ひとりしずかだここは
朝起きる、朝は苦手なので遅めに起きる
妹は小学校に行った
母は仕事に行った
いつも通りの毎日だ
ならいつも通り、繰り返された
玄関の閉じた音と一緒に、静かになった
たった数メートルの箱の中、箱の外の音は少し聞こえる、けど箱の中の音は自分の体から出る想像通りな音
今、家にいる、けどそれがいつもの家とは言えるかわからない
それはまるで奈落のなにもない空間かもしれないし
それはまるでお墓の中に行き埋められてるみたいで
居心地は良いが悪い
そんなことボーっと考え終わった頃には
身支度も終え、「動物」から「人間」になって
社会という人間コロニーへと上を見ずに
歩き出した
それはそれは「いつも通り」に
文句一つ言わず
おもちゃ箱から人形が糸を垂らして