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短編

愛の夢

作者: 紫羽月桜鈴

ーー暗い。何も見えない暗闇。

でも、心は暖かい…。大好きな、大切な人のココロがあるから。

貴方が私を呼ぶ声はキコエナイけれど、触れた指先から、ちゃんと伝わっているよ。

『愛してる』ーーーって。


泣かないで、愛しい人。

私は、とても幸せだったの。

貴方が泣いていると、私も悲しい…。

あぁ。

最後に貴方に伝えたい。

私もーーー


「優夜、…私も、愛して、る…」


言えた、伝えることが、できた。

大切な貴方に…。

貴方の声、聞きたかったな、最後に…。

あ…。

貴方が私を抱きしめてくれている。

私も、その大きな背中を、抱きしめれたらいいのに。

そんな力すら、今の私には無いんだ…。

未練は、残したくないな。

このまま逝けれなかったら、貴方が悲しむ。

それは、私もイヤだな…。

貴方は、優しい人だから。


最後まで、ありがとう。

私を大切にしてくれて…。

私がいなくても、悲しまないで。

ココロは、貴方と一緒だから。


「紗夜花…?」

はらはらと空から堕ちてくる雪が、彼女のような気がして、そっと名前を呼ぶ。


『ありがとう』


まるで、そう言っているかのように、綺麗で暖かい雪だった。

ある冬の、愛の夢ーーー…

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