2話 森の中での出会い
目が覚めるとそこは森の中だった
体を確かめてみると服装は麻の服に代わっていて、体はなんだか軽い感じだった
体や服などを触って確かめているとポケットのなかに手紙が入っていることに
気づいて読んでみることにした
「肉体は20歳ほどに若返らせて、この世界アーシェに合わせて再構築と強化
してあります。スキルの方はステータスと念じると確認できます。あと
必要最低限のものはアイテムボックスに入れてあるので確認してください」
いろいろと親切な神様でと思いながらステータスと念じてみた
ステータス
クドウ ユウキ
年齢20 男
スキル
身体強化 LV3
アイテムボックス
ユニークスキル
魔法適正
目の前に出てきた透明な板を見ながらゲームみたいだなと思いながら
身体強化を触ってみたら詳細がでてきた
身体強化
肉体強度 反射神経 筋力等が強化される
次にアイテムボックスを確認してみる
アイテムボックス
亜空間に物を出し入れできる
最後にユニークスキルを確認してみる
魔法適正
魔法の適正がありスキルの習得がしやすくなる
神様がくれたスキルなんだからこの世界でなんとか生きて行けるくらいの
スキルであるんだろうなと思いながら、確認しないとよく分からないから
とりあえずアイテムボックスの中を確認してみる
金貨 1
銀貨 10
銅貨 10
ショートソード 1
干し肉 10
下級ポーション 10
水筒 1
貨幣の価値は分からないがあまり食糧も入ってないから早めに街に行って
いけないと思いながら異世界に来たことに少しワクワクしているのだった
この世界には魔物がいると神様が言っていたのでアイテムボックスから
ショートソードを出し腰に差してから森の中を歩き始める
魔物がいると聞いているがまだ異世界に来たばかりということで
ピクニックでもするように森の中を歩いていくユウキであった
どっちに歩いていけば人がいるところに行けるか分からないが
分からないときにはとりあえず歩こうという感じでどんどん進んで行った
しばらく歩いていると森の奥から何かの鳴き声が聞こえてきた
この世界に魔物がいることを思い出し、しずがに声のほうに向かってみた
「ギャー、グギャー」
と鳴きながら小柄の人型の姿が見えるとこまで近づいた
見たまんまゴブリンだなと思いながら見ていたら3体のゴブリンが
なにか白い生き物を囲んでいるのが見えた
白い生き物は体から血を流しながらゴブリンを威嚇している
ようだったが、ゴブリンにやられたのか傷ついていて動けないでいた
ユウキは仕事が忙しく動物を飼うことができなかったが動物は好きだった
その白い生き物が動物なのか分からないがなんとなくほおっておくことが
できずに腰のショートソードを抜きゴブリンに切りかかって行った
ユウキは剣術をはじめ格闘技などならったことない素人の動きだったが
本人の感覚と違い素早い動きでゴブリンの肩から切り裂いていた
ゴブリンも急に出てきたユウキに1体切り裂かれたことに驚いていたが
当の本人も自分の動きに驚いていた
こんなに早く動けるはずもなくましてや素人の剣でゴブリンを肩から
切り裂けるわけはないのだ
そこで神様からもらった身体強化を思い出した
残りのゴブリン2体はこちらの方を向き
「ギャーギャー」
と鳴きながら威嚇して襲い掛かってきた
木の棒を振り上げながら突っ込んでくるゴブリンをすれ違いざまに剣で
胴体を切り裂き、もう一体を背後から切り伏せた
肉を切る嫌な感覚が手に残ったが異世界でコブリンを倒したことに
すくなからず興奮していた
興奮から覚めると白い生き物のことを思いだしそちらを向くと
白い生き物は困惑しながらもこちらを威嚇していた
白い生き物も魔物なのかと思うがどうしても殺したり見捨てたりできなくて
どうしようかと悩んでいるとアイテムボックスに下級ポーションが入って
いることを思い出し取り出して使ってみることにした
白い生き物はユウキが近づくとさらに威嚇してきているが、傷ついて動く
ことができなかった
「大丈夫、危害は加えないよ」
と笑顔で近づき手前で腰を下ろしゆっくりと傷口にポーションをかけていった
すると傷口がだんだん塞がり、不思議そうにこちらを見ていた
犬に餌を与えるような感じでアイテムボックスから干し肉を出し近づけてみると
少し警戒したように匂いを嗅いだ後、恐る恐る干し肉を食べ始めた
その食べてる姿を見て思わず頭をなでてしまったが、嫌がるをぶりも見せずに
手に頭を擦りつけてきた、それが嬉しくなって
「干し肉まだ食べるか」
と聞くと、機嫌よさそうに
「クー」
と鳴いてきたのでもう一枚干し肉を食べさせてそれをニコニコしながら眺めていた
さてこれからどうしたものかと考えていたら
白い生き物が近づいてきて顔を擦り付け始めてきた
このままにしていくのもと思い白い生き物を抱き上げて一緒に来るかと聞いてみると
「クー」と鳴きながら胸にすり寄ってきた
白い生き物をよく見るとトカゲに羽が生えて少し首が長いような生き物だった
あまり深く考えずに、一緒に来るなら名前を付けないとなと思い
その雪のように白い体から「ユキ」安直に考えて
「お前の名前はユキでいいか」と聞いてみると
「クー」と鳴いて返事をしてくれた
「それじゃーユキ、食料もそんなに多くないし街を探しに行くか」
といいながら、ユキを抱きながら森のを歩き始めた
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