ねーじゃん…魔物も居ないし、魔術は科学の力で不必要、頼られることもないし…かと言って見せびらかすと危ないって飛我にきつく言われたし…」


俺はそんなことをブツブツ言いながら廊下を歩いている。

そんな俺の名前は丹伊田真二、元魔道士だ。

幼なじみを追ってこの世界にやってきたが…つまらん。

魔物も魔人も魔王も魔道具も魔結界も……存在しない。

ここはそんな世界だ。


「しかし…本当に科学って教科は意味がわからん。大体火なんてあの()()とやらの力でつくだとか、水は原子と原子が

どうだとか…何をほざいてやがる。」


俺は魔力持ちの立派な元魔道士。

そんな物に頼らなくても俺は魔力と想像の力で具現化させられるのが当たり前。

だからこそ、その概念をぶち破った科学とやらは苦手だ。


そういえば……飛我にも言われてたな…

ーーーーーーーーーーーー

「カガク?とか言ったか?あの教科には気をつけろ!分からないことだらけだ!」

ーーーーーーーーーーーー

まー、あいつも俺と同じ気持ちなんだろうな。




俺は家に帰ってから自分の部屋でも考え込んだ。


「はぁ、もうすぐ最初のテストとやらじゃねーか…科学どうすっかなぁ…」


もうすぐ6月半ば、このテストで赤点を取れば補習指導…

放課後残るのは嫌だしな…

飛我んとこの学校は確か夏休み前半を補習に費やすくらい厳しいらしいな。

…んまぁ、それと比べたらマシかもな。

クラスのやつにでも頼ってみるかなぁ。


ーーーーーーーーーーーー

「なあ智樹(ともき)、俺に科学教えてくれよ。」


俺が高校で仲良くなったコイツは、神谷智樹(かみやともき)、高身長で割とイケメンだが…こいつは変わり種だ。

こいつ、字がバカ汚いのと…もう1つ。


「いいけど、おまえ読めんの?俺の字。」


「あぁ、読めねーわ、てか口で教えればいいじゃんか。」


「まーな…つーか俺苦手な科目ちょうど科学なんだが大丈夫か?」


おっと、聞く相手間違えたぽいな。

そう、こいつのもう1つの欠点、集中してる様に見せるのが得意なただの演技力高め男子なのだ。

こいつは裏表がある、というよりも自分を周りから見て凄くいい子に見せられる、言わば猫を被っている奴だ。

だがこいつは信用したやつにだけ自分の悪い点を見せる…

少し嬉しいが複雑な気持ちだ。


「なぁ、うちのクラスで科学得意な奴っているか?」


「さぁ~知らねえな、あぁでも隣のクラスにずば抜けて科学マニアな奴はいるぜ、なんでも科学研究部の次期部長なんだとか。」


ーーーーーーーーーーーー

智樹の情報によると、その子はハーフらしい。

なので割と目立つ存在だから、俺はすぐに見つけることが出来た。

パッと見名前は日本人なんだが本体は…金髪美少女だった。

すると、その子がちょうど教室を出た。

1人のところを狙うのはストーカーまがいでなんか嫌だが…

俺はこのタイミングで話しかけるしかなかった。


「あの~、ナカムラエリさん?」


「…!?…んなわけないか…そうですがどうしたんですか?」


なんで一瞬驚いてんだ……いや普通か。

にしては反応がオーバーなのも外国育ち特有ってやつか。

分かんないけどよ。


「あーえっと、科学苦手なもんで、少し勉強に付き合って欲しいなーなんて…」


俺らしくない。

下手な敬語を使い、気まずい。


「…名前聞いてもいいですか?」


彼女がそう言うもんだから、俺は自己紹介をすると…


まるで生き別れた幼なじみと再会したかのような顔をした。


「…ナカムラさん?」


俺は不思議そうに問い返すと…


「…ねえ、アタイの本名、エリスって言ったら思い出す…?」


顔を逸らしながらそんなことを言い出した。

……エリス、聞いたことがある…まさか!!


「小さい頃行方不明になって消えた村長の娘…」


「……!!正解!シンジ!久しぶり!」


俺の答えに顔を明るくさせるエリスは…

美少女そのものだった。


「今はこの世界で中村絵里(なかむらえり)として小さい頃から暮らしてるんだけど、まさかこんなに後になって会えるなんてね!」


俺は絵里がエリスから来てることに笑ってしまった。

それからも猥談をしながら、今回の目的を伝える。


「いいよ!教えてあげる!アタイも色々あってこっち来た時はシンジと同じだったよ…だけど今は好きになれるくらいに物知りになった。」


理解出来ないじゃなくて、理解する努力をしたのがまさにコイツみたいだ。

……こんな所で再会するなんて思いもしなかったが…そんな彼女が立派になっている事に尊敬をしている。


こうして俺は絵里のおかげで科学の苦手を克服することが出来そうだった…



続くかも?

どうでしたか?

いや短編小説の投稿の仕方わかんないもんで、こんな風になってるんですが…

続きは書きます恐らく。

書くんですが…もっと区切りをしっかりさせられる短編小説の投稿の仕方はないのでしょうか…


なんてことを思いながら作者は、



ご飯を食べに行くのであった。

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