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インバディメント・オブ・デウス  作者: 名古屋市役所前
前章 〜神へ〜
9/10

釈放(リスタート)




 幽閉されればー、


 あそこは人間には到底耐えられない場所だ。

 神にとってもまさに地獄だというのに。


 ただ殺されるだけじゃ済まない。


 私のせいだ。

 私がここまで連れて来なければ、

 ゼウスにさえ会わせなければ、

 こんなことにはならなかった!



 「アテーナ、

  そんなに難しい顔をしてはせっかくの美しい顔が台無しではありませんか。」


 

 ヘスティア!?


 私やアルテミスと同じ、三大処女神の1人でありながら、

 見た目こそ若いが、ゼウスの姉という立場。



 「ヘルメスは彼を幽閉などしていませんよ。」


 「え? で、でも、ヘルメスはゼウスからの命でレオを幽閉したのに、それに逆らえば…。」


 「どうやってヘルメスがタルタロスの青銅の門を開けてることが出来るというのです。

  冥界神(ハーデース)ならまだしも。

  ゼウスもヘルメスが彼を幽閉できないことを知っていてあぁ言ったのです。」


 「じ、じゃぁレオは…?」


 「もちろん大丈夫ですよ。

  どこかでヘルメスに監禁されてるかもしれませんが。」


 

 レオが…、幽閉されてない?

 生きている!?



 「ゼウスにも言っておかねばなりませんね。

  相当人間を危険視しているのは分かりますが、初対面の人間一人に幽閉を言い渡すなんて情けない。」


 「そこまで分かっていたか、ヘスティア。」



 ゼウス!



 「しかし、幽閉まではしないにしろ、もしあの人間が刺客であったらどうする。

  そう考えれば、監禁せざるを得ないだろう。」


 「あなたは彼が、そんな風に見えるのですか。」


 「いや、そういうわけではないが。

  分からないというのが実際のところだろう。」


 「でも、レオは!…レオは、初め武器を持っていなかったし、私やアポロンはともかく、無防備のアプロディーテにも不審な行動をとらなかった。

  それでもレオが刺客だって言うの?」


 「……。」


 「(しかし、あのまま野放しにすることも出来んが…。)

  分かった。とりあえず解放しよう。

  といってもヘルメスが既に釈放してるかもしれないが。

  ほら、噂をすれば。」


 「話は終わりましたか?父上。」


 「いつからそこにいた?

  まぁ、いい。 解放してやれ。」




ーーーーーーーーーーー

 



 「という訳です。」


 「長いわ!

  なに、お前とゼウスがグルで俺を幽閉するって脅してたわけか。」


 「何を人聞きの悪いことを。

  あなたを監…軟禁したのは私の判断です。

  ヘスティアの言う通り、私には幽閉は難しいですが、あなたを冥界へ飛ばすのは造作もないことですから。」


 「いや、これは十分監禁だからな、軟禁じゃなくて。」


 

 アポロンが一度も登場してないな。

 あと冥界に飛ばすとかなんとか言ってたが、

 触れないことにしておこう。



 「で、そんなに深刻なのか。

  その神界と人間界の関係問題は…。

  アテーナや他の神もあまり気にしてないように見えたが。」



 アテーナに関しては神様とか暇って言ってたし。



 「その話は私も最近聞きましたから、父上しか知らないんですよ。」


 「あら、あなたが私にあんまり長話をさせるものですから、アテーナが訪れて来てしまいましたではありませんか。」


 「いや、俺は悪く無いだろ。」

 


 

 

 


 

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