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1人の終わりと2人の始まり

「はぁっ…はぁっ…クソっ…奴らめ…かれこれ一週間だ…」


鈍色の空、鳴り響く落雷にバケツをひっくり返したような大雨…荒れた地形の中で一人の男が大地を走り、逃げ続けていた。


精鋭隊A「いたぞ!やつを逃すな!今ここでやつを殺す!何が何でもだ!」


「…チッ…一体何人いるんだ…最後尾が見えないぞ…」


悠長に独り言…次の悲鳴が最後の言葉とも知らずに…


直後激しい量の魔術…いや、禁術が一人の男を襲う。10人で唱え、やっと成せる禁術…


唱え終えたその刹那、男の体は消し飛ぶ…「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ‼」右の太ももから下が消えた。


走れない、男は地面に倒れるがそれでも腕を使って這い続ける。


精鋭隊B「まだ終わらぬぞ‼」直後、傷口に寄生虫が湧き出る…百足、蛆、蜘蛛…見てはいられない量の毒

虫が、男の傷口から体内へ侵入する…蛆は男の肺を食いちぎり、肺の中で蠅となる…


男は呼吸が出来なかった…それでも動く…ただ次があると考えながら…


精鋭隊が言う「まだ動くか…しぶとい…重力を操作する術を唱えろ」


非常に冷たい言葉…男は何倍にも膨れ上がった重力に押しつぶされる…


叫ぶ声すら出ない…いや、出せないのだ。もうこれ以上ない苦痛…それでも終わらない。


精鋭隊「臓器をすべて抜き取る。奴の核は心臓だ、それ以外を傷つけるなよ。」


男の体は動かなかった…臓器を抜き取る…もうどうでもよかった。


ブチっ…左足が引き抜かれる音…ビリっ…胸部が引き裂かれる音…しまいには臓器を抜き取る。


この瞬間でも意識はまだある…規格外な男だ心臓だけ丁寧に抜き取られた。


精鋭隊「持ち帰るぞ…貴様の生命力…今度は我々が使う番だ…」




ついたは、どこかの地下…光すら最低限の最下層のようだ


研究者「起きたか」


そう問われたがしゃべれなかった…左半身がない…


研究者「貴様、理屈は知らないが、精霊が呼べるようだな。念のため口はふさがせてもらうぞ」


時が流れる…様々な実験に使われはじめて1500年たった…研究者が変わった回数分、年を数えてた。


ある日一人が爆発の魔術を誤って唱えた。


大爆発だ、拘束は解け、俺は口が動かせる…「出てこい!死の精霊!」


床から不気味に表れた「…なんだ…」


俺はすかさず言う「この場にいる者の殺害…そして輪廻転生からの追放を願う」


精霊は言う「見返りは?なければやらないぞ」


俺はどこか壊れていたのかもしれない「俺の魂…そして今殺害した人数分だけ転生分の寿命をやる」


精霊は微笑んだ「本当か…今この場にいるのは20人…お前は二十回分の転生…つまり2000年冥界をさまよ

うことになるぞ」


「かまわない」即答だった。精霊は後悔するなよと一言残し、俺の目の前は真っ暗になった。






「奴らは死んだのか?…肉体が軽い。…肉体が消えている!」


俺は霊体になっていた…そこら辺をさまよい続けた…「ここが冥府か…死の精霊はここの配下だったな」

ふとそこらを歩くと多くの奇形獣がこぞって一つの水晶玉を見ていた。


「俺が行く!」その掛け声とともに一人水晶玉に吸われていった。


「!!!!なんだそれは!!!」驚きが隠せなかった


「んだようるせぇなぁ、今主人を選んでるんだよ」


「主人だと?」結晶球を除くと手を魔方陣にかざしている子供がいた。


「さっきの奴じゃないか。どうなっている…」


「はぁぁぁ…お前そんなことも知らないのか?俺らが選別して、こいつがいいと思ったらそいつの召喚獣として主人の元に行くんだよ」


「…俺もできるのか?」


「お前は…それよりもなんでそんなに体が薄いんだ?」


「あぁ、さっき死んだ。というか後2000年この状態」


「…今のお前には無理だ…まず体が半透明の時点で主人の目にも映らない…それに2000年の縛りがついた

のならその年月を待て、冥府の番人がお前を殺しに来るぞ」


「クソが…わぁったよ…2000年待てばいいんだろ?」


そうして俺は水晶玉の前で2000年待った。周りの奴らからしたら邪魔でしょうがないだろう。途中可愛

い女の子を見つけてはまだ2000年経ってないことを悔やみ、暴れた。


隣の奴がニヤニヤしながらそいつの元へ飛ぶのだから余計暴れた。



非常に長い時を待った


そして経った、2000年。


「フハハハハハ、ついに経ったぞ2000年!待ってろかわいい女の子!」


となりでひそひそ話をする輩がいる「…あいつあんなキャラだったか?」


もう一人が言う「あいつ2000年待ってたらしい…まぁ壊れてもしょうがないだろ。喋れていのが異常だ」


俺はそいつらを睨む「やかましい!お前らに俺の気持ちなんかわかるものか!」


二人そろって黙ってしまった。


「さてと…俺の品定め時間だ」


1人、また1人過ぎていく…その時「お!あの子可愛い」


優しそうな顔つきにきれいに整えられた髪の毛…背は150…くらいか?胸は…っスー


「お前最低だな」隣の小型の竜が直接脳内に送る「…っ!やかましい!俺はこいつにする!あばよ野郎ども!」俺は勢いよく水晶玉に吸われた。




一方儀式会場


グレア教官「ヴィオラ…まだなの?かれこれ10分経っているんだけど」


周りがくすくす笑う


ヴィオラ「もう少し待ってください…お願いします…」


後ろの子が急かす「ねぇー来ないっぽいし早くどいてよー」


ヴィオラが泣きそうな顔になった…「お願い…」


その時、魔方陣か軽く光る


グレア教官「来たようだわね、さぁ姿を現しなさい」


ヴィオラは泣きそうな目で魔方陣を見ていた。だが何もいない


「…どうなっているんだ?」ヴィオラが抱えていたクマの人形から声がする。


「ひっ…」ヴィオラは人形を落として後ずさりする。


「ちょっとどうなってるのこれ」人形が自立した


グレア教官「あなた、本体は」


俺は自分の手を見る「…なんだこれ、布?にしても少し厚みがあるな…」


「はっ!俺の肉体!そうだ…2000年待ってる間にどっか行ったのか?まさか!俺の体が消えた?!」


ヴィオラは端で怯え、グレアは淡々と話し続ける…「肉体がない?その人形に憑依した?」


「…足が短い…手もだ…目線もかなり低いぞ」


それはそうだヴィオラが持っていた人形は20センチにも満たない小さな人形なのだ。


教官が杖を叩く コンコンコン「ヴィオラ、戻ってきなさい。あなたの召喚獣よ。契約を結びなさい」


周りに居た生徒が笑い出す「教官っっっ!!!それただの人形ですよっっアハハハハハハハ!!」


「おいヴィオラ良かったなお人形の友達が出来て!!」


ヴィオラは震えながら人形を抱える「契約…してくれる?」


俺は「もちろんだ!」と答え、簡単に契約を結ぼうとした。


「待ちなさい」教官が引き留める


「あなたの種族は?どの生徒が何の種族と契約したのか記録しなければならないの」


「俺の種族?俺は人間だぞ」


教官の手が止まる、つられて周りの笑い声も止まった。


「人間?冗談なんて聞いてないわよ…もういいわ、能力を見せなさい。使う能力で種族を分けるわ」


ヴィオラが聞いてきた「貴方は何の能力を使うの?もしかして…あまり強くない?」


また周囲が笑い始める「落ちこぼれに似合った召喚獣だな!どうせそいつもなにもできまい!」


少し機嫌が悪くなった「後悔するなよ…」人形なのに圧がある。周りの笑いもだんだん静かになっていく


「教官よ、よく見ておけ…死の精霊!」


地面の揺れとともに黒い影から姿を現す。


「なんだ2000年過ごし終えたのか」異様な光景だ、人形と精霊が会話をしている。


「あぁお陰様でな、まぁ訳があって今は人形の姿だ。ここにいる奴らが俺は落ちこぼれというんだ」


「こいつらも殺せと?」笑っていた生徒、悪口を言った生徒全員が冷や汗を流し始める


「違う違う、力を見せてくれって話で試しにお前を呼んだだけだ」


「ところで俺って何の種族に入ると思う?」俺は精霊に問う


「お前?もともと人間だろ…霊長類だろ…貴様は」


「だよなー流石だぜ」精霊はめんどくさそうにはいはいと答える


精霊は何かを思いついたように言った「そうだな…お前の肩書を種族として使うのはどうだ?」


「おいおい物騒だって」グレア教官が問う「言いなさい…ついでに名前もね…」ペンを握りしめ冷や汗を

流し、いまにも倒れそうだ。そんな中ヴィオラはまだ震えている


「名前か…ノヴァだ…種族は、精霊殺し」


ヴィオラは完全に気絶した。教官も歴史的瞬間に立ち会ったような顔をしている


死の精霊「案外簡単に名乗るのだな」お前もついでに名乗れ「毎回死の精霊と呼ぶのも面倒くさい」


「はぁ…リッチだ」グレア「リッチ…死をつかさどるあの…リッ」気絶した


「駄目だなこりゃ…ヴィオラ…いや我が主よ、起きてくれ」


ヴィオラがうなりながら目を開ける、朦朧とした意識はすぐに吹き飛んだ


それもそのはず、目の前には精霊殺しと死の精霊がいるのだから。


「ひあぁぁぁぁぁぁもう許して!ごめんなさい!ごめんなさい!」


ついには泣き出してしまった…


「リッチ…やっぱいったん帰っていいよ」


リッチは不機嫌な顔をしながら帰った


グレア教官が目を覚ました…夢であることを願うかのような目で見ていたが、現実だ…


「おい、主人を席まで運んでくれ。この体じゃ運べない」


グレアは今にも倒れそうな足取りでヴィオラを席まで運んだ。


周りは固唾を飲み、こちらを見ることはなかった。


こうして出来損ないの烙印を押されたヴィオラと精霊殺しのペアが誕生した瞬間であった。

処女作です

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