表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変な星で平凡生活!?  作者: 神離人
チュートリアルの章
5/16

四話『夏の合宿で幽霊倒し!』

@クゥ視点@


部活のメンバー数が一気に増えてから数週間…現在俺達は魅異の提案により夏の合宿に参加する事になってしまった訳だが。


「フッフッフッ、これで俺の勝ちだぁ!裂技・引き裂きコンボ劇!」


「甘いわね!金技・身代わり小判!」


「俺は逃げとくか。」


「逃がさないよクゥく〜ん♪必技・さたるーんぷれくしょん!」


「逃げさせろよ…安技・平和主義フィールド。」


といった感じで、バスの中でゲームをしているんだ。合宿の雰囲気はこれっぽっちもない。


だがこのゲームはやけに面白いぞ。勇者フォーアンサーという対戦ゲームだが、通常攻撃技や必殺技を自分で作れるんだ。グラフィックとかはパソコンから取り込めて、どんなエフェクトにするかを自分で編集できるんだ。

威力とか命中率は、バトル終了後に手に入るポイントを貯めて技制作画面で威力とかに変換できるぞ。しかも能力地が最大、不可思議とかまで上がるらしい。


「また平和主義者フィールドかよ!?その技は見方も通常攻撃しか出来なくなるから苦手だ!」


「一定時間だから文句言うな。」


現在は、俺と佐和チーム対、萩異と姫魅チームで対戦中だ。


ちなみに魅異は社長秘書の人の運転手と何かを話している。冷波はクロスワードパズルで悩んでいるし、妹は寝ているといった感じだ。


「あぁ、やられちゃったよー。」


「私もやられた!よし、もう一回よ!」


「ちょっと俺は小休憩。」


十数試合も連続でやったから疲れてきた。


「よし!それなら一対二で佐和をフルボッコするわよ!」


「頑張ろうねぇ♪」


「上等だぜ!返り討ちにしてやる!」


そういえば辺りがいつの間にか暗いな。トンネルの割には広いし。


「魅異、此処は何処なんだ?と言うか、そろそろ何処へ向かってるかも教えろ。」


「何処へ向かうかはまだ秘密だよ〜。」


「ちなみに此処は船の中です。」


社長秘書の運転手がそう言う。船って海を渡るあの船だよな?島か何処かへ行くのか?


「えぇ、今から向かうのは社長の持ってる小さな島です。」


「なるほど。」


小さな島と言うのは恐らく、特星から見た小さな島だろう。言い忘れてたが特星は地球よりかなり大きいからな。


地球的な大きな島がアニメ的な人が数人しか住めないような島だとしたら、恐らく今から行く島は町が一つ分くらいだろう。


「やけに勘が鋭いですね。正しくその通りです。」


「やっぱり。…ところで読心術か何かを使えますか?」


「読心術ではありません。私の特殊能力です。」


人の思考を読み取れる特殊能力か…佐和が覚えたら大変だな。


「だあぁぁっ!やられた!クゥ、手伝ってくれ。」


「しょうがないな。」


バス(を乗せた船)が島に着くまでどのくらいなんだ?


「って、全員技とか強化しやがったな。」


「次からは、一回でも抜けたら死に繋がると思えよクゥ。」




いろいろあったが無事に到着。


「やっと到着ですね。」


何処からとなく校長が…今まで何処に居たんだ?


「うぉぁっ!何処に居たんですか校長!?」


「驚きすぎですよ姫魅君。私は先に船で待ってたんですよ。」


「って、船だったのか!?」


姫魅の質問に校長は答える。佐和はバスごと船に乗ってるた事に驚いている。


「宿泊場所に案内するね〜。」




魅異に案内されて着いた場所は普通の旅館だ。…森の中にあること以外はな。


「社長、別の宿泊客が居るようですが。」


「私の島に来る人って二人くらいしか心当たりがないんだけど〜。」


「社長の予想している人のうちの片方と、その連れの人みたいですよ。」


誰か先に泊まりに来た人でも居るのか?


「とりあえず中に入っていいよ〜。そのあとすぐに修行ね〜。」








という訳で、現在は昼過ぎ。無事に修行を終えて部屋に来てみた。それにしても中はやけに豪華だ。騎士の置物とか有ったし。


「それにしても嫌な予感がするな。」


「そういう時って大抵、嫌な事が起こるのよねぇ。特にクゥの予感はよく当たるわ!」


………やけに聞き覚えのある声が聞こえる。


「幻聴か?いや幻聴だ。幻聴に違いない。」


「ええぇっ!?幻聴が聞こえるの!?私でさえ体験した事ないのに!」


ハッキリ後ろから聞こえたな今。幽霊でも何でもいいから本人ではない事を祈る。後ろを向くぞ?


「姉さんじゃありませんようにっ。」


後ろを振り向く。


「残念っ!」


「やっぱり本物かよっ。」


出会ってはいけない人と会ってしまった。この部屋から出るか。


「じゃ、俺は用事があるから。」


「ちょーっと待ったぁっ!何故聞かない?」


「何を?」


「何故クゥは、私が此処に居るのか聞かないんだぁぁぁ!?私は幽霊かもしれないんだぞ!」


やけに元気だな姉さん。というか、地面を転がりまわる幽霊が何処に居る?


「あれ、姉さんそのドレス…」


「フッフフーン、似合ってるでしょ!」


「…姉さんには勿体無いな。天と地…いや、太陽とドブネズミの差がある。」


「何を言うかと思えば…この貴族的な衣装は私にこそピッタリなの!反論は無効化するわよ。」


普段暴走してるようなドブネズミ的な人にピッタリな訳がない。


「じゃ、勝手にお嬢様気分でもやっててくれ。」


とりあえず此処から出たい俺は、佐和の部屋に逃げる事にした。



「それは大変だったな。そういえば姫魅の兄も来てるらしいぜ。貴族風の服を着てるって。」


「曽瓜さんも?あの人がそんな服を着るとは思えないが。」


姫魅の兄はうりさんと言って、姫魅に比べて気弱な人だ。大学を卒業したのは良いが、気が弱くて仕事が見つからないらしい。お人好しすぎて姫魅のパシリになる事も少なくない。俺達とも仲がよく、姉さんと瞑宰京に向かったメンバーの一人と聞いている。


そんな人が貴族の服を着るなんてありえないと思う。


「気になるなら考えるより行動だぜ!」


「あっはははっはははは!」


「「んっ?」」


この声は姫魅か。廊下で何笑ってるんだ?


「丁度良い、姫魅に聞きに行ってみるか?」


「当然!」


ついでに大笑いの理由も聞いてみよう。



「おい姫魅、何を笑ってるんだ?」


おっ、萩異もいるな。


「聞きたい!?聞きたいんだね!?」


凄く嬉しそうなのは分かった。とりあえず佐和の部屋で聞くか。



「うちの兄は知ってるでしょ!近い内に結婚するんだって!」


そうなんだ。それは良いとして姫魅が大笑いする理由が分からん。


「その相手がお金持ちの人なんだって♪」


ナイス萩異。だから姫魅が大笑いしているわけか。


「うまくいけば私も大金持ちになれるのよ!これを笑わずいつ笑う!?」


聞かれても困るし。


「その相手の人と会うときは毎回、カッコイイ服を着てるんだよー♪メンバーも女性は全員ドレスに着替えるらしいよ。」


だから姉さんもドレスに着替えてたのか。姉さんの事だから友達として、お金をいくらかもらうつもりであろう。



[ガガッ]



んっ?


「何か聞こえなかったか?」


「「「別に?」」」


気のせいか?


「それって幽霊じゃないかな?」


「幽霊?また非科学的な…まぁ、心当たりがあるなら聞いてやる。」


萩異が知ったような言い方をするので、心当たりを聞いておく。


「実はねぇ、この島には幽霊が出るんだよ♪」


「「単刀直入!」」


「オマケ二人はうるさいから黙ってろ。」


ハッキリ言ったら落ち込んだ姫魅と佐和。これで少しは静かになるだろ。


「で、理由は?」


「そんなの私が知るわけないよぉー。でも、噂ではこの合宿場には古くから守られてる物があって、それの効力で特星の一部の幽霊が集まるとからしいんだって♪」


何か普通な理由でつまらないなー。


「というか、お前は何でそんな事を知ってるんだ?」


「社長秘書の人に教えてもらったんだよ。かな〜り確実な情報だって。」


かな〜り嫌な情報だなぁ…取りに行くことにならないようにしないと。


「よっしゃ!それじゃあ私達で取りに行けば良いじゃない!」


「そうだ!俺達がそのアイテムを取らずに誰が取る!?」


「確かに面白そうだね。」


いきなりこのパターンかよ。幽霊を呼び寄せる道具なんか見つけて何に使うつもりだ?


「言っとくが、俺達は合宿に来てるんだぞ。そんな事してたら魅異に罰を食らうぞ?」


「それじゃあ用意するわよおぉぉ!!」


「「おぉー!」」


あー、誰も聞いてないし…どうなっても知らんぞ。





〜そしてその夜〜


@姫魅視点@


フフフフフッ、非科学的な幽霊が集まる道具なんか手に入れたら、国や科学者が欲しがる事は間違いなし!高値で売って儲けてやる!


クゥは妹の世話で居ないけど、佐和と萩異が居るから問題は無いっ!


「さて、場所は分かってるわね!?」


「うん、資料によると広いお寺の地下にあるみたいだよ。」


「寺はこの森を西に抜けた所だぜ!」


それじゃあ早速向かって…



[ガガッ]



「およっ?」


「どした?」


今なんかの音がなったよーな?ま、まさか…


「偵察幽霊が居るのね!?って事はアイテムはこの近くだぁっ!」


「姫魅ちゃん…まだ出発してないよ。」





@クゥ視点@


「やっぱり嘘だったんですか?」


「えぇ。しかし信じ込んでしまうとは…」


「私も信じてたのにー。」


妹と例のゲームをしてたら、社長秘書の人(篠頼ささらい ほねさんと言うらしい)が来たので話を聞いてみた。


そして幽霊を集める道具の事は嘘だったらしい。まぁ三人はもう居ないんだが。


妹も信じてたらしく少し残念そうだ。


「あと先に来てた人達も居ないんですが。」


「姉さん達なら恐らく、盗み聞きか何かでその道具の事を聞いて探しに行ったと思います。」


姉さんは面白い事はすぐ聞きつけるからな。曽瓜さんともう一人の人に迷惑をかけなきゃ良いが…


「しょうがない…俺が探しに行ってきます。」


「私も行くー!」


「感謝します。しかし幽霊は本当に出ますので適当に注意してください。」


………マジですか。


「恐らく向かった先は此処から西の寺でしょう。三人は別の島の寺のお宝データを見て勘違いしたようですから。」


寺ねぇ。虫とか出るかもしれないな。


「おい、虫除けスプレーと殺虫スプレーを持ってくぞ。」


「流石はクゥちゃん、気が利くね!」




@萩異視点@


幽霊が出ないなぁ、この小説なら幽霊と戦闘シーンとかありそうだよね♪そしたら私のひっさつ技で倒しちゃうぞぉー♪


[ガサッ、ガサッ]


「聞こえたか今の!?」


「当然、聞こえたわ!でも私が一回聞いたのとは違う!」


「何かが近づいてる音かなぁ?」


二人にも聞こえてるみたい。でもこんな時間に出歩く人なんか、私達しか居ないよねぇ。


「もしかしたら泥棒かもしれないぜ。近づいてる奴が出てきたらすぐ逃げようぜ!」


「「賛成!」」


[ガサッ、ガサッ、ガササッ!]


「イヒヒヒヒヒヒヒヒ!」


「「「脱出ー!!」」」


さ…さっきへ、変な笑い声が聞こえたよー!!



「いやぁー、さっきの笑い声とか上手すぎですよ!隠納さん♪」


「さんは付けなくてよし!確かにさっきの声真似は上出来かな?」


「僕もかなり驚いたよ…でも姫魅達を見失ったよ?」


「よぉーし!それじゃあ後は寺を自力で探すのよ!見つけた幽霊は私のおやつとして持ってくること!」


「了解!」


「了解…」




@クゥ視点@


行かないと決めて結局行く事になるとは…これってデスティニー?


「行く事になったクゥちゃんの運命は皮肉であるっ♪」


「楽しそうに言うな。幽霊が出ないことでも祈ってくれ。」


〔ちょっと待ったぁ!そんな事を祈ったら私が出るタイミングがなくなるじゃないの!〕


あっ、出たな。


「ねぇねぇ、本物の幽霊?」


〔当然!霊分百パーセントの純粋な幽霊よ!私はこの島の偉い幽霊の下で働いてて、キールって名前よ。〕


「下っ端か。」


〔下っ端って言うな!ただの人間風情に馬鹿にされる筋合いはないわよ!〕


「下っ端幽霊さん、私達は寺を探してるんだけど知らないかな?」


〔だあぁぁ!下っ端じゃないって!もうムカついた、ストレス解消に覚悟しなさい!霊技・怨念ストライク!〕


俺は戦闘とかした事ないが、どうするべきか?


「まぁ、とりあえず避けるのは基本だよな…っと。」


相手の黒い球を飛ばす攻撃を回避する。


「どうするのクゥちゃん?」


「とりあえず避け続けて、隙が出来たら逃げる。」


幽霊に物理攻撃は、当たらないだろうからな。


〔避け続けると思ってるの?霊技・霊魂スピンクラー!〕


相手を中心にさっきとは別の球が、全方向に飛んでいく。


俺達は伏せて何とか回避した。


「あっ、そうだ!」


「どうした?」


妹が急に立ち上がる。おいおい危ないぞ。


〔馬鹿ね。霊創・自縛爆霊サーパスト!〕


「いっくよぉ〜!」


右手にグローブをつけて相手に向かっていく妹…物理は無理があるって。


それ以前に敵の攻撃が目の前だ。さっさと避けた方が良い。


「それぇっ!」


敵ではなく技に一発パンチ。だが妹は走ったままだ。


〔あっははは!その自縛爆霊は触れた部分に憑いた途端、体が動かなくなり更に、自縛爆霊自体が数秒で爆発するのよ!〕


「えっへへ〜ん、お姉ちゃんから貰ったこのグローブは、変な生物に嫌われてるんだよ!」


〔「えぇっ!?」〕


俺と相手は同時に驚いた。俺は姉が他人に物をあげてた事が理由だが。


〔キールさぁーんっ!!あのグローブにはとても憑く事なんかできませぇーん!!〕


〔だあぁぁああっ!だからって戻ってくるなぁぁぁ!ってかアンタは霊だから生き物じゃないでしょう!?〕


〔あ、そうでした。〕


[ドガアァァァアアアアン!]


〔間違えて戻ってスミマセンでしたぁぁぁ!!〕


〔このドジ自縛爆霊があぁあっ!!〕


[キラァーン♪]


自縛爆霊の爆発は当たるんだな。


「というか、大丈夫か?」


「全っ然、平気だよ♪クゥちゃんの妹だから当然!」


姉さんの妹だから当然か。


「それにしても進む方向が分からなくなったな。」


「多分こっちだよ。下っ端のキールちゃんが来た方向だからね。」


「意外としっかりしてるなお前…ってか、もうちゃん付け…」


「それはお姉ちゃんの妹だから当然!」


そういえば自縛爆霊は下っ端に敬語を使ってたな。下には下がいるもんだなぁ。




@佐和視点@


「全力で走ったらベタに寺の前に着いた訳だが…何処から入るんだ?」


俺達は入り口の木の門で足止めを喰らってる。壊していいなら既に壊してるんだがな!


「こんな門はぶち壊すのが一番!でも弁償させられたら駄目だし…」


「私のジャンプでも門越えは無理だよぉ〜…」


二人ともアイディアは思い浮かばない様子。どうすればいいんだ!?


「……こんな時間に、何かお困りでしょうか?」


「「「うわぁっ!?」」」


背後から急に話しかけるなぁっ!…って、誰?


「わ、私達は寺に入りたいんだけど!…もしかしてアンタ、門の開け方知ってたりする?」


「……………寺に入る理由は何ですか?」


「それは当然、おたか…ゴハァッ!!」


「私達は社会見学で来たんだよー♪」


姫魅が俺の腹部を殴って、萩異が別の理由を話す。ってか殺す気か!二十センチは腹がへこんだぞ!


「…こんな夜遅くに社会見学ですか?」


「しゃ、社会見学はこの島に来た理由だぜ!寺には肝試しで来たんだ!」


今度は俺がフォローする。それなりに無難な答えだろ!


「……………そうですか、ではお入りください。でも幽霊は出ないと思いますよ。」


[ギ、ギイィィイィィィ…]


「「「勝手に門が!?」」」


「………自動ドアならぬ自動門です。最近のお寺では流行ってるんですよ。」


絶対ぜってぇーに嘘だ。そんな門は聞いた事も見た事もねぇぞ!


「おおぉっ!自動門なんてあったとは!私もまだ勉強不足ね!」


「わぁー、凄い凄い♪最近の技術も進歩したねぇ♪」


うぉいっ!信じちゃってるよこの二人!お前等はボケか!?ボケなのか!?


「とりあえず先に進もうぜ!」


「ねぇねぇ、さっきの人は?」


萩異が辺りを見回しながらそう言う。確かにもう居ないな。


「恐らく帰ったんでしょ!さぁ、進むわよ!」




@クゥ視点@


「おっ、有った。」


結構大きな寺だな。


「クゥちゃん、門が開いてるよ!」


って事は、三人が居る可能性が限りなく高いな。


「………何か、この寺に用ですか?」


「きゃっ!驚いた〜。」


後ろを向くと誰かは知らないが女性の人が立ってた。誰ですか?


「俺達は友人達を探しに来たんですが、知りませんか?」


「……あの人達の知り合いですか。なら通って良いですよ。」


「えっ?あ、どうも。」


あの人達って事は、恐らく三人とも来たのだろう。


「戦闘にならなくて良かったね!」


「まったくだ。」




@???視点@


「あっ、寺があったよ!」


「「ナイス曽瓜!」」


ようやく見つけたわ!途中で寄り道して遅くなったけど問題ないよね。


「さて、早速お宝を取りに行くわよ!」


[バチィッ!]


「ぐほひゃぁっ!」


「「隠納さん!?」」


け、結界があるなんて…予想外すぎ!


「………こんにちは。」


「「「って、誰!?」」」


幽霊ではなく人間のようね。でも…今は夜だからこんばんはが正しいのよ!


「……残念ですけどアナタ達は通せません。」


「あっ、そうなんですか?」


「「こら曽瓜!納得するなぁっ!」」


それにしても、言い方的に結界を使ってるのはこの人みたいね。


「…………私はいが 記紀弥ききや。この島の幽霊のリーダー的な者です。更にこの寺の持ち主です。」


確か魅異が前に言ってた、神出鬼没な人で寺以外の部分をタダで売った人ね。


「……お宝が目当ての人は中に入れれません。」


「でも門は開いてますよ?」


曽瓜の言う通り、門が開いている。これを見たら誰でも入って良いと思うでしょ〜。


「…お宝が目当てでない人達が、入ったから開けてあるだけです。」


なるほどねぇ。諦めたくはないけど強行突破も面倒だし、待ってみますか。


…おっ、幽霊発見!従業員じゃなさそうだし、ちょっと奮発してみるかぁ!




@佐和視点@


「階段は有ったか!?」


「全っ然!本当に地下なんてあるのかな!?」


「資料の事が嘘っぽく思えてきたねぇ。」


今のところは、合宿所の泊まる所を出てから、一回も幽霊に合ってない。やっぱり幽霊なんか居ないのか!


〔ほぅ、地下の無い寺で地下を探す奴は、見回りをしてきて初めてみたな。〕


「「「って、誰!?」」」


寺の前の時とまったく同じ反応をするとは…レアな光景だ!


〔他人に名を聞く時は、自分から名乗るのが礼儀だろう?まぁ良い、私はこの寺の主の毬 記紀弥様に仕える、千宮せんぐう 神酒みきだ。言っておくが女だぞ。〕


「言っておいて正解だぜ!幽霊であれ女性は女性だ!で、何歳?」


〔いきなり無礼な奴だな…まずは名を言え。〕


「俺は佐和 雄武だぜ!怪しい趣味は無い健全な男子だ!」


「嘘付け…私は敢闘 姫魅!お金にはちょーっとルーズだけどよろしく!」


「最後に私は、この三人の中の隊長の紅虹 萩異だよ♪中学生だけどね。」


〔そうか。ちなみに中学校の呪いで死んだんだ。〕




「「「もしかして中学生!?」」」


〔まず幽霊で有る事や呪いに驚け…でもまぁ、中学生だな。〕


確かに見かけは、完全に小…いや、人は見かけによらないものだぜ!


〔そんなに老けて見えるか?〕


「逆で少し若く見えるぜ!」


「こりゃ、世の中もまだまだ広いねぇ!クゥの所の妹ちゃんより年下に見えるよ!」


「私と同い年だったんだ。そういう意味でよろしくねぇー♪」


そういって萩異が神酒の頭を撫でようとするがすり抜ける。幽霊だから当然だ!


〔うぅっ…毎日、記紀弥様に言われてたが、そこまで子供っぽく見えるのか…それ以前に同い年じゃないし…〕


かなり落ち込んでる様子だな!別に俺は問題は無いと思うぞ?


「それより、何か俺達に用でもあるのか?」


〔ハッ、そうだ!私は侵入者を追い出すのが役目。…という訳で、引き返さなければ一戦交える事になるぞ。〕


「だってさ。どうするんだ?」


落ち込んでた方が、戦況的には良かったんじゃないか?


「この『変な星で平凡生活!?』は、作者が『変な星でツッコミ生活!?』で戦闘シーンが多すぎたから、日常編を多く書こうと思って作った続編なのよ!戦闘シーンが多かったらこの小説の意味がなくなる可能性が高いわ!」


「それで結論はどうなるのかなぁ〜?」


「当然!走って強行突破よ!!」


「「了解ー!」」


〔逃がすか!待て!〕


そういえばクゥ以外は、基本的に裏話が出来るんだぜ。さっきの姫魅みたいにな。




@クゥ視点@


「んっ、寒気が…誰かが俺の欠点でも考えてるな。大した問題は起こしてないつもりだが。」


「多分気のせいじゃないかな?」


「お前じゃないだろうな?」


「クゥちゃんに欠点なんて無いと思ってるから大丈夫!問題点は多いけどね。例えば料理とか。」


悪かったな、問題点が多くて。どーせ、俺は料理の一つも出来ない兄ですよーっ。


〔休憩タイムとは良い身分ね!〕


「あっ、下っ端幽霊。吹っ飛ばされたんじゃなかったのか?ってか、休憩してないし。」


〔下っ端じゃないっての!私はこの島で下から二番っ…上から三番目に偉いのよ!会社で言う副社長の一つ下よっ!どう、思い知った!?〕


「下から二番目だとお店のバイトの一つ上くらいだよね、クゥちゃん。」


「あぁ、そうだ。虫で言う芋虫レベルだな。」


〔うるさい!うるさぁぁああぁーい!!いちいち虫で例えるなぁっ!〕


「じゃあ、犬で例えてノラ犬レベルだ。」


〔なお悪いわ!もう怒ったわよ!たかが人間程度が私を侮辱するとどうなるか教えてやるわ!そしてその成果でチビ神酒を超して見下してやる!ノワッハッハッハッハ!!〕


〔ほぉ〜、『現在』、下から二番目程度のお前が私を見下すのか。〕


〔ゲッ、神酒…さん?〕


キールの後ろに立ってたのは、小学生くらいの女の子だ。だが、下っ端より立場が上の子みたいだ。名前は話の流れ的に神酒という名前だろう。


〔それで『現在』、下から二番目のお前は、私の名前の前に『チビ』とつけなかったか?〕


〔い、いえっ!…だ、断じてそんな事有るわけないでしょ〜…アハ、ハハハ…〕


「ついさっき言ってただろ。」


〔あっ、お前っ!余計な事を!〕


〔そうか。私はコイツとちょっとした用があるから行くが、私が戻ってきた時にこの寺の中に居たら、一戦交える事になると思え。〕


「俺は友人を見つけたらすぐ帰るから、大丈夫だと思う。」


「心当たりある?変な三人組で面白いんだよ♪」


〔その三人ならこの先の何処かに居るはずだ。出来れば早く帰ってくれ。さぁ、行くぞキール!〕


〔ふえぇぇぇん…〕


どうでも良いが、俺の中の幽霊のイメージがだいぶ崩れたぞ。


とりあえず先を急ぐか。さっさと三人を見つけないとな。


「って、何だあれ?」


先を急ごうと、通りかかった部屋をチラリと見ると、金庫らしきものが有った。


どうやら茶室のようだ。


「ちょっと待て。」


「何か見つけたの?あっ、金庫だ!」


金庫の上には、緑茶が置かれている。そして金庫の横には、張り紙が一枚。


「懐中電灯を貸してくれ。」


「はいどうぞー。」


妹から懐中電灯を借り、張ってある紙を読んでみる。


「えぇーっと、『中身は、ご自由に持って帰って良いです。ただし、金庫の鍵を開けなさい。』だって。」


「楽しそうだね!でも鍵穴とかもなさそうだし、開ける方法がなさそうだよ?」


〔おや、この金庫に挑戦に来る人が居るとは、珍しいですね。〕


何処からか現れたのは、普通の幽霊。一番下の階級だろう。


「ねぇねぇ、本当に中身は貰って良いの?」


〔えぇ、どうぞご自由に。ただし間違った行動をすると死にます。〕


「あっさり言うな。」


〔良いじゃないですか。ちなみに死ぬと言っても、此処で幽霊として働いてもらうだけですよ。ちゃんと、生きてる状態に戻る事も出来ますしね。〕


「どうしてそんな事が出来るんだ?」


〔正しくは死ぬのではなく、幽霊になれるだけです。ただし、決められた時間分は、必ず此処で働かないといけませんけどね。でも此処でずっと幽霊のままで居る人も出るくらい、住み心地が良いんですよ。〕


まぁ、特星は不老不死の効果があるからな。


というか、妹が寝てしまった。


〔で、挑戦しますか?挑戦者にはヒントを渡さないといけないんですが。〕


あぁ、ヒントを渡すのがこの幽霊の仕事なのか。


「もちろん挑戦するぞ。…それにしても、そんなお宝なら他にも狙う人がいるんじゃないか?」


〔この寺自体は、お宝を狙う人は入れなくしているんですよ。成功率が高いらしいので。はいヒントです。〕


「何て計画的な…えっと、『お茶を見て何か閃かないか?そう!お茶の礼儀作法だ!これを金庫の鍵と思えば、答えは簡単だろう君ぃっ!さぁさぁ、お茶を飲みたまえ!さぁ早く!そして終わりを迎えよう!』………何じゃこりゃ?」


〔多分…ヒントです。元々、書いてあったのをキールさんが悪戯でそんな風に…〕


「後で、神酒とか言う幽霊に報告しとくか。」


〔恐らく、キールさんが神酒さんに絞め倒されるでしょうね。〕


俺もそう思う。というか、悪戯が原因で俺が幽霊になったら、火葬にするように頼んでやろう。


「お茶の礼儀作法ねぇ。正座して待つとか?」


〔それはお茶が出来るまでですよ。もう入れてあるので、入れてからの行動の方がいいと思いますよ。〕


「そういえば何でお前は、俺に助言をしてるんだ?従業員が増えて欲しくないのか?」


〔ただでさえ暇なのにそんな事はしませんよ。それに、お宝を見たいだけですし。〕


「そういえばお宝ってどんな物なんだ?」


って、聞かなくても、何か分からないから中身が見たいに決まってるだろ。でも、ついつい聞きたくなる質問なんだよなぁ。


〔えっと、説明書によりますと…〕


「有るのかよオイ。」


まぁ、説明書があるんなら聞き損じゃないな。


〔『このゲームにおいて手に入れれる物、それは……………書くわけ無いだろ馬鹿がぁっ!少しでも期待した?ならアナタの頭はカボチャよ!そんな考えじゃ、詐欺に一万回は合うわ!アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!』ですって。………ムカつく。〕


俺もお茶の間幽霊に同意しよう。というか、笑いの部分が本気で無駄に長い。


〔これも恐らく、キールの仕業だと思います。〕


「あっ、さん付けは止めたのか?」


〔あの人にさん付けの必要はありません。今日からそれを、僕のスローガンにします。〕


目標を作るとは良い心がけだな。


さて、俺もさっさと宝に挑戦するか。


「恐らく金庫の鍵らしく、お茶をダイヤルのように回転させるんだろうな。」


だが回転数は?礼儀作法からして…


「お茶を飲む前に回転させる数と同じ…三だ。」


此処は叫んで回転させるのがお約束だが、夜も遅いし性に会わないので静かに回す。


[カチャ]


おっ、鍵の開く音がした。


「幽霊になってないな。という事は成功か。」


〔本当ですか!?凄いですね!〕


お茶の間幽霊も驚いている。でも、案外簡単だよなこれ。


とりあえず中を見てみると、一枚の紙と半透明の珠があった。


「なになに、『金庫の鍵を破るとはお見事です。ちなみに『静かにお茶を三回転させる事』が条件だったんですよ。あと、その珠は十秒触れば体内に吸収され、身体能力が少し上がって、一部の幽霊に攻撃があたるようになります。以上です。』って書いてあるな。」


とりあえず十秒触ってみるといきなり溶けた。これで吸収されたのか?


「とりあえずこれでよし。後は佐和たちを探すだけだな。」


〔あの賑やかな3人でしたら、貴方が宝箱に挑戦してる間に出口の方へ行きましたよ。〕


………何でもっと早く言ってくれないんだ。


「それじゃあ俺達も帰るか。」


そして妹を起こして、お茶の間幽霊に礼を言い、出口に向かう事にした。





「何とか出口に到着だね!」


「あぁ。」


帰りは問題なく到着できた。


…でも帰ってきた場所には問題があるみたいだな。


「私達が食べてるのは、従業員じゃなくて守護霊とかだからだいじょーぶだって!」


「そうそう!印納さん、もう三人分調理して!」


「まっかせなさーい!私が料理すりゃー、食えない物も食えるようになるわよ!」


「いよっ!流石は悪食印納さん!」


「だから印納って呼んで良いってば!第一、アンタの方が年上でしょーが!」


姉さんともう一人の人(恐らく磐捌 印納さん)と盛り上がってた。近くには、数十枚ほどの皿と数個の鍋がある。


そしてそのそばで、曽瓜さんと神酒と一回会った女性の人が倒れていた。恐らく幽霊を食べる二人を止めようとして、返り討ちにあったのだろう。


というか、こうしてる間にも超大鍋の中に、幽霊を閉じ込めている。その鍋の大きさは俺の家の風呂くらいの大きさだ。


「何やってるんだ姉さん。」


「おっ、お帰り、うるさいクゥに我が愛しき妹!あっ、こっちに居るのは印納さんといって有名な人よ!」


対応の差が気になるが、印納さんに挨拶をする。


「ねぇねぇ、眠いから先に帰っていい?」


「あぁ、道に迷うなよ。」


逆に先に帰ってくれて助かる。結構遠いが大丈夫だろう。


「へぇー、君が噂のクゥ君かぁ!確かに主人公らしくはなさそう。主人公はよく喋る方が結構人気出るしね!」


「あの…酔ってます?」


この辺りがやけにワインの香りがする。気分が悪くなりそうだ…


「いやいや、幽霊料理に少し強力なワインを入れただけだけよ。貴方のお姉さんが用意してくれたやつ、結構いい味が出てるのよ!」


姉さんめ、余計な事を。


「それで二人でこの量の幽霊を食ったとか?」


「ぎゃっははははぁっ!二人じゃありませんでしたぁ!」


奇妙な笑いと共に鍋の中から登場したのは、姫魅だった。赤ワイン幽霊鍋に潜ってたから、全身が真っ赤だ。


「何で此処に?」


「無料で食べ放題飲み放題って言われて参加したの!佐和と萩異は先に帰ったけどね!」


やっぱり無料だからか。


「とりあえず幽霊を食べるのを止める気は…」


「「「当然ない!」」」


こうなったらしょうがない、一人ずつ退かすか。


まずは姫魅だがこれはもうワンパターンに…電話をする。


「もしもし、あー、ちょっと用があるんだが。姫魅が暴れてるから止めてくれないか?場所はそこから西にある寺だ。それじゃあ頼んだぞ。」


そしてケータイを切る。これでよし。


「次は…印納さん。」


「んっ、私になんか用?もしかしてデートの誘い!?」


「えぇ、そうです。魅異が貴方と付き合いたいと言ってましたよ。…確か帝国で待ってて欲しいと。」


ちなみにこれは嘘だ。というか、本当だったら俺は部活を止めてるぞ。


「よし、悪くはないわ!それじゃあ帝国を乗っ取るわよ!」


「分かったわ印納さん!ほら、曽瓜もさっさと来なさい!」


印納さんが先頭を走って行き、その後ろを姉さんが曽瓜さんを引きずりながら、走っていく。


酔ってるからあの返答だったんだよな…うん、そうに違いない。


「言っとくけど私は、この鍋を食べつくすまで帰らないわよ!!」


「こんな夜中に何騒いでるのよっ!」


[バコォッ!]


「ふげぇっ!れ、レーナミ!何でこんな所にいるの!?」


「クゥ君から電話で教えてもらったのよ。姫魅が迷惑掛けてるってね。」


冷波なら確実に姫魅を止めれるからな。


「くっ、冷波は出番がないから忘れてたわ!」


「余計なお世話よ。さぁ、帰るわよ!」


「分かったから引きずらないでええぇえええぇぇ!!」




こうして、合宿は無事に終了した。







〜そのころ〜


「あれ、何で私は帝国を乗っ取ったんだっけ?」


「印納さんも覚えてないの?私もなんだけど。」


「僕も目が覚めたら此処に居て、印納がすでに帝国を乗っ取ってたから分からないなぁ。」

@佐和視点@


「やっと合宿が終わったぜ!」

「ご苦労様。ところで特訓は何をしたんだ?」

「あぁ、ゲームで対戦をしたぜ!」

「…えっ?」

「ほら、バスの中でやってたゲーム、あれでずっと対戦してたんだ!」

「それだけ?」

「そうだぜ!ちなみに一位が魅異で二位が俺で三位が萩異だった。」

「本当にどんな合宿だよ?それでは皆さん次回もお楽しみに!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ