実は凄い人
ども、新作をポンポン出しては尽く未完にしている、屑主人公よりも屑なカトユーです()
まあ、今回は短編みたいな感じなのですぐ終わると思いますが(n回目)
朝の目覚めの妄想(謎)を文にしただけなのでストーリーもクソとありません。
「はぁっ!!!」
俺は力強い声と共に大剣を振り下ろした。
目の前のモンスターは脳天から真っ二つに切り裂かれ絶命した。
「勇者様さすが!!」
「アル様、素敵です!!」
と後ろの美少女達が口々に俺、アルフレッド・パークスを褒め称えてきた。彼女達の目にはハートマークが浮かんでいる様に見える。
俺はそいつらを無視して、端っこに控える強面のおっさんを見た。おっさん…ガウルスは「よくやった」と口の動きで伝えてきた。俺はそれを見て満足し仲間達に「帰るぞ!」と声を掛けた。
「勇者様!さっきの戦い、惚れ惚れしました!やっぱり、勇者様は素晴らしいです!」
帰り道に話しかけてきたのは、パーティーの聖女であるソフィアだった。彼女はこの国の聖女の中でもトップクラスの実力を持つ回復術士である。また、スタイルも17歳とは思えない起伏に富み、王国史上最高の聖女と喧伝されていた。
「アル様、次はどんなモンスターを討伐するんでしょうか?」
そう言ってきたのは魔術士のフィエラ。彼女は俺の幼馴染だ。彼女はあらゆる攻撃魔法を習得し、俺達のパーティーの攻撃力を異次元のレベルにまで引き上げていた。また美しい美貌も相まって歴代最高の魔術士なんて呼ばれていたりもする。
そんな二人の美少女はにこやかに俺と話していたが、とある話題になると途端に表情を険しいものへと変えた。それは、ガウルスの話…いや愚痴になってからのことだ。
「なんであんなおっさんが最強のパーティーに居るの?」
「最強パーティーにこびりついてお溢れでも貰おうとしてるんじゃない?」
「うっわ……無いわー」
「マジでキモいよね……」
と美少女達の射殺すような視線がガウルスに向かう。
当の本人はこちらを一切見ることなく、パーティーの先頭を淀みの無い足取りで前へ前へと進んでいた。
俺はそんな話を聞きたくない!そう思い、彼女達にガウルスが如何に素晴らしい人なのか説明した。
ところが彼女達は
「美味しいご飯を作るのがおっさんの役目でしょ?」
違う、サバイバルでこんなに美味しいご飯なんて中々食べられないものなんだ!
「罠を解除?そんなのアノおっさんが出来るわけ無いでしょ」
違う、彼は常に先頭を歩いて全ての罠を解除してるんだ!あと、道を均してくれてる!
「モンスターのヘイトを管理?無理無理、あんな不器用なおっさんがそんな真似をするわけ無い」
違う、雑魚敵は全ておっさんが処理してくれてる!
……俺の説明は徒労に終わった。彼女達は聞く耳を持っていなかった。それどころかまた悪口を本人に聞こえるような声で話し始めてしまった。
ガウルスさんは本当に凄い人なのに。
おっさん主人公が大好き(高校生)
とりあえず、バッドエンドに向けてフルスロットルで突き進んでいきたいと思います()
次回は一週間以内(多分)
暇だったら僕の他の小説を読んでみてねー。ジャンルがめちゃくちゃだけど。