りく君は魔物に恋する
お前たち、いつの間にこんなに強くなって(涙)
お父さん、僕達もついて行くからねぇ。
うん。
白龍も水を飲んで体調が良くなったし、
ギァオォォォ!!
どうやら、この泉の水は、聖水に近い様だなぁ。
すると、
魔物マリアを倒した場所に、
裸の女性が倒れている。
いや、
子供の様だ!
どうやら、マリアの本当の正体は、魔物の子の様だ。
りくは、すぐにその子を毛布で包み、
その子の家まで送る事に。
すると子供達は、お父さん!!
そんな悪者、ほっといて行こうよ!
すると、りくがこう言う。
例え悪さをした敵でも、まだ子供。
ほっとく訳には、いかないなぁ。
すると、はるが!?
お父さん!
お父さん!
この子、様子がおかしいよ。
とても苦しそう。
すると、はるがその子のオデコを触る。
熱い!!
この子、熱があるよ!
お父さん、魔法で治せる?
どれどれ、
りくは、その子の頭を撫でながら、
呪文を唱える。
回復魔法!ケアル!
すると、みるみる、その子の顔色が良くなってゆく。
その子は、
突然、パチッと目を開け、毛布から飛び出して、
すっ裸で飛んだり跳ねたりして、動きまわる。
その子の体は、魔人の様な姿をしていてる。
お前、裸が恥ずかしくないのか?
恥ずかしくないよーだ。
その子は、女の子なのに裸が恥ずかしく無い様だ。
すると、
お前が助けてくれたのかぁ?
りくにそう聞く。
名前は?
りく、りくだよ(笑)
俺の名前は、ベルゼブブ
俺は、強いぞー!!
すると魔物の子、まりんが
ハイハイ。
さっき負けたじゃん(笑)
ううーん。
じゃ、二番に強い。
あははは、と皆んなで笑う。
もう、遅いから、此処で寝もう。
はーい!
りくは、横になり目を閉じながら、心の中で不思議に思う。
何故、聖水の池で、、、、
まぁ、詳しい事は、明日考えよう。
そして、グゥーと寝るりく。
そして、朝。
おおおぉぉぉ!!
お父さん!
お父さん!
3人の子供達が大声。
りくは、その大声に飛び起きる。
よく観るとその池は、全体が光り輝いている。
まるで、太陽。
人間界の朝の様に。
明るく。
光り輝く。
あれ、ベルゼブブは?
さぁ、知らないよ。
すると、池の中から、ゆっくりと大きな瓶を持った女性が現れる。
女性は、こう言う。
この瓶に入った聖水は、なんでも病気を治す薬になる。
昨日の御礼ですよ。
パチリとウインクする女性。
ああああーー!
昨日の子?
どうやらその子の正体。
実は、池の主、女神様でした。
その女神様は、とても綺麗な姿で、
りくは、また、昨日みたいに見惚れている。
おい(怒)
すると子供達が、りくの頭をバシッと叩く。
お父さん、またワナにかかってるよ(笑)
あははは!!
これでお母さんの病気治せるね。
良かった。
しかし、りく達は、大きな間違いをしていた。
昨日の子、ベルゼブブは、実は、、、、、
そして、母親の待つ病院へ。
みんな白龍に乗って、戻って行く。
お母さん、お母さん!!と子供達。
どうしたのそんなに慌てて(笑)
お母さんの病気を治す薬を出に入れたんだよ!!
本当に?
あなた?
うん。
すると医師が、
大したもんだ、と驚く。
薬を渡し、すぐに調合室へ。
すると看護師が点滴の準備をしだす。
さぁ、子供達。
お母さんの治療の邪魔しちゃダメだよ。
はーい!!
数日後、りんの病気は、すっかり良くなりました。
それから、1ヶ月の月日が流れる。
りんは、陣痛に耐えながら、
一生懸命、お腹に力をいれる。
なんども、なんども、
すると、りんの子宮口から赤ん坊が産まれる。
赤ん坊は、元気な女の子。
おぎゃー、おぎゃーと泣き出す。
よく頑張ったなぁ。
りくがりんの頭をポンポンする。
この子の名前は、もう決まってる。
名前は、マリナ。