体位小僧
ちょっと、変態系です。
現代、日本にはたくさんの妖怪がいる。多種多様な妖怪が妖怪王になるために日本各地を駆け回り、イタズラを繰り返し、この国は妖怪のものになろうとしていた。この物語は妖怪の王になり人間を助けようとした一人の妖怪の話である。
ーーー朝飯前ーーー
「ちょっとめぐみさん、めぐみさん!」
「はい、義母さま、朝御飯ですよね。もう少し、待ってくれませんか。」
「ホントにあなたって使えないのね。朝御飯はいつも定時に作るようにかねがねからいっているでしょう。」
「すみません。」
「ホントに、啓介はあなたのどこに惚れたのか。気が知れないわ」
「すみません。」
ったくよ。いつもなんだよ。マジうぜー。大体姑ってだけで偉そうにしやがって。啓介があたしを愛した理由が分からねーだと。あたしにはお前みたいな親で啓介が無事に育ったことが不思議だよ。差別主義者め。もう耐えられねー。こんどなんか言われたら反撃してやる。
ーーー夕食後ーーー
「めぐみさん、皿ぐらい早く洗いなさいよ。それにいつも食事の味付けが濃いといっているでしょ。私を殺す気?」
「失礼ですが、義母さま、この程度の塩分では死にません。」
「あら、逆らうの?いい度胸じゃない。啓介!啓介!」
「ちょっと、義母さま、ご近所迷惑です。やめてください。やめっ、あっ」
やっベー、姑の野郎、少し押したぐらいで倒れやがった?頭から血が出て、えっ脈がない。どっどうしよう。とっとにかく隠そう。
むむ、むむむむむ。コイツ、姑を誤って殺したのはまだしも隠そうとしてる。許せない。
「ちょっと待て!」
「なっなに?」
「その遺体をどうする気だ!」
「あんたに関係ないでしょ。てか誰よ人のうちに勝手にあがって」
「警察に通報するんだ」
「いやよ、こんなことばれたら啓介との結婚生活がパーになるじゃない。あっ、あんたも殺しとかないと」
「わっ、やっやめろ。くそーこうなったら、妊法うしろやぐら」
「あっあっ、はぁ、あっあん。なんなのこぉれ~、あっあっ」
説明しよう。体位小僧は全48体位すべてを使いこなし、彼の精液は人の煩悩を取り払うちからをもつ。
また、うしろやぐらは妊法1条で、詳しくはインターネットで調べよう!
「あっもう、やっばい。めぐみというやつ、覚悟しろ」
「やっやめて、あっ、中には出さないで~~」
ーーー事後ーーー
「私が悪かったんです。とっさとはいえ、あんな強い力で義母さまを押すなんて自首します。」
「うんうん。これにて~一件らくちゃーく。」
終わり