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2話 情報収集

5歳になった。この年になると、この世界では立派な労働力だ。俺の仕事は毎日の水汲みと、洗濯、村の西側の森で野草をとることだ。5歳児に農作業は、重労働過ぎるので、逆に足手まといになるので、今のところ免除だ。後2、3年後には、兄たちのように農作業をさせられるだろう。それまでは比較的自由だ。


この世界で独り立ちするべく、半年に一回くる行商人や、大人の周りをうろちょろして情報収集してきた。本などは、村長の家に一冊あるらしいが、触らせてももらえない。



この世界は未開拓の大森林や秘境、魔境が数多く存在しているらしい。将来そういった土地を旅をしながら周りたいものだ。


分かっているのは、この大陸のみで東西を真っ二つに両断するかのように山脈が存在している。後は小さな島がたくさんあるらしい。


大陸の両側に国が一国づつある。何百年も前は、数多くの国が存在していたが、長い戦乱の時代を経て統一されたらしい。西側がアールグレイ王国で、この村はこの国に辺境にあるらしい。東側がベルナンド帝国で、まだよく知らない。二国間は100年程前まで戦争していたが、両国間にある山脈のせいで大量の兵士を送りこむことができず、小規模な争いは、あったものの、山脈の向こう側のよくわからない土地を得るよりも、お互いに貿易や交流をして利益をえることにしたようだ。


魔法について今わかっていることは魔法使いの数がとても少ないということだ。100人に1人くらいの確立で遺伝とか関係なく生まれてくるらしい。


この70人くらいの村にも1人居る。シワシワのジジイなのかババアなのか分からんが、1日中家の外で椅子に座っているタイプの老人だ。この老人に、この村では物々交換が基本なので野草を持って行き頼みこんで、1度魔法を見せてもらったが正直がっかりした。

ライターくらいの火を出したり。チョロっと水を出したりしてドヤ顔をされた。なんの役にも立たないではないか。


なんでも、魔物を倒したり、狩に使えるレベルの魔法を使えるのは、魔法使いの中でも50人に1人くらいで、中級、上級の魔法使いは、国や貴族に召し抱えられ一生安泰の人生が得られるらしい。召し抱えられなくても、魔物などの狩をすれば生活に困ることはまず無いそうだ。


とりあえず自分にも魔法が使えるかどうか調べたいが、魔力を調べる方法は無く、実際に自分が使えるか試すしか無いらしい。高位の魔法使いなると、他人の魔力を感じることができるそうだが、それも近くで魔法を使った時に感じることができるだけで、他人の体内の魔力を感じることはできないそうだ。隠そうと思えば、自分の実力がバレることは無いようだ。


魔法使いは、魔力の量に比例して長寿になるとされている。これは無意識に自分の体を魔力で最高の状態に保とうとしているかららしい。現在のアールグレイ王国の王宮筆頭魔術師も老人が知る限り、ずーと同じ人物であり、年齢不詳らしい。なんか魔法使いはシワシワの老人ってイメージはこういう所からかもしれん。もしかしたらこの老人エセ魔法使いも数百歳・・・


それは無いか。

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