8・子供誘拐編④
五分後、警察署の輸送車が来て男達が輸送されて行った。
「田中さん、教えてください今ここでは何が起きているんですか?」
「警察でも、情報が少なすぎてまだ分からないが、ここ最近子供の誘拐事件や未遂事件が多発していることだけは確かだ。だからこそ君達異能力者に協力して欲しくて、涼香に頼んだんだ!」
「なるほど、どこまで役に立つかは分かりませんが頑張ります」
「ありがとう、そしてもうひとつお願いがある。多分今回黒幕側はかなりの人員を割いたからとうぶんの間は動いてこないと見られる。だからその間に高校生の異能力者を集めてもっと君達の力を貸して欲しい。一連の事件から敵側にも異能力者がいると思われている。だからお願いだ。」
「分かりました。鷹人と二人で頑張ります」
「あとそうだなお前たち二人はまだ能力を使えるようになったばかりで弱い、まだ非異能力者しか見てないが、今後相手が異能力者だと勝てない可能性もあるから私がお前たちを鍛えてやる!」
と笹垣が言った。
「お願いします。先生!」
「うむ、それとあともうひとつ、明日から新メンバーが入るぞお前たちよろしくな!あとそこで、部活の今後と名前も決める!」
「「はーい」」
「では、君達も気おつけて帰れよ〜」
と田中さんに見送られ、帰った。
「にしてもさー。ここの治安とても悪いのな」
「確かに、この街で今何が起きてるんだろな」
「まあ、何が起こるかは分からないけど、今は少し安全ならしいしな」
「それより新メンバーかぁ。気になるわ、可愛い女子だといいよなぁ〜」
「だね」
その話をした後二人は駅では乗り場が違う為分かれた。
「また明日!」
「また明日!」
(今後どんな苦難が待ち受けてるか分からないけど、これだけは分かる徐々にこの街が黒く塗りつぶされていることが。黒幕は誘拐事件以外にも見えないところで必ず何かしているだろう)
と冬弥は思った。
次回1月8日21時更新予定。




