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変な星で平凡生活!?  作者: 神離人
チュートリアルの章
14/16

十三話『何も起こらないのが普通(四)』

@クゥ視点@


日差しの強い夏の日、冷房のない高校の中は、かなりの暑さを保っている。授業が終わったが部室に向かう気が出ない。


「暑い暑い暑い暑いぃっ!!」


「なら叫びながら近づくな…余計に暑苦しくなるだろ。」


佐和が暑さのせいで頭が狂い掛けてる。


「でも、異常に暑いからしょうがないだろ!」


「まぁな。」


確かに暑いだけならまだ良いんだ。だってこの高校は、冷房がつかないからって暖房をつけるんだぞ。しかも暖房使用中は、窓が強制的に閉まる仕組みだから室内温度がやけに高いんだ。


この高校で現在涼しい場所は、職員室くらいしかない。しかし最近は、校長以外の職員が能力不足で居ないという状況なので職員室は、生徒が入り放題である。ただし、生徒の集まりすぎで暑苦しさは、この教室より上なので行く気になれない。


ちなみに職員が居ないし、校長も校長室に引きこもってるが、ちゃんと全員が自習をしてるぞ。ふざけたりしたら冷波に殴られるからな。だがそれを狙ってワザとふざけてる奴もたまに居るぞ。例えば佐和とかバカとか。


「というか、外に出れば良いんじゃないか?外の方が涼しいだろ。」


「階段が面倒すぎるぜ!」


ちなみに俺達の教室は、三階にあるぞ。


「よし、クゥ!今日の夜は、学校内で肝試しをしようぜ!」


「さっき会話の流れで何故そうなる?」


「気にするな。それでこの高校には、伝統的な七不思議が有るんだぜ!」


「七不思議に伝統なんて有るのか?」


恐らく…というより、確実に無いだろうな。


「七不思議なのに、謎が七つ以上あっちゃうんだぜ!」


「その時点で七不思議と言うのは、明らかにおかしいだろ。」


「とりあえず決定だぜ!クゥは、あと一人誰かを誘ってくれ!」


「一人で良いのか?」


「俺に面白いアイディアが有るんだ。それじゃあ夜の十時に校門前に集合だぜ!」


そう言って何処かへ行く佐和。


「俺は、部室に向かうかな。」


「フフフ〜ン、話は、聞かせてもらったよ♪」


って萩異じゃないか。何で高校に入ってきてるんだ?


「で、やっぱり来る気か?」


「もちろん!クゥ君と私のペアなら幽霊なんか怖くないよ♪」


「…お前って、去年の合宿で佐和と姫魅と一緒に凄く驚いてなかったか?」


「クゥ君…人間は、成長するんだよ!」


人によって若干の差は、あるんだけどな。






〜高校の校門前〜


「おっ、来たな!」


「あぁ。」


「逃げるとでも思った?」


やっぱり夏と言っても夜は、そこまで暑くないな。


「それじゃあ今回のゲストを紹介するぜ!」


〔あー、はいはい。〕


〔キールさん、もう少しやる気を出しましょうよ。〕


〔私達も参加させてもらうぞ。〕


〔………よろしく。〕


ゲストとして出てきたのは、下っ端と三無と神酒と記紀弥さん。全員が幽霊状態で登場だ。


「今回は、幽霊と人間でペアを組んで、小学校と中学校と高校で別々に肝試しをしてもらうぜ。ちなみに本物の幽霊が出る場合があるので注意が必要だ。」


「人間と幽霊でペアなんだ…」


萩異が少し元気をなくす。やっぱり幽霊が怖いのか?


〔ちなみに僕とキールさんは、二人で一人として扱うらしいですよ。〕


三無だけで十分だと思う。


「あと記紀弥さんの話では、特星の学校とかに居る幽霊の中には、絶対に親玉が居るらしいぜ。そいつを倒したらクリアだぜ!」


「もし居なかったらどうする気だ?」


「その時は、学校全体を見回ったら戻ってよしだ!」


だから学校全体を回るか、親玉を倒せば良いって事か。


「だがズルをする奴が居るんじゃないか?」


例えば下っ端とか。


〔って、何で皆で私を見るのよ!〕


〔キールさんがズルをしないように僕が居るんです。だから安心してください!〕


三無なら安心だな。


「じゃあくじ引きでメンバー分けとステージ選択をするぜ!」



とりあえずメンバーが決まった。まずは、中学校を探索するのは、俺と記紀弥さんの冷静通常チーム。そして高校を探索するのは、萩異と神酒の愛すべきクゥチーム。最後に小学校を探索するのは、佐和と下っ端と三無の輝く青春チームの三つだ。


ちなみにチーム名は、それぞれ俺と萩異と佐和の人間側が決めている。おかげで変な前のチームもあるわけだが。


とりあえずこうして、幽霊と人間がペアの肝試しが開催された。





〜冷静通常チーム〜


「よし、それじゃあ行くか。」


〔……あの、懐中電灯は無いんですか?」


「もちろん。」


だって忘れたから。


「それにしても本当に幽霊とか住んでるのか?」


〔………えぇ。でも最近は、三校の幽霊を一人の幽霊が統一したらしいんです。〕


「それじゃあ親玉は、三校の中に一人なのか?」


〔……そうです。〕


確率低そうだなぁ…まっ、なんとかなるか。


〔…………ところで、どうして冷静通常チームなんですか?〕


「えっ、記紀弥さんの印象がそうだから。」


〔……幽霊の時点で普通じゃないと思いますが。〕


「そこは、気にしないで欲しかった…」


と、いろいろ話してるうちに一階は、探索終了だ。二階に向かう。


〔……ちなみに私は、冷静でもありませんよ。暇な時は、寺を脱走して部室に行く事がありますから。〕


「そんな事あったっけ?」


〔……その時にクゥさんは、萩異さんと出かけてましたから知らないんですね。部活の皆さんとゲームをやりこみました。〕


そういうところは、記紀弥さんって普通に子供っぽいんだなぁ。年齢は、小学生だしな。


〔………あっ、この中から気配がします。〕


「そうなのか?」


気配がすると言った場所は、パソコン室。…理科室とか音楽室とかに比べたら緊張感に欠けるな。


「お邪魔しまーす。」


〔……お邪魔します。〕


中に入るが真っ暗で何も見えない。廊下は、目を凝らせばなんとか見えたのになぁ。


〔あれっ、こんな時間に人間がくるなんて珍しくもないね。〕


「珍しくないって事は、俺達以前にも肝試しをした奴が居たのか。」


〔………恐らくそうでしょう。そうじゃないと幽霊が居る事なんか分かりませんから。というか、私は、人間じゃありませんが。〕


〔幽霊の子供も一緒?なら夜の幽霊授業を受けに来たのね。〕


「幽霊授業なんてあるのか?」


〔………さぁ?というか、そちらも子供だと思いますけど。〕


〔気にしたら負けだよ!それじゃあ授業内容その一、出会ったら勝負をする!特技・流れ出る氷!〕


相手の幽霊は、氷を操れるみたいだな。だけど俺の知り合いほどじゃない。


俺は、熱蒸気君三号を取り出して氷を溶かしていく。前回より威力が落ちたが、広範囲に熱蒸気を飛ばせるようになっている。距離や片方に一回使える技は、前回のままである。


「ところで記紀弥さんが飛ばしてるのは、何なんだ?」


〔……これは、体の栄養で作り出した球です。当たれば相手の体力と栄養を吸い取って消えます。元々は、雑魚ベーさんのカムと言う技を真似しようとしたら偶然出来ました。〕


って事は、雑魚ベーさんも似たような技が使えるのか。


〔話してる暇なんか与えないよ!奥義・荒れる氷の塊!〕


「っと、熱蒸・爆熱水蒸気。」


[バゴオオオオオオオォッ!]


熱蒸気君三号の片方の必殺技で奥義を打ち破る。ちなみに二号よりも攻撃範囲が広くなってる。威力が多少低くなるけどな。


〔うぁっ!〕


〔……奥義・霊体旺染末!〕


[ズバゴオオォッ!!]


記紀弥さんの謎の攻撃で相手は、凄い勢いで飛んでいった。


「今の技は?」


〔………相手の神経に直接攻撃する技です。幽霊以外には、致命傷になることが無いので安心して下さい。〕


「記紀弥さん…相手は、幽霊だったぞ。」


〔……………あ。で、でも大丈夫ですよ、多分!〕


焦りすぎだ記紀弥さん。そして明らかに大丈夫じゃない雰囲気なんだが。


「記紀弥さん…相手は、幽霊だったからもう死んでるぞ。」


〔……えぇ、だから気にせず戻りましょう。〕


あっ、いつも通りに戻った。





〜愛すべきクゥチーム〜


@神酒視点@


〔萩異、いくつか聞きたい事があるんだが。〕


「私に聞きたい事?」


本気で気になることがいくつかあるからな。


〔あの…何でこのチーム名にしたんだ?〕 


「クゥ君が大好きだから!」


〔何というか…予想通りの答えが返ってきたな。〕


というか、何で人前で堂々と叫べるのかが不思議なんだが。


〔一体どういう神経をしているんだ?〕


「神経の半分くらいがクゥ君への思いで出来てるよ♪」


実質が半分しかないのか。確かに普通な神経じゃないな。


〔そこまで言い切れる人は、逆に怖いな。恐るべき純愛の力と言っておくべきか?〕


「んん〜っ、ちょっと違うよ。」


あれ、違ったか。


「確かに何かの目的とかがあるわけじゃないから普通は、純愛って呼ぶのが基本だね。…でもね、純愛と呼べるような愛なんか本当は、この世に存在しないんだよ♪」


〔おぉー。〕


やけにカッコイイ事を言ったので拍手をしておく。私って実は、シリアスなシーンって得意じゃないんだ。今だって場の雰囲気だけで意味が無いのに泣きそうだからな。病気か私は?


「それで何故かって言うと…」


〔話してると探索の速さが落ちるから以下略だ。〕


「以下略って、私が言うべきじゃないかなぁ?」


それにしても記紀弥様は、無事だろうか?いや、無事じゃない訳がないな。三無もしっかり者だから大丈夫だろう。キールは、心配してやる意味と理由が無いな…論外だ。


〔ありゃ、こんな時間に侵入者かな?〕


おっ、敵的な奴が現れたな。


「あっ、通行人の幽霊?聞きたい事が有るんだけど、この学校で幽霊を見なかった?」


〔いやいや、幽霊に幽霊の場所を聞いてどうする。〕


〔ふぇ?私以外の幽霊は、小学校に侵入者退治に行ってるよ。〕


「私達以外に侵入者が居るの?」


〔うん、一時間くらい前に…って、侵入者!?〕


気付くのが遅すぎると思うが。


〔なら貴方達が噂の女子校荒らしなのね!〕


「でも女子校を荒らすなんて佐和くらいしかやらないよ♪」


〔確かに。ところで女子校って此処の事か?〕


確か此処の高校と中学校と小学校は、全て普通の男女共同の学校のはずだが。


〔普段は、人間達の共同学校だけど、夜になると三校とも幽霊だけの女子小学校として使ってるんだよ!生徒にも先生にも大人が居ないけどね。〕


最近の幽霊の学生は、たくましいんだな。その心自体を私も見習わないといけないな。


「ところで、肝試しの課題は、どうするの?」


〔肝試し?〕


〔そうだな…この子供を倒すわけにもいかないからな。私も子供な訳だが。〕


さて、どうするべきか迷うな。


〔棄権したらどうだ?他に幽霊が居ないわけだし。〕


「そうだね♪」


〔ちょーっと待ってぇ!私は、一対一でなら勝てる自信があるからそのルールで勝負しない?〕


〔なら私が勝負しよう。〕


「なら任せるね♪」


最近は、寺への侵入者が減ったから久々の勝負だ。


私の得意武器は、刀と槍と霊力だ。私の使う刀や槍は、霊力で出来ているからいつでも出したり消したりできるんだ。ちなみに霊力というのは、霊自身に宿る力を実体化させたものだ。特星での霊力に限るけどな。


〔今日は、槍でいくか。〕


霊力で槍を作り出す。


〔霊槍飛空投げ!〕


〔この程度避けるのは簡単だよ!〕


[グサァッ!]


〔や、やられたよ…〕


〔え?〕


以外にも一撃で終わる。というか、避けるのが簡単とか言って当たってるぞ。


「言っとくけど神酒には、動きを帰る能力があるんだよ♪」


〔いや、別に使ってないんだが。〕


まぁ、勝ったから良しとするか。もう少し長引いたほうが良かった気もするが。






〜輝く青春チーム〜


@三無視点@


「……………どういう事だこれ?」


〔私が分かる筈ないでしょ。〕


〔イベントか何かですかね?〕


僕達は、小学校を探索する事になったんですが…中が幽霊だらけです。


「でも女子ばかりだから構わないぜ!」


〔変態ね貴方。〕


〔キールさんも同じような存在だと思いますが。〕


〔はぁ?私がいつ変態になったっていうのよ!〕


〔えっと、前からだと。〕


〔私は、変態でも変人でもないわよ!!〕


「声が大きいぜ。見つかったら厄介だろうが。」


様子を見る限りは、あの幽霊達は誰かを探してるようですね。


〔あの幽霊達は、誰かを探してるようですよ。〕


「なら、その誰かを見つけ出して囮にすればいいと思うぜ!」


〔でも、その誰かは、校内に居るみたいだから没よ!〕


何かいい方法は、ないんですかね?


〔ならキールさんを最初に囮にしたらどうです?〕


「おっ、良い案だぜ三無!」


〔は?そんな方法を認めるわけ…〕


キールさんが何かを言い切る前に僕と佐和さんが、キールさんを思いっきり前に突き飛ばして入り口の近くに隠れる。キールさんは、頭から下駄箱に突っ込みました。


「おぉー、幽霊がキールを連れて全員で何処かへ行ったぜ!」


〔あの人数だと恐らく体育館でしょう。今の内に侵入者を見つけましょう!〕


でも電気をつけたら気付かれるので、暗闇を進むしかありませんね。


「それにしても何で女子ばかりなんだ?」


〔恐らく、女子校として使われてたからでしょうね。〕


「後で女子幽霊の資料集めをするか。」


〔…そのうち復讐されても知りませんよ。〕


「復讐?ハッハッハ、その程度なら逆に大歓迎だぜ!」


その程度って…普段は、どんな生活してるんだろう?


「確かに幽霊小学生の可愛い女の子からの復讐…やられてみたいですねぇ!」


〔貴方は、確か…雑魚ベーさん!〕


「おっ、久しぶりだな雑魚ベー!」


「そうですかねぇ?ところで此処の女子が居なくなってるんですが知りませんか?」


あ、もしかして侵入者ってこの人?


〔雑魚ベーさん、ここの幽霊に何かしましたか?〕


「可愛かったので抱きつきにいきましたよぉっ!すり抜けましたけどねぇ。でも全員が他の子を呼びに行ってくれたので、その間に調理室に行ってたら全員が居なかったんです。」


この人が侵入者だったんですね。


「そういえばいつも居る二人が居ないな。」


「雨双さんとアミュリーさんは、夜が遅いので家で寝てますよぉっ!その間に私が此処の女の子の偵察に来たというわけです。」


〔一日で来たんですか?〕


「えぇ!海を泳いできましたよぉっ!女の子の為ならこの程度は、疲れる内にも入りませんからねぇ!疲れましたけど女の子の顔を見たら簡単に復活しましたよぉっ!小学生以下の女の子最高!!」


真夜中にあまり叫ぶと近所迷惑になりますよ。


「ところで貴方達と居た、幽霊の女の子二人は、此処に居ないんですか?」


「残念ながら此処に居ないぜ!」


「そうなんですか。おぉ…神よ、私を見捨てたのですか?あ、そういえば神社を建てるお金が貯まってきたんですよ。後は、場所がないんですけどねぇ。」


神社を建てるんですか…本当に何でもする人だなぁ。


〔なら僕達の寺がある島は、どうでしょうか?主に魅異さんと記紀弥さんが持ち主ですし。〕


「良いですねぇ!それじゃあそこにしましょう!」


交通の点では、少し不便ですが、それ以外に問題ありませんからね。


「そういえば何で貴方達が此処に?」


「あっ、そうだった!肝試しの途中だったんだ!」


〔それでどうします?〕


「此処周辺を乗っ取ろうと考えてる奴は、居なさそうだからな。帰ろうぜ!」


〔そうですね。〕


「女の子が居ませんし、私も帰りますよぉっ!」


こうして俺が開催した肝試しは、幕を閉じたんだぜ!幕なんてないけどな!










〔ちょっと、誰か重要な人物を忘れてるわよ!誰か私を助けなさいよー!〕

@佐和視点@


「いやぁー、結局俺の活躍が見せられなかったぜ!」

〔ご苦労だったな。〕

「って、作者が幽霊になってる!?」

〔作者だから、なれても良いだろ。〕

「それにしても、前から作ると言われてた神社だが、いつ完成するんだ?」

〔さぁ?雑魚ベーが手続きを済ませるのが早かったら早いと思うぞ。〕

「そういう意味じゃなくて…」

〔話を変えるが非質系の特殊能力って結構有るけど使える人物が思いつかない。まぁ、非質系は、事件的なことが起これば必ず居るけどな。それでは皆さん次回もお楽しみに!〕

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