りく君は魔物に恋する
りく。
おばあちゃんが
貴方を見送る事が出来るのは、ここまでです。
あとは、貴方ひとりで行くのですよ。
俺は、躊躇なく前へ歩いて行く。
そして辺りは、真っ白の空間が広がる。
目の前には、大きな門が二つある。
おばあちゃんは、テレパシーで最後に伝える。
りく、よく聴くのです。
はい!!
ひとつは、魔物界への道。
もう一つは、天国への道。
ここでは、貴方への勇気が試されます。
天国へ行けば、貴方は、死を、意味します。
りく、まだ死にたくなければ、引き返すのも手ですよ。
さぁ、りくよ、どちらか選ぶのです。
すると、俺は、躊躇なく前へ歩いて行く。
そして俺は、迷わず左の扉を選び、扉を勢いよく開ける。
何故ならって?
俺は、左利きだから、たーだそ、れ、だ、け、ポーズ!!
扉は、ギィーと、大きな音を立てる。
中は、真っ暗な暗黒世界が広がっている。
そして、俺が入ると、ギィーと扉が閉まって逝く。
もう、後戻りは、出来ないなぁ(笑)
ばあちゃん、行ってくるね!!
コレからの冒険に俺は、ワクワクしながら、またねー!!と手を振り、歩いて行く。
おばあちゃんの回想
りくよ。この扉は、両方とも魔物界への道だったのですよ。
ここで引き下がる様な、貴方なら、魔物界へ行っても、挫折するだろうと。
そう思い、試したのですよ。
さぁ、行っておいで!!
ガチャン!!!
つづく