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ブラックムーン  作者: 月野虎
第四章〜種族編〜
16/17

15・種族編①

翌朝、登校するため冬弥(とうや)が家を首を垂れ下げながらダルそうに出ると、優奈(ゆな)がドアの前で待っていた。


「おはよー!ね、一緒に登校しよ!」


「いつもの結界使えばいいじゃんあっちの方がすぐだろー」


冬弥(とうや)がだるそうに聞くと


「いやー、今日せっかく早起きしたし、友達もできたしね!普通に登校してみようと思って!」


「まぁ、良いけどさ〜例の太るデバフがないとお前、制服ブカブカじゃん!」


「気にしないで、私を見なさい!制服ピッタリでしょ?」


そう言われると冬弥(とうや)は首を持ち上げ、顔を上げた。


通常の時の優奈(ゆな)はやはり、可愛かった。「か、可愛い・・・」と、一瞬言いそうになったが、耐えて、


「な、なぜだ・・・ブカブカじゃない!」


「そりゃーもう一着、買ってるからね!こんなこともあろうかと思ってね!」


「へぇ〜」


冬弥(とうや)は様々な感情が渦巻いたせいで中途半端な返答になってしまった。


「てことで、行こっか、学校!」


「うん、良いよ!」


(まだ、会って二日しか経ってない奴にこんな感情抱くのはおかしいよな、しばらくこの気持は心の中で締めておこう)


と、思っていたが、電車に乗っている途中、優奈(ゆな)の方に目をやると、とても可愛かった。しばらく見ていると、優奈(ゆな)と目が合った。


「どうしたの?なにかあった?・・・もしかして、私に見とれてた?」


優奈(ゆな)がニヤニヤしながら悪そうな顔で冬弥(とうや)に聞く。


(ここは素直に答えるべきなのか・・・なぁ)


「ま、まぁ・・・正直、昨日初めて会った時から可愛いと思ってた・・・」


冬弥(とうや)は正直に答えた。


「ほぉぅ・・・」


優奈(ゆな)はそれ以上はこの話の続きをせず、この話はこれで終わった。この時優奈(ゆな)は何を考えていたのか、冬弥(とうや)には分からなかった。





電車を降りると、また、話が再開した。


「そうそう、笹垣(ささがき)がさ、今日部員全員で会議するから残れって!と言っても四人しか居ないんだけどね〜」


「四人?なぁ、優奈(ゆな)本当に四人なのか?」


「そうだけど・・・」


「え?俺と、鷹人(たかと)に、それから優奈(ゆな)、あと一人は?」


「私もあった事はないけど、昨日ね笹垣(ささがき)と電話した時に名前だけ聞いた。確か・・・そら…、空野(そらの)カナって名前だったはず。とても珍しい種族の子なんだって」


「どんな能力が使えるんだろ?会うの楽しみだなぁ」


珍しい種族の子が使うのって何だろう・・・見るのが冬弥(とうや)には少し楽しみだった。




そうこう話してると、校門を通り過ぎ、教室の前に着いていた。冬弥(とうや)優奈(ゆな)は二人で同時に教室に入った。まだ、登校時間まで時間がかなりあったので教室には誰も居なかった。






基本毎週土曜日更新。

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