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インバディメント・オブ・デウス  作者: 名古屋市役所前
前章 〜神へ〜
5/10

託宣神(アポロン)



 俺レオ(今のところ)とアテーナは(あと多分ニケのやつも。いつの間にかまた姿消してるけど。)アプロディーテの言われるまま、ヘスティアと呼ばれる神を訪れようと海岸沿いを歩いている。




 「なんか、悪いな。

  俺の責任…問題なのに付き合わせちゃって。」


 「別にいいわよ。神なんて基本暇なんだから。

  行動する目的ができて嬉しいくらい…。」


 「そうか。ならいいんだけど。」


 「しっかりしない、レオ。

  ゼウスに会えれば、きっと解決するわ。」

 (そう、ゼウスにさえ会えれば…。)


 「あ、あのさ…、、」


 「?」





 ヴーッ ヴーッ ヴーッ ヴーッ ヴーッ


 「!?」


 「!?」


 「だっ、誰だ!!」


 携帯!!


 「わ、悪い。すぐ切る。」


 ヴーッ ヴッ。



 授業中に携帯が鳴って怒鳴られた気分だ。

 急に声色が男っぽくなるアテーナ、怖い。



 「音が…消えた?

  …何だったのかしら?

  気をつけて、レオ。」


 「いや、原因は…俺だ。悪い。」


 「どういうこと?」


 「こ、これ、携帯。

  いや、スマートフォンというものなんだが。」


 まぁ、知るわけないわな。


 「これは…

  人間は、こんなものを?」


 「ま、まぁな。遠くに離れていてもこれを持っていれば連絡できるという機器だ。」



 もちろん他にもっといろんな機能が、というより俺なんかは連絡手段よりも娯楽に使う時間の方が圧倒的に多いけれど。


 神なのにこれは知らない?

 神は人間より遅れているのか?

 神って、なんでも知ってるっていうイメージだったけど。

 

 まぁ、時代が違うかもしれないと言ってたし、人間と関わってないなら仕方ないのか。




 「まさか。そんな小さいので。」


 「それが本当なんです。」



 いやー、今の今までスマホあることすっかり忘れてたわ。

 15分後に鳴るようにセットしてたんだけど、どう考えても遅すぎるよな。

 神界(こっちの世界)に来てから数時間経ってる気がするが…。


 アプロディーテに話が長かったからなぁ。

 あれは危なかった。

 危うく理性を失うところだった。


 これでなんか連絡とれたら…

 まぁないよな、ほら、圏外って……‼︎

 圏外じゃないだ、と!


 まさか、

 誰にかける!?

 まぁ、グループメンバーからか、


 …………


 …………


 (おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか電源が入っていない為かかりません。)


 

 かからない、

 こうなったら片っ端からかけてくか。






⁇「ちょっとそこ!動かんといてやー!」


 「!?」


 「!?」



バシュッ!!



 「!!!」


 「…アポロン!!」


 「全く、ボヤボヤしとったらアカンで!」



ドサッ!



 「もうちょっとしっかりしてくれやな。

  武神の名が泣くで。

  特に今は人間連れてんねんから。」


 「これは、、蛇!?」


 マジかい。こんな蛇見たことないぞ。

 いや、これはどでかいトカゲか!

 


 「最近よぅ出んねん。このちっこいピュトーンみたいなやつが。」


 「アポロン、今人間って…。」


 「ちゃうんか?そいつ、人間やろ?」


 「そうだけど…。」


 「俺を誰やと思ぉとんねん。

  この俺から予知能力無くしたら、ただの弓使いになってまうで。」



 口が挟めない。



 「よぉ! 初めましてやなぁ!

  俺はアポロンや! よろしく〜。」


 「れ、レオです。こちらこそ、よろしくお願いします。」


 「そんな緊張せんでもええで。アテーナにはどうしてるか知らんけど、俺にはタメでええから。タメで。」



 ノリがすごい。

 初対面だっていうのに。



 「こっからは真面目な話やねんけど、アテーナ、ゼウスがお呼びや。あと、レオも。」


 「どうして…俺が?」


 「それはゼウスから聞いてくれや。

  ほな、はよ行くで!日暮れてもうたら、俺動かれへんからなぁ。」



 


 

  


 

 

 





 

 












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