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残忍三女

挿絵(By みてみん)

高柳またろう(青年期)


若かりし頃の高柳またろう。立派な体格の長身の剣豪。この物語の主人公。



挿絵(By みてみん)

口入れ屋、渥美兵介


数多の人間をその手にかけてきた悪党。自分のためならば手段を選ばない。



挿絵(By みてみん)

堀部助平


圧倒的な強さを誇る七人侍の一人。果たして高柳との関係は?

これは高柳またろうの語られなかった過去である。15年前、高柳は剣豪を志したばかりの駆け出しであった。高柳は強くなりたい一心で当時、口入れ屋の仕事に手を染めていた。

口入れ屋とは不届き者や誘拐等を働く輩を成敗する仕事を斡旋する店番の事である。その仕事内容は誘拐された町娘の救出や盗賊の討伐など危険性の高さによって報酬も上がっていく仕組みであった。


しかしこの口入れ屋、実は盗賊や誘拐犯とぐるで募集を見て仕事を受けた浪人や剣豪志望者を嘘の情報で騙し返り討ちにして身ぐるみをはぐのが本当の顔であった。そして真しなやかにあの口入れ屋で仕事を受けた侍が一人も帰ってこないと言う噂が囁かれていた。


若かりし高柳もいくつも口入れ屋を巡る内にこの闇口入れ屋の仕事を受けてしまうのだった。


高柳「口入れ屋!何か仕事はあるか?」


口入れ屋「はい、御座いますよ!お侍様におすすめの仕事が今丁度入った所でしてね。これなんかどうでしょうか?」


それは夜な夜な米を盗む盗賊を成敗する内容であった。


口入れ屋「お侍様はまだお若いしまずはこの簡単な仕事から始めるのが宜しいですよ!あっ、安心してください。盗賊と言っても情報では賊は二名とのこと。しかも農民上がりな事もあり丸腰らしいですよ。まあその分報酬も控えめですがね。」


高柳「肩慣らしには丁度良い!その仕事引き受けた!」


口入れ屋「有り難う御座います。」


その後口入れ屋から日時場所の説明を聞き賊の登場を待った。


庄屋の蔵前


高柳「だいぶ暗くなってきたな!情報によるとそろそろ賊の出る時間だが...」


ごそごそ...ごそごそ。


高柳「ぬっ?出たか?」



挿絵(By みてみん)



しかし現れたのはガラの悪そうな浪人が五人だった。

ぞろぞろ現れた浪人達は高柳を取り囲むと刀を抜き向かってきた。


高柳「ちっ刀狩りか!」


浪人「殺せーっ‼」


ぎゃりん


チャギン


ズバッ


浪人「ごはっ!」


浪人2「ぎやああ!」


ズドス‼


浪人3「ベヤアアッだふ❗」


浪人4「なっ、何だこいつ?つええぞ!」


浪人5「ちっ!相手が悪い!引き上げだ‼」


そう言うと浪人達は逃げて言った。


高柳「くそ、逃がしたか!しかし何故?奴等は目の前の米にはめもくれず真っ先にまるで俺がここにいるのを知っていたかのように襲って来やがった!しかしここにいてもしょうがない!今日はもう帰ろう!」


高柳は蔵前をあとにして口入れ屋に足を運んだ。


高柳「おい!口入れ屋❗」


口入れ屋「!あっ、これはお侍様。何故、あ、いや、如何されましたかな?」


高柳「お前の情報と全く違ったぞ!奴等はコメ泥棒等ではなかった、人数も5人はいたぞ!」


口入れ屋「え、ああそう言うことで御座いましたか!ですがね此方としても情報が間違う時も御座いますよ!たまにはね。」


高柳「こちとら人を3人も斬ってしまったのだぞ!命も危なかった‼間違いでしたではすまされまい❗」


口入れ屋「あ、!申し訳ございません‼そうだ、お詫びと言ってはなんですがお侍様今日の宿はお決まりで御座いますかな?」


高柳「いや、まだ決めておらん‼もう暗いうえどうしようかと思っておった所だ。」


口入れ屋「おお!左様で御座いましたか。ではぜひ私の持っている宿にお泊まりください。勿論お代は頂きませんよ!」


高柳「おお、そうしてくれると助かるぞ!では水に流そう。」


高柳は口入れ屋の後を付いていき少し離れた所にある宿に案内された。それは大きな宿であったがなぜか他の客の姿はない。


口入れ屋「おーい!お客様だ、丁重におもてなしをな。」


すると中から女が3人出てきた。


口入れ屋「ふふふ、町一番の美人三姉妹で御座いますよ!今晩は存分にお楽しみ下さい。それでは私はこれで。」


そう言うと口入れ屋は宿を出ていった。取り残され立ち尽くす高柳。


三姉妹・長女「いらっしゃいませ、お侍様。ここの女将で長女のゆめと申します。さぁ!貴女達もお侍様にご挨拶なさいな!」


次女「あ、あの私...はばたきと申します。」


ゆめ「あらやだ、この娘ったら、申し訳ございませんね、お侍様があまりにも若くて凛々しいお方だから緊張してるんで御座いますよ!」


頬を赤らめる高柳。


高柳「あっ、いやそのような事は。」


そして気付けばはばたきを見つめていた。それに気付いたはばたきも頬を赤らめて顔を下げる。


ゆめ「あら、この娘ったら本当に?」


はばたき「ちっ違います‼御姉様が変なこと言うから...」


三女「お侍様、私は三女のつぐねと申します。今夜はお侍様のために一生懸命踊らせていただきますわ❤」


高柳「ゴクリッ。」


ゆめ「さぁここで立たせるなんてお侍様に失礼よ!さっそく部屋にご案内して差し上げて!」


こうして部屋に招かれる高柳。しかしここは恐ろしい残忍三女の蜘蛛の巣であるとはこのときの高柳は知るよしも無かった。

読んでいただき有り難うございました。

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