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第5話 初めての誕生日

カンッカンッ


今日もお馴染みの目覚ましが家全体に響き渡る。

起きるとカレンダーが目に入った。


「そうか...もう」


1年の月日がたった。


僕は今日でこの世界の一歳になる。

この世界での一年は元いた世界とほぼ同じで360日だ。

それを月で区切らずに四季の春夏秋冬で72日ごとに区切っている。

時計がないため、一秒の速度自体が異なるかもしれないが1日は大体24時間だろうと推測している。


この世界での一年はあっという間だった。

基本一日の流れが決まっており、新しく覚えることが多かったからだ。

人は忙しいと、その時は長く感じるものだが、思い出す時にはあっという間だったなと感じる。その感覚だ。


この数ヶ月(この世界には月という概念はいが)で成長したことはまず、かなり歩けるようになったことだ。

嬉しいことにこの新しい体はどんどん成長して今では100センチもある。

階段も自分で降りられるようになり、トイレに自分で行けるようになったことがでかい。


ニーミにトイレはここでするんさーって教えられてから、もう次は自分で行くようになった。

流石に一度教えただけでは理解できないだろーと思っていたニーミが僕の入ったトイレのドアを開けた時の顔を忘れられない。

当たり前だ。

どこの世界に慣れた手つきで用をたす赤ちゃんがいるだろうか。

そうして少なかったニーミの抱っこがほぼ皆無になったことはもう言うまでもないだろう。

だけど僕はもうこれだけは譲れなかった。

自分のケツは自分でふく。


そして、語学の勉強の方は既に打ち止めだ。

なんといっても教科書となる本が少なすぎるからだ。

絵本にある単語の読み書きは既に覚えた。

だが、語学の方は結局は自然と覚えるものなので読み書きはもう少し後でも大丈夫だろうと考えた。

あれ?この世界って学校あるよね?って疑問もあるが...

なので早朝にすることがなくなり、異能力について復習するようになった。


異能力については結論からいうと、炎を作り出せるようになった。

これは最近、雪が降ったために床が凍り、そこを滑って転んだのが大きい。

怪我をした膝が燃え上がると、倍速映像を見るかのように傷が癒えていった。

キロが大喜びでよく観察して感覚を覚えるんだ!といったときのことを思い出す。

なんでこいつは子供が怪我したのにこんなに喜んでんだと今でも思う。

まあおかげで感覚は掴めたけど。

自分で作った琥珀色の炎は熱いが自然と息苦しくはないという不思議な感覚がした。

酸素を奪わない特殊な炎なのかもしれない。


この日以降、覚えた感覚を何度か繰り返し思い出してみてわかったことは二つあった。

”超回復”の発動条件は怪我をすること。

”体内の発火”の発動条件は痛みや生命の危険を感じることだった。


超回復の方はわかる。

が、体内の発火の方はどうも感覚的なところが大きいようだ。

今、指先で炎を作って見てはいるが蝋燭の火のように吹けば消える不安定なものだ。

前世の小学生の頃に指先をカッターで切ったことを思い出して「痛い」と自分で思い込むことでようやくできている。

どうやら異能力は使うほど強くなるようだから、今はなるべく長く炎を出す練習をしている。


なぜそんなに前の怪我を思い出しているのかというと、危険だと思ったからだ。

僕が一番最近痛みを感じたのは、キロが僕を刺した時とあの炎に包まれた時だ。

今でも鮮明に思い出せる。

だが先日、キロが僕を刺したときの痛みを少し思い出したとき、僕の胸から業火が噴き出したのだ。

この時はキロが側にいてくれて水をすぐにかけられたから良かったが、もしかしたら家を丸焦げにしていたかもしれない。

そう思うと、この記憶はしばらくしまっておこうという気にもなる。

なので今は昔の記憶を引っ張り出してコントロールの練習をしている。

消し方もちゃんと覚えないといけない。


しばらく練習していると、今日もニーミが階段を登ってくる。

僕は布団をかぶっていつもの寝ているフリをする。


「さー朝さよ!起きるんさー!ハクトー!」


バサッとカーテンを開いてニーミが昇り始めた光を部屋へと招く。

本当にお母さんのようだ。


「んーニーミママ?おはよう...」


僕もまだ長文は難しいが2、3個の単語をつなげて話せるようにはなっている。


「さあ!着替えたら下に降りてくんさよー!」

「わかったぁ」

「早くねー!」


僕がなるべく今起きましたという感じをだして返事をするとニーミはすぐさま部屋から出ていった。

あれ?なんだか慌ただしい?


着替えて下の階にゆくと、もう三人揃っている。

キロは最近ハマりだした煙管を吹かしているがそわそわしているのが見てわかる。

レックスとニーミはなんだかニヤニヤと気味が悪い顔をしている。

この状況で思い当たる節は一つしかないが、極めて平静を保つ。


「おはよう!キロ!レックス!」

「ああ、おはよう。ハクト」

「おう、ボン!今日も元気か?」

「うん!今日はどうしたの?みんな?」

「ふふふ気づいたのさね!ハクト今日は何の日かわかる?」


そんなのすぐわかるが首を一応横に振っておく。

最近みんながこのくらいわかるでしょと平気で難しいことを僕に言ったりするので、僕はまだ無知な子供だよーとちまちまアピールする必要がある。


「おっわかんねーか!やっぱりボンもまだ子供なんだな!」


当たり前だ。一歳の子が子供でなくてどうする。なんならまだ赤ちゃんと言われててもいい時期だぞ?


「今日は俺たちとハクト、お前と出会った日であり、お前の誕生日だ」

「え?誕生日?」


ワザと何それ?っと言った感じを演出する。気分を良くしたのかキロも少し笑ったように見えた。


「おい!お前らいくぞ、せーの!」

「ー我らが聖なる騎士♪ー馬を走らせ風をたち、音を超え、光となるー♪...」

「えっえっ?」


合唱が始まった。おそらく国歌のようなものだろう。

この世界では誕生日にこの歌を歌うものなのかもしれない。

終了するとレックスとニーミがイエーイと叫びながらハイタッチをしている。

キロはというと、むず痒そうにしながら椅子の下から木箱を取り出した。


「さて、ではこれをお前にやろう」

「え?いいの?」


木の箱を開けると驚愕した。

その箱には僕を突き刺した短剣が入っていた。


「あの、これって...」

「ああ、流石に覚えていないかと思うがその短剣は俺とハクトとの縁があるものだ。ニーミにまだ刃物はダメだと言われたが、俺はもうお前が持っていていいものだと考えている」

「あ...りがとう」


お礼の言葉が詰まるのも無理はない。

本格的に剣術の指導が始まるぞという意思がその短剣からひしひしと伝わってくのだ。


「む...嫌だったか?」

「ううん...でもこれって?」

「ああ、そろそろ少しずつ剣術を教えていく。それだけの体力と理解力がお前にはもうある。素晴らしいことだ」

「あ、うん。そうだよね」


少し視線をそらしてレックスをみると、力強く頷いているのがわかる。ニーミにいたっては大きく育った我が子を送り出すような遠い目をしている。おおきくなったなぁと言った感じだ。

もうこの家には僕を赤ちゃんだと思ってくれる人はいないようだ。

自分の成長速度に初めて虚しさを覚えた。


「頑張ってみる...」

「!そうだな!何事も初めて見なければわからん!剣術は楽しいぞ!特に自分より大きな相手を屠ったときのあの手に残る感覚は今でも忘れられん!あれは確かー」


こんなに長い話をするキロは初めて見た気がする。

そんなに僕がやってみると言ったのが嬉しかったのだろうか。

不安があったのだろう。特に赤ん坊はまだ我慢することを知らず、嫌なことがあればイヤだ!といって突っぱねることが多いそうだ。

だけど僕はもう17だ。

キロたちがどんな思いで僕を育てているか知っているし、我慢も知っている。

簡単にイヤだとは言えないものだ。


「ほらキロさんさ!嬉しいのはわかるけど話はそこまでにして朝ごはんにするのさ!」


話が終わりそうもなかったためニーミが話の腰を折った。


「あ、ああ。そうだな。この辺りの話はハクトが剣術を覚えてきたらおいおい話すとしよう」

「はははー!珍しかったな!お前が自分のことを雄弁に語るたぁ!」

「うるさいぞレックス。そういう時が俺にもある」

「そうなの?」

「...たまにな」


キロは随分最初と印象が変わってきている。

おそらく僕が転生するまでずっとピリピリしていたのだろう。

あのときの鬼気迫った顔はしばらくなりを潜めている。


「ほら!みんなご飯さー!」


ニーミがいつもように台所に用意してあったご飯を運んで来た。

皿にはいつものポタージュとパンの他にもここに来て初めて見る魚料理の姿があった。


「おおー!こりゃ珍しいな!海の魚じゃねーか!どうやって手に入れたんだ?」

「俺が町に依頼を受けに言ったとき、商人に鎧と交換してもらった」

「これ珍しいの?」


いつもはレックスが狩ってくる獲物(モンスター)の肉がある為、買わないだけで町には普通に売っていると思っていた。


「ああ、この辺だと無いな!まず海がねぇ!川はあるが、この辺りだと小せぇのしかいない。たまに商人の中に冷蔵の異能を持つ奴がいて、そいつが運んでくるしかこの辺だと手に入らないんだぜ?ボン!」

「へー。そうなんだ」


商人にも異能もちがいたりするんだ。

確かに冷やすだけの能力だと戦闘向きではないかもしれない。

納得しつつこの世界初の魚を食べてみる。

焼いて塩と胡椒をまぶしただけのシンプルなものだ。素材の味を楽しんでって事かもしれない。


「パクッ...モグモグ」

「どうだ?ハクト?」

「おいしい!なにこれ!おいしいよ!キロ!!」


すごく美味しかった。

爬虫類の中には魚類を主食とするものも当然いるが、自分はもしかしてそちら側の遺伝子が多く含まれているかもしれない。


「ありがとう!」


今度は素直に感謝を言えた。


「ああ、喜んでもらえたならよかった。...ふぅ」


どんな鎧で相場だといくらかわからないが、きっと高かったのだろう。

台所をみるとまだ5匹くらい調理されていないのが残っている。

これで喜んで貰えなかったらどうしようという思いだったかもしれない。


「腐ってしまわないように今日中に食べるからたくさん食っていいぞ」

「うん!わかった!」

「よしゃー!俺たちも食うか!」

「そうさね!食べよう!食べよう!」


この日の朝食はかなり食べた。マダイのような形の整った魚を2匹ほど骨ごと齧り付き、生え始めた鋭い歯で砕いていった。


キロはそんな僕を見てよしよしと頷いていたが、ニーミは骨は喉に引っかかるから出していいのよさ!と慌てていた。

レックスはそんな僕たちをみて高らかに笑っていた。

こうして作り出された雰囲気はとても温かなものだった。

夜に帰ってこない両親とグレていく姉がいた前世ではほとんど味わえなかった家族の団欒だ。

素直に壊れて欲しく無いと思えた。


朝食が終わると、いつものように庭に出る。

すると、キロがついて来た。


「キロ、どうしたの?お仕事は?」

「ハクト、さっき渡した短剣を持ってみろ」

「...うん」


だいたい想像ができた。

そろそろと言ってたが、僕が反対したら時間をかけて説得してから始める。

反対しなかったら今日から始めるといった風に決めていたのかもしれない。

取り出した短剣は40センチほどでずっしりとした重みがあった。


「振ってみろ」

「...ふん!」


ひょろっとした剣筋に体が振り回される。

やっぱり重たい。


「よし...今日の訓練はここまでだ」

「え?」

「なんだ?文句はないだろ?明日は二回振ってもらうからな」


どうやらいきなり素振り100回とかではないようだ。

1日ごとに一回振りずつ増えていくシステムだ。

ちゃんと上限は考えてあるんだろうな?無限に増えていかれたら困るぞこれ。


「あとそいつはもうお前の一部だと考えろ。これからは背負って遊べ」

「いっ」

「無理だと思ったら下げてもいい。ただ移動時には着用しろ」

「...はい」

「...そいつはいつでもお前に力を貸してくれる仲間だ。背負い続ける習慣を身につけろ。いいな?」

「うん...」


さっきまでの好感度がガタ落ちだよキロ。

ちょっとは嫌がっているそぶりを見せてるんだから今日じゃなくても良くない!?

と思って肩を落としていたらニーミがキロに怒っているのがみえた。


「今日じゃなくてもいいじゃんさ!!何やってるの!?あからさまにテンション下がってるじゃんさ!」

「おっおう...いや頑張るってハクトが言ってたから...」

「ハクトは優しい子なんさ!!わかってあげないと!」

「すっすまん...」

「はぁ...もう私がホロー入れとくさ。仕事に戻って」

「...任せた」


とぼとぼと工房に入って行くキロの背中を見てざまあみろと思う前に少し哀れだと思ってしまうのは僕の性格からか、それとも普通の反応なのか。


「あっハクトこんなところにいたのさ!どうしたのさ?剣なんかを背負って?危ないから私が預かろうか?キロさんには後で私が言っとくからさ!」

「ううん」

「え?」

「この剣、気に入ってるんだ!」

「そっそう?ならいいんだけどさ...うーんほんとにー?」

「ほんと!ほんと!」


嘘だ。

気に入ってなどいない。

だけど渡してくれたキロの気持ちを少しは汲んであげたいと思ってしまった。

自分のせいで喧嘩をして欲しくない。


「ほんと優しい子さね...」

「...」


看破されている。

当たり前か。


「無理はいけないよ?子供の我儘を受け止めるくらい私たちにもできるんだからさ」

「うん!ありがとうニーミママ!大好き!」

「はぅ!!」


これもキロとニーミに喧嘩して欲しくないという僕の我儘だ。最大の感謝を告げないといけない。

甘い考えだ。

この時の僕はこんな感じでどんどん受け容れていったらどうなるかわかってはいるが、最後の最後で踏みとどまればいいやと軽く考えていた。


僕の最大の感謝を受け、庭に転げ回るニーミを残して今日も探索をする。

背負っている鉄の塊が手や脇にぶつかり動きづらい。

しかし腰に刺すと引きずってしまう。

慣れないうちはこうしてどんどん体力を持っていかれるだろう。

いつものルートの半分も動けずに今日は昼が来てしまった。


昼も魚だったが美味しくいただいた。

きっと夜も魚なので期待している。


少しずつ時間は短くなっているのだが昼寝はまだ必要だ。

特に今日は重いものを背負って走ったから余計に眠たい。

遊びまわった昼休み後の4限目といった感じだ。

いくら集中しようとしても睡魔はやってくる。

お休みなさい。


・・・・・・・・・・・・・・・・

少し風が当たるのを感じる。

目が覚めると、やはり部屋にキロがいた。

優しい面持ちで煙管を吸い、吐いた息を窓から外に出す。


「キロ?」

「ああ、寒かったか?すまんな」

「ううん。大丈夫」

「...ニーミから聞いた。その短剣手放さなかったんだってな?嫌ではなかったのか?」

「ううん」


ニーミから今日の話を聞いたのだろう。だけど僕の出す答えは一つだ。


「...そうか...お前も男だ。今は辛くともいずれは良かったと思える日が来るはずだ。俺はお前が口に出さなくては理解してやれんぞ?いいな」

「うん」

「では今日も異能力の訓練を行う。工房にこい」

「うん!」

「ふっ異能はわかって来たら嫌ではなさそうだな。そのうち剣術もそうなる」


そう言い残してキロは工房の方に一足先に向かった。

僕は燃えてもいいように耐火の防具に着替えてから工房に入る。


「さて今日は火を噴く練習をしよう」

「え!?」

龍人族(ドラゴニュート)は種族の特徴として火を噴けるはずだ。異能力の特訓と言ったが今日はそれを練習する。本来であれば親から見て学ぶものらしいが、あいにく俺は人族(ヒューマン)だ。火を噴けない。だから異能力の訓練と並行してこれも行うことにした」


龍人族(ドラゴニュート)知ってるの?」

「ああ、何度か戦ったことがある。昔は龍人族(ドラゴニュート)の友もいた。その時に火は一歳を越えると噴き始めると聞いたんだ」

火を噴けるのか...まあ異能力と少し被ってるけど使えないより使えた方がいいよね。


ああ...次々に前世との体の差が開けて来て混乱する。


「大きく息を吸い、舌を捲し上げて喉仏から噴出する。あくまで息は酸素を炎に与えて火力を上げるだけであり、大元の炎は喉仏に繋がっている火袋という器官から出すそうだ。火床に向かってやってみろ」

「うん!」


まーた難しい事を言う。なんとなくやってみるけどさ。


「すーーーっ!」


まずは空気を吸ってーーーーおおっどんどん入る!すごい肺活量だ!


「ふーーーーーっ!」


思いっきり吹く!

すると、ボー!っと炎が勢いよく口から噴出された。

火が消し止められていた火床が再び燃え上がる。

ただし、今回の炎は琥珀色ではなく、普通の赤い炎だ。


「できた!」

「よくやったぞ!ハクト!凄まじい威力だ!一歳でこれとは...俺が聞いた時には着弾することのない。か弱い炎しか最初は吹けないと聞いていたが...ハクト!やはりお前は天才だ!」


あれ?そうだったの?もう少し吐く息を減らせば良かったな...。

このままだと剣術だけではなくなりそうだ。

一度してしまうともう嘘はつけない。

今後は火を噴く練習もしなくてはいけなくなるだろう。

それにしてもこの火は自分意志で消せないんだな。

どうやら異能の炎と噴く炎は別物らしい。使い分けが必要だ。


今日は異能の訓練はせずにとにかく噴きまくった。

限界を知ることも大切なことだ。

息切れと工房中に熱気が立ち込めた頃に終了の合図がかかった。


「ほーら!ご飯さよーってあっつ!この部屋!」

「あ!ニーミママ!」

「ふむ、今日はここまでだなハクト」

「うん!」


今日の夜ご飯はやはり魚だった。

食事中は僕が火を噴けるようになったことで大盛り上がりでキロが誇らしげにしていた。

僕はかなりお腹が減っていたので会話は適当に返事をしてすぐにそれを平らげる。


「ほんとにハクトはお魚が気に入ったんさね」

「ああ、また商人が来たら買っておこう」

「いいの!?」

「ハクトが頑張ったらな」

「うん!」


こいつ食べ物で釣る気か?まあでも高いようだからちょとは頑張ろうかな?

そっちの方が気持ち的にも美味しく食べれそうだし。


「がはは!ボンはいい子に育ったな!」

「うん!」


まだ一歳だし。

育ちきってないし。

少なくとも5歳くらいに言うセリフだよねそれ。

本来なら。


こうしてこの世界での僕の初めての誕生日は終わりを迎えた。

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