表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラックムーン  作者: 月野虎
1.5章〜創部編〜
5/17

4・創部編

「私の名前は笹垣涼香(ささがきすずか)このクラスの担任だ!これから一年間よろしく!」


担任が自己紹介をすると出席確認、諸連絡が終わりHRが終わりかけた時鷹人(たかと)冬弥(とうや)に話しかける。


「なぁ残るのだるいんだけど、逃げていいと思う?早く帰りーてーし。あとなんでお前は何も言われねーんだよ!」


と嘆いていた。


「逃げても笹垣(ささがき)に捕まりそうだけどなあ。あと怒られたのはお前が悪い、俺は大声で笑ってないしね」


「なるほど、まあ大丈夫でしょ!俺は逃げ切ってやるぜ!」


「まあそこまで言うなら頑張ってみろよ!」








「以上でHRを終わる。なにか質問のあるやつは残れ!これにて解散!」


HRが終わった。同時に鷹人(たかと)は全力疾走で教室の出入口に向かおうと走る。しかし次の瞬間、鷹人(たかと)は出入口付近で吹き飛ばされていた。


「グハッ///」


冬弥(とうや)は吹き飛ばされていた鷹人(たかと)に急いで駆け寄る。


「おい、しっかりしろ鷹人(たかと)何があったんだ!」


「なんか出入口の前まで来て『あ、これは逃亡成功だぜ!』と思ったんだよ!そしたら横から肉塊(にくかい)みたいなのが来てそいつにぶっ飛ばされた!くそーー!」


「肉塊ってもうあいつしかいないじゃん!さっき言ってたデブ女」


「そうだ多分そいつだ!頼む冬弥(とうや)あいつを追ってくれ!で俺の前まで連れてきてくれ!」


「おう!分かった!」


「頼んだぞぉー」


そう言い残すと鷹人(たかと)は制服の襟を笹垣(ささがき)掴まれ教壇前に引っ張られて言った。


冬弥(とうや)は急いで教室を出て探すしたが、鷹人(たかと)を突き飛ばした奴は左右見渡してもいない。


「はぁはぁ…」


その後も学園中探しまくったが、見つからない。そして


「あのデブ足速すぎだろ!」


と1人で叫んだ。


(これからどうしよう、とりあいず教室戻るか)


そう思い教室の前まで来ると


「誰かー下ろしてくれーー!」


大声で鷹人(たかと)が叫んでいた。冬弥(とうや)は急いで教室に入ったが鷹人(たかと)の姿がない。


「おーい鷹人(たかと)どこだーー?」


「上だ上!天井を見てくれ!冬弥(とうや)〜」


冬弥(とうや)が教室の天井を見上げるとなんと鷹人(たかと)が教室の天井にへばりつけられて居た。


(んーどおしたらいいんだろ助けようにも場所が高すぎるしな〜)


と思った次の瞬間教室の端にある掃除用具入れの上から女の声がした。


「おい、青野(あおの)遅かったなどこ行ってた?まあいいとりあいずお前も…へばりつけられとくか!」


冬弥(とうや)が女の顔を覗くとイタズラをする子供のような笑顔をしていた。どうやら女は状況を楽しでいるようだ。


(あの顔どこかで…)


「うぁーー〜ー!なんで俺までー!」


しかし、考える暇もなく鷹人(たかと)と仲良く天井にへばりつけられた。


「おい、なんでお前まで笹垣(ささがき)にへばりつけられてんだよ!」


「え?あれやっぱ笹垣(ささがき)だよな。てかなんでお前はへばりつけられてんだよ!あと助けに来たやつにその態度はないだろ!」


「それはだな青野(あおの)君の友達壱田(いちだ)くんは何度もあの後逃げようとしたんだよ!だからくっつけて置いた。で君は彼の友達なので同罪だ」


「理不尽だ!」


笹垣(ささがき)はとても楽しそうに話していた。


「まあ聞け不良生徒諸君別に君たちは今日から私を手伝え!」


「えーだるくない冬弥(とうや)?こんなおばさんのために俺らの青春を犠牲にしないといけないんだぞ!」


「そーだよな、こんなおばさんの手伝いとかめんどくさいよな、てかなんで手伝いなのに上から目線?頭湧いてんのって感じだよな!無関係な俺までへばりつけるしいぃぃぃぃ……」


「どうした冬弥(とうや)ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛…」


二人をへばりつける。力がますます強くなっていく。


「「イタイタイタイ、や、やめてください…」」


口を揃えて言った。


「おお、ほんとか良かった、良かった。断ってたら殺してたわ!あと訂正しておくが私は二十五歳だ!もう一度言うぞ二十五歳な!」


ここで冬弥(とうや)鷹人(たかと)の幼なじみテレパシー発動。


(ねぇねぇ鷹人(たかと)さん二十五歳っておばさんだと思わない?)


(んー意外と若い方じゃない世間的にはね、けど笹垣(ささがき)顔はいいと思うけどさ性格きつそう〜だから俺はおばさんだと思うね)


なんという意味不明な理屈だろうか。


(それよりさ、あいつも能力者なんだな)


(いや、それな。びっくりしたぜ)


「じゃあー下ろすぞお前ら〜」


二人は床に叩きつけられた。


「イタ///もう少し丁寧に下ろしてくれないですかね…」


「おい、笹垣(ささがき)痛てーんだよ…」


「文句あるのか青野(あおの)?」


「い、いいえー」


「文句あるのか、壱田(いちだ)?あとお前呼び捨てとはいい身分だなー」


「い、いやー空耳じゃないですかー」


焦って答える。


「そうか、空耳かー空耳だといいなー」


「ハハ…」


冬弥(とうや)鷹人(たかと)を見ると険しい顔で苦笑いをしていた。


その後、二人は半ば強引に笹垣(ささがき)の手伝いを強引にやらされることが決められ帰路についた。


「「アアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」」


水分の無くなった葉っぱのようになっていた。


「まあ、やるしかないか天井の貼り付けは怖いし!」


「ダナ」


返事をした鷹人(たかと)はとても疲れているような声だった。


冬弥(とうや)鷹人(たかと)は家の方向が違うため、

学園前の駅の下で別れた。


「またな、まあ色々頑張ろ!」


「ああ!仕方ない」


「そういや笹垣(ささがき)の野郎さ『私がいつでもお前らを動かせれるように部活にする!私が顧問だ!部活の名前は適当に私が考える!』なんてこと言ってたな!」


「なにあいつマジでだるいじゃん!」


2人はそれぞれ階段を上り駅のホームに着いた。反対側から鷹人(たかと)が手を振っていた。冬弥(とうや)も気づいて振り返す。そのあとすぐに、駅のアナウンスが鳴り、鷹人(たかと)側のホームに先に電車が停車し、発車して行った。


数分後、冬弥(とうや)の方にも電車が来た。それに乗り冬弥(とうや)も家に帰った。


家に着き風呂に入りながら、冬弥(とうや)は考えていた。


(入学の初日から面倒なことに巻き込まれたなぁ…)


風呂から出ると、今日は散々で疲れていたため晩御飯も食べす寝た。

次回は12月12日21時に投稿します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ