表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(1)  作者: 篠木雪平
第8話『初めての阿部さん。』
29/30

 夏の雨が好き。

 眩しい空が少しだけ雲に隠れる色彩が好き。

 降り始めのアスファルトの匂いが好き。

 火照った街をクールダウンするような、少し一息入れるような落ち着きが好き。


 雨の降り始めの日はいつも、良い事があるんだ。


 ──覚えてる?


「えーっと・・・ナ・ナイストゥーミーチュー。」


 ・・・あははっ。


「日本語でおk。」


 あの日も、夏の陽炎をさっと流すみたいな。

 にわか雨が降った日だったよね。


 それからの毎日は。

 ねぇ、阿部さん。









 ──ぼくは、毎日、ほんとうに楽しいよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ