りく君は魔物に恋する
火竜の赤ん坊の秘密
ルシファー様!?
はっ、
ルシファー様は、巨大な剣で何者かに心臓を貫かれていた。
一体誰?!
しかし敵の姿は、薄っすらとしか見えない。
でも、とても邪悪で、大きい真っ黒の影が見える。
どうやらここは、りくの夢の中の様だ。
血を流し、その場に倒れるルシファー様。
りくは、それに驚いて目を覚ます。
はっ、
心臓がバクバクで、そして汗まみれのりくであった。
すると、海風が吹いてくる。
真っ暗な砂浜で、
ザァー、ザァーと波の音も聴こえてくる。
またかぁ。
りくは、砂浜のその場で、あぐらをかいて座る。
そして精神統一する、りく。
りくの心の中。
ルシファー様が、何か巨大な勢力に、狙われて居るそうに違いない。
りくは、不気味で不安な、気持ちになっている。
何故なら、とても夢は、とてもリアルでカラーの、夢だったからだ。
だから、そうに違いないと信じきっている。
心の中が雑念だらけ。
あああー、
その場で大の字になるりく。
するとガサガサと草むらから、あきが現れる。
どうやら木の実を調達して来た様だ。
はっ、
あきは、お父さんの異変に気がつき。
すぐに、回復魔法。
フィルトレ。
お父さん、大丈夫?
また、同じ夢を見たのですか?
コクっと頷く。
ここは、魔物達の聖域。
何が起きても、不思議ではない。
すると、早速、真っ暗な海の向こうで火竜の群れが飛んでいる。
とても神秘だった。
どうやら火竜達は、竜の聖域へ移動している様だ。
まるで、火の玉の行進。
数は、千匹を超えている。
そして火竜達は、消えてゆく。
、、、、、、
すると突然、近くでクワォと鳴き声。
あきが、何かを抱っこして連れて来る。
お父さん、お父さん、これ火竜の赤ちゃんですよ。
まだ小さい。
きっと群れからはぐれてしまったのだろう。
お父さん、こいつ仲間にしましょうよ。
そうだなぁ。
ところで火竜の赤ちゃんは、何を食べるの?
するとりくが突然、
ファイヤ!
するとそれをぶぉーと吸収する。
また、ファイヤ!
元気になる火竜。
へぇー、火を食べるんだ。
お父さん、僕もやっていい?
いいよ。
するとあきがファアガ!!
おいおい、それは、強すぎだよ。
しかし、赤ちゃんは、美味しそうに吸収する。
すると赤ちゃんの様子がおかしい?!
おいおい、大きくなってないかい(笑)
一気に進化する火竜。
すると、その火竜は、背中にお乗り下さいと言う。
すると火竜は、大きな鳴き声で叫ぶ。
まるで出発の合図の様に。
そして、バサッと空を飛ぶ。
物凄いスピード!!
お父さん!
何処に行くのでしょうかねぇ(笑)
楽しみだなぁ(笑)
バサッ、バサッ。
海を越え、山を越え、
すると見えて来る。
竜の聖域
そこには、人間の姿をした竜の神。
竜神人が住んでいる。
竜人達の背中には、羽根が生えており、
住処は、空に飛んでいる。
住処の下には、奴隷の大竜達がずっと飛びながら支えている。
お父さん!!お父さん!!
あんな重い物背負って、
よく飛べますね(笑)
大丈夫。
竜達は、とても力持ち。
すると突然、火竜人が一言。
そうなんですよ。
だから、竜達にとってまるで、雲を支えているのと同じ位なのですよ。
へぇー、そうなんだ。
それにお腹空いたり疲れたら、すぐ料理竜が強力な火玉を作り、
それを食べれば元気いっぱい。
また、飛べるのだよ。
へぇー、凄い!!
更に秘密なんだけど、
実は、竜神様が作った火の玉を食べると不老不死になる。
そう言い伝えられてるんだよ。
ありがとうございます。
火竜人様。
いえいえ、こちらこそ仲間を助けて下さり、
ありがとう!!
何か困ったら私、バハムートに聞いてください。
バハムート!!
あ、あの神話に出てくる、神竜?
バハムート様?
するとその火竜人は、姿を変え、竜神バハムートの姿に。
私の赤ん坊を助けてくださり、誠にありがとうございます。
お礼に何処でもお連れいたしましょう。
いえいえ、大丈夫ですよ。
突然、口を塞がれる、あき。
すると突然、りくがルシファー様に会いたいのですが?
バハムートは、ニッコリ。
長旅になりますよ(笑)
それでもよろしければ、お連れします。
はい!!
お願いします!




