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第三話 Macht der Träume



 ──校長室


 「つまり、我々の悪い予感が当たってしまったというわけだね?福地くん?」


 藤林校長は深くしわの刻まれた眉間を指でもみしだきながら、そう問うた。


 「はい、やはり校長がおっしゃる通りでした。彼らも力を持っています。」


 「つまり結論から言うと、君は誰かに操られた……と、そういうことだね?

  操られている最中の記憶はないのかい?」


 「ありません。単純に操られている最中は記憶がなくなるのかもしれませんし、

  もしかしたら、古田のように記憶を改ざんする力を持つ者がいるのかもしれません。」


 「ふむ……つまりどうも厄介なことになったねえ……。」


 「そのために僕たちがいるんです。なんとかしてみせます。叶のためにも。」




***




 「おはよう《眠りのマリオネット》。今日もいい天気だな。」


 ありがたいことにも、昨日に引き続き俺の平和なスクールライフは残念な教祖様の挨拶から始まった。


 「はいはい、ごきげんよう教祖様。」


 「ふふふ、ありがたいだろう。是非感謝したまえ。」


 朝一で心を読まれるのも昨日と一緒だ。


 「昨日、あの後二人に報告に行ったんだろう?あいつらは何て?」


 「うむ、《眠りのマリオネット》にしては上出来だと言っておったぞ。」


 随分と上からだな。クソどもめ……。


 「まあまあそう言わずに。」


 「次心を読んだらその封印されし右腕とやらの封印を解き放ってやるからな。」


 「ご勘弁を。」


 「で?二人とも今日は来るのか?」


 「ああ。」


 「そうか。じゃあ放課後に全員に招集かけといてくれ。計画の続きを話したいんだ。」


 「わかった。」 


 そう言い教祖は両腕をクロスさせた。ご自慢の決めポーズだ。

 恥ずかしいから他人の目があるところでは是非やめていただきたい。


 「無理だ。」


 「よし今すぐその包帯とってやる。覚悟しろ。」




 まったく、FF団の朝は慌ただしい。



執筆担当 石平

執筆者コメント


NXTE ロキロキ

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