4話 上級魔法使い
どうも、ノルンです。
初めてまともに肉を食べてから2年が過ぎた。7歳である。毎日の森探索で身体も少したくましくなった気がする。少なくとも前世の平均的な7歳児よりは、体力もあるだろう。
あれから、いろんな変化があった。1番の変化は食生活だ。毎日採取と狩をして肉と野菜、果物をバランスよく食べている。
魔法を使った狩は、かなり便利だ。探知魔法で獲物を探し、隠密魔法で音と姿を消す。正直反則だと思う。
あれから毎日狩をしながら魔法を研究した。初め魔法の修行は師匠がいなければうまくいかないだろうと考えて悩んでいたが、すぐに魔法使いに師匠は不要と判断した。あの老人エセ魔法使いに、いろいろ質問したが、魔法使いに一部を除いて師匠は居ないそうだ。
魔法使いとしての実力は、殆どが魔力総量で決まる。
魔法の行使に必要なのは、①魔力②イメージ
以上である。
体内、体外魔力の操作は、魔力を持つ者ならば、初めから誰でも簡単にできるそうだ。
ただその魔力を持つ者が極端に少ない。故に魔力を持つ魔法使いは非常に貴重であり、強力な存在なのだ。
そもそも魔法使いが生まれる確率は、100分1であり。攻撃として行使できるレベルの人は、魔法使いの中から、さら50分の1である。本物と呼べる中級以上な魔法使いは5000人に1人だ。魔力は遺伝しない為、身内や近しい間柄にまともな魔法使いは居ないのだ。
他人に強力な武力となる魔法を教えようとする魔法使いは数少ないし、魔法は魔力があればイメージどうりになんでもできる力という修行いらずな面もあり師弟関係は生まれにくいのだ。せいぜい魔力量を増やすために魔力を消費するくらいだが、殆どの魔法使いは、すぐに魔力総量の限界値がくる。
ちなみに、俺は毎日魔力を限界まで使用しているが日々増えており限界値はまだのようだ。
俺は狩の時、小石を飛ばす魔法を使っている。初めは小石を魔力で生成して飛ばしていたが、無から生成するより、初めから存在している小石を飛ばすほうが、大幅に魔力の節約になることが分かった。
かなり魔力が増えて、ライターの火なら消費している感覚も無く。ずっと出して居られる。
どうやら、俺は魔法で魔物をダメージを与えるどころか、雑魚の魔物ならば、100体だろうが負ける気がしない。上級魔法使いというやつだ。
あたりまえだが、家族や村人にはばれて居ない。そこは、細心の注意を払っている。魔法使いだとバレれば高級奴隷として売られるか、村から一生解放してくれないだろう。
生活リズムは、2年前からほとんど変わっていない。
早朝の水汲み(魔法)、洗濯(魔法)、ささやかな朝食の後森で野草と野生動物の狩猟(魔法)をし森で、肉や野草、果物を食べてから、弓と魔法の練習、帰宅、ささやかな晩食、就寝である。
7歳になっても、農作業をさせられないのは、俺の狩猟の提出物が大人の狩人と比べても遜色ないからだ。
魔法を使えるようになってから、獲物は大量に狩れるのだ。だが、いきなり大人顔負けの獲物を持って行っても怪しまれるため、一年間かけて少しずつ量を増やし、徐々に狩の腕があがったように見せた。
狩の才能があると父親と村長に認められ、農作業を免除し狩に集中する許可を得た。
なので、さっさと村に出す狩猟を終えた後は、新たな魔法を試したりして遊んでいる。
ちなみに飛行魔法は習得済みだ。森での移動は基本飛んでいる。もちろん万が一にも村人に見えないようにステルス魔法も使っている。
今の魔力総量だと大体3時間は飛んで居られる。もうちょっと伸ばしたいところだ。
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