16・種族編②
「教室開けっぱなしかよ、不用心だな〜」
「だね〜」
教室に入るととりあえず二人は自分達、それぞれの机にカバンを置いた。
「私らの席って結構離れてるね。始業のチャイムが鳴るまで冬弥の私そっちの後ろの席使っていい?」
「人来てないし良いんじゃない?」
「おっけー、ならそっち行くね〜」
そこで冬弥登校中に思った疑問を聞いてみることにした。
「なぁ、登校中に気になったんだけど、種族ってなに?」
「あー、なんかね、居るらしいの円月市に」
「え?なにそれ?」
「円月市ってでかくて人口も多いじゃん?だから、見た目が似たような種族ならまぎれても違和感なく生活できるでしょ!だから、色んな種族が住んでるみたい。例えば、私達もそれに近いんじゃない?」
「確かになぁ、けど、他の人種?それって後付け感すごいんだけど・・・」
「それは気のせいだよ!きっと!」
「だ、だよね・・・」
しばらく、優奈と色々話していると、笹垣が教室に入ってきた。すると、唐突に
「お前ら、今日授業休め!」
「急に来てその発言ってことは何か事件でも?」
と、冬弥が聞いた。
「空野が行方不明になった。連絡がつかなくてな」
「それって、普通にスマホ今持って無いとか、家にいないとかじゃないのか?」
「普通ならそう考えるんだけどな・・・空野の場合は特殊でな、人身売買の被害に遭っている可能性があるんだ!」
「なぜ、人身売買に?」
「今、円月市で子供の誘拐が多発しているのは知ってるだろ?」
「はい、昨日優奈に聞きました」
と冬弥が言うと、優奈が「うん、うん」と言わんばかりに首を上下に振っていた。
「それと並行して、異能力者やあまりいない種族狩りも横行してててなぁ。だから、お前ら今日は学校を休んで空野を探してくれ!」
「ね、笹垣それは良いけど、私らの出席つけといてね〜」
「ああ、わかってるもちろんだ」
「ありがと〜。なら、決まり。行こっか!」
「だな!」
「おい、ちょっと待て!」
二人が教室を出ようとした時笹垣が呼び止めた。
「あと、さっき田中に聞いたが、今日山萩が一日中暇らしいから何か問題が起こったら使えって言ってたぞ!番号は後で送っておく!」
「分かりました!、でわ!」
「気をつけてな!」
「はい!」




