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ブラックムーン  作者: 月野虎
第三章〜新メンバー編〜
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10・新メンバー編②

笹垣(ささがき)は話を続けた。


「で、お前ら二人は何で遅刻した?」


「寝坊です」


先に冬弥(とうや)が答えた。続けて彼女も、


「私も寝坊です」


「なるほど、寝坊なら罰を受けろ!」


「「え〜・・・」」


二人は口を揃えて言った。


「文句あるのか?寝坊で遅刻して!」


二人は黙った。


「黙ったなら、異論はなしと判断する。では、罰を発表しよう。お前ら今日の放課後、五階のメイン階段から見て左側の一番奥の教室を清掃してこい!鍵は今渡す。逃げようものなら分かってるな!」


笹垣(ささがき)は空気の弾を右手で生成し、二人を脅した。二人は「はい」と答えるしか無かった。


「よし、出ていいぞ!」


どうやら手続きが終わったらしい。


「はーい、失礼しました」


「失礼しました」


職員室を出ると冬弥(とうや)が彼女に話しかけた。


「おい、デブ。てめぇも異能力使えるのか?」


そう聞いた瞬間、彼女は怒った顔で


「ねぇ、君。人に聞く時くらい、人を侮辱(ぶじょく)するような言い方やめたら?」


「あー悪い。けど、俺さお前の名前知らないからさ」


「たしかに、そうね〜」


(意外と物分りの良い奴で助かったぜ!)


「なら教えてあげよう、私の名前は優奈(ゆな)だ!」


「え?下の名前だよね?」


「うん、そうだけど?」


「上の名前は?」


「知りたかったら自分で考えるか調べて見てね。青野冬弥(あおのとうや)くん」


「な、なんで、俺の名前知ってるんだ?」


「君、笹垣(ささがき)の作った変な部活の部員でしょ?」


「う、うん・・・」


「私、新メンバーって紹介されてたのかな?それだからよろしく〜」


「はぁ〜、新メンバーがデブかぁ〜。もっと可愛い子・・・」


「バスッ!!!」気づいたら冬弥(とうや)はお腹にグーパンをいれられていた。


「何か文句でも?」


優奈(ゆな)の表情はまた怒っていた。


「いえー何でも。新メンバーが増えてとても光栄だなぁと。へへへ・・・」


「だよね〜」


優奈(ゆな)は笑っていたが、目が笑っていなかったのが、冬弥(とうや)にとってはものすごく怖かった。


「で、話戻すとなんで、下の名前だけなんだ?教えたの」


「そらー、呼びやすいでしょ?それ以外理由なくない?」


「上の名前によるくないか?」


「まあそうだけどね」


そんなこんなで話していると教室に着いた。

次回1月22日更新。

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