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変な星で平凡生活!?  作者: 神離人
チュートリアルの章
12/16

十一話『特星の法律が変わったようです』

@クゥ視点@


今日の天気は、雨。特星にも梅雨の季節がやってきたな。


最近気付いたんだが、特星の季節は、日本と同じ気がする。


まぁ、どうでも良いんだけどな。


「クゥちゃん、早く行こうよー。」


妹は、傘も無いのに部活に行こうと言う。


「ちゃんと傘を持ってけ。それにしても、梅雨は困るよ。」


「えっ、それなら雲を無くせば良いんだよ。」


「無理に決まってるだろ。」


「んー、ちょっと待ってて!」


妹が置くから何かを持ってくる。あっ、俺の音向君一号おんこうくんいちごうじゃないか。


音向君一号は、音を一つの方向に飛ばせるんだ。ちなみにテープレコーダーを内蔵している。しかも録音や防水機能付きだ。


妹は、音向君一号を空に向ける。


「まさか音で雲を消すきか?」


「そうだよ。少し前にある場所で録音した音があるからね!」


そんな音をよく録音できたな。


妹は、音向君一号のスイッチを入れる。ちなみに音は、上に向かってるので聞こえない。


…………おぉ、雲が消えていったぞ。


「一体何の音を入れたんだ?」


「涼気さんのメッセージだよ!」


納得だ。あの人のメッセージで雲が蒸発したんだな。


「これで部活にいけるね。」


「あぁ。…暑過ぎる気がするけどな。」





異常な暑さの中、脱水症状になりつつ何とか部室に到着。


「やっと到着。」


「暑かったねー。」


って中には、誰も居ないんだけど。


「おや、雨の日に部活に来るとは、関心ですね。」


「あっ、校長。」


「わー、どうなってるの!?」


妹の疑問は、分からなくもない。校長は、天井にくっついてました。


「私にかかればこの位は、朝飯前ですよ。…という事で、何か食べ物を与えてください。腐っていても良いので。」


「朝飯食べてないのか。」


「でも何も持ってないよ。ね、クゥちゃん。」


「あぁ。」


それを聞いて校長は、天井で落ち込む。どういう原理でくっついてるんだろうか?


「うぅ…最近ロクに何も食べてないんです。給料も減給の繰り返しで、逆に取られますし。」


「世界中でもこんな校長は、滅多に居ないだろうな。」


「世にも珍しい校長だね。」


というか、よく校長になれたなぁ。


「あ、ちなみに他の人は、雨が降ってるので遅れるらしいですよ!」


「今は、止んでるけどね。」


「逆に熱くて来れないだろ。」


「そうだね。」


「えっ、外が暑いんですか?」


「暑いじゃなくて熱いだけどね。火傷しそうだったから。」


「海が涸れる勢いだったしな。」


天気予報もビックリの快晴だ。実際は、梅雨で雨の予定だからな。


「それじゃあ私は、外を見て回ってくるね。」


「社長の勇者や回る変態や熱苦しい男に注意しろよー。」


誰も居なかったからか妹は、外に遊びに行った。…校長が居るけど天井だしな。ってかいつまで天井に居るつもりだ。


「…さて、俺も行くか。」


「ちょっと待って下さいクゥ君。私を置いてくんですか!?」


「当然。」


「校長は、寂しいとハゲになる可能性があるんですが!」


それはそれで面白い気が…ってかそれは無い。


「部室に誰も居ないから退屈だし…」


「SCゲージが居ますよ。」


【ニャァ〜!】


「前より黒くなってないか?」


「えぇ、火の中で修行してましたから!」


【ニャ!】


何の修行をしたんだ?というか、よく毛が燃えなかったな。


「ちなみにSCゲージも特殊能力が使えます!」


「何で猫が?」


「ある薬の実験台にしたら成功しましてね。」


例の特殊能力の元か何かだな。


「不味かったらしく、数時間引っ掻かれましたけどね。そして丸一日正座させられました。」


【ニャー。】


「それでどんな特殊能力なんだ?」


「人の言葉が分かる能力…でしたよね?」


【ニャ。】


確かにSCゲージが頷いたな。


「後は、光を操る能力と、空間を操る能力も使えますよ!」


「助質系と質系と非質系が使えるのか。」


「おや、勉強してますね。まさしくその通り!」


【ニャ、ニャニャー。】


「クゥ君、SCゲージが貴方と遊びたいそうですよ。」


「へ?」


【ニャー。】


「しかも遠距離勝負がやりたいんですって。」


「別に良いぞ。」


「まぁ、この大陸では、遠距離戦闘が基本ですからね。」




〜そして外〜


「さて、それじゃあ覚悟。」


俺は、熱蒸気君二号を両手に持つ。一号との違いは、威力の上昇と、飛距離の上昇と、片方で一回、熱蒸気を爆発させる必殺技が使える事だ。


【ニャー!】


SCゲージは、大玉くらいの光の球を大量に飛ばしてくる。


「おっと。」


危ないので後ろに下がろうとするが下がれない。恐らく空間も操ってるな。


しょうがないので隙間を見つけて避けていく。勿論、熱蒸気君で攻撃しながらだ。


【ニャ・ニャー!】


恐らく何かの技を使ったな。光の球がSCゲージを中心に渦を巻く様な形で飛んでくる。


「ならば俺も、熱蒸・爆熱水蒸気。」


[バゴオオオオオオオォッ!]


爆発した水蒸気が光の球を掻き消し、SCゲージにダメージを与える。爆発だから数秒だけど結構効いたみたいだ。


【ニャ・ニャニャニャ】


次は、大きな光の球が分裂しながら飛んでくる。最初は、家サイズだったのに俺の場所に届く頃には、子供サイズになってる。時々レーザーも混じって飛んでくるし。


「ってか本当に強いな。」


でもこれで手加減してるのだろう。こっちは、全力だが。


【ニャー。】


あっ、攻撃が止まったな。もう終わりか?


【ニャ。】


って消えたし。空間でも操ったのだろう。




〜部室の中〜


「あっ、クゥ君。さっきSCゲージから聞きましたよ。人並みに勝負が出来るんですね!」


「平和主義者だけどな。」


「勝利のお祝いに何か教えてあげましょうか?ゲームから貧乏生活までいろいろ詳しいですよ。」


貧乏生活は、かなり気になるが覚えてどうしろと?


「特星の極秘情報とかは、何か無いか?」


「えぇ、一部しか知らない事なども知ってますよ。」


「どんな事が有る?」


「例えば少し前に特星のルールが変わったんですよ。」


特星のルールが変わった?ってかルール有ったのか。


「まずは、盗みをして良いようになりました。ただし盗まれる側は、盗む人を攻撃して良いです。というか勝負は、常にして良い事になりました。」


「いきなりだが酷いルールだ。ってか知らせるべきだろ。」


「今度に新聞に載せる予定ですよ。」


家の防犯を厳重にしておこう。


「後は、神の職業の定員が五人になりました。だから殆どの人が神の職業を辞めさせられたんですよ。」


「そういえばアミュリーも神の職業だったな。」


「アミュリー君は、辞めてない筈ですよ。実績が良かったからでしょうね。」


意外に実績が良いんだなアミュリー。


「他にはですね…混合部の存在が国に認められましたよ。」


「どういう事だ?」


「大事件などが起こった場合には、事件の解決に参加して良い事になったんです。」


「面倒な仕事が増えただけのような…」


「ちなみに解決参加者は、怪しい人物を見つけたら問答無用で勝負を挑んで良いんです。それが犯人じゃなかったとしてもです!」


「酷い話だ。」


「大事件解決の参加して良い人は、勇者の知り合いか混合部の部員かのどちらかなんです。」


それは、ある意味貴重かもしれないな。


「最近の会議で決まったのは、これだけです。新しい事が分かったら教えますので時々、聞きに来て下さい。ルール以外に聞きたい事は?」


「面白い事とかないか?」


「面白い薬なら最近開発しましたよ。動物を擬人化させることが出来る薬とか。」


「どういう原理だよ。」


「さぁ?」


凄く気になるけど気にしないようにしよう。


「ふぅー、雨かと思ってたのに晴れてるとは…何て天気だ!」


あっ、神異だ。


「おっ、クゥじゃないか。一人なのか?」


「いや、上を見てみろ。」


「上?…って校長!?」


「はい、私です。…ところで食べ物とか持ってますか?」


「私は、何も持ってないぞ。」


「そうですか…」


天井で落ち込むな校長。


「そうそう、萩異が風邪にかかったぞ!」


「そうなのか?馬鹿でも風邪をひくんだな。」


ってか梅雨の季節に風邪にかかるか普通?


「それで私がお見舞いを買わされたんだぞ。しかも五千セル分も!」


「それって仮病の可能性が高いだろ。」


「やっぱり。」


そう思ったのなら五千セルも使うなよ。


「途中で気付いたから、顔面にとび蹴りをしてやったぜ!気絶のフリをしてたからそのまま許したけどな。」


「それは、恐らく本当に気絶したんだと思うが。」


自業自得だがご愁傷様だな萩異。

@佐和視点@


「今日の天気予報をお伝えするぞ!何と急激に気温が上がってるぜ!」

「だから短い間の梅雨になりました。」

「短いのは、梅雨だけじゃないけどな!」

「聞こえない聞こえない。…ともかく!気温が上昇中なので外を出歩かないようにしましょう。それでは皆さん次回もお楽しみに!」

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