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先生と生徒  作者: あめ
19/25

情緒不良児

佐野と先生、と和田

※会話文のみ




(in理科準備室)



「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「………」

「…………おい」

「はい」

「いい加減帰ってくんない」

「嫌です」

「……そこで何してんだよ」

「座ってますけどなにか」

「邪魔くせえ」

「いないものと思ってくれて結構なんでお気遣いなく」

「いや、別に気遣ってねえけど」

「そうですか」

「つーか帰れってだから」

「嫌ですってば」

「なんでここに居んだよ、どっか余所行けや」

「ここに用があったんですよ」

「じゃあ何」

「………別にいいじゃないですか何でも」

「用があんなら早く言えよ」

「今度でいいです」

「なら今すぐ帰れ」

「だから嫌だって!」

「視界の端にちらちら居座られると迷惑なんだっつの」

「ちらちらぁ? あたし身動き一つしてませんけど!」

「存在がなんかちらちらしてんだよ。しかも視線が刺さる。うぜえ」

「うざいって言うな!」

「じゃあ言い換えるわ、帰れ」

「だから帰りませんって言ってんじゃんうるさいなあんた!」

「……お前の方がうるせえだろ」

「先生が何度も何度も帰れってしつこいからですよ!」

「用もねえのに長々と居座るお前も大概しつけーよ」

「用はあるんだって!」

「だからそれが何なのかさっきから聞いてんのに答えねえお前が悪いんだろさっさと帰れ」

「ついに息継ぎなしで言い出したんですけどなにこのひと!」


「あのー」


「「あぁ?!」」

「……………わー、わーわーわーちょっと待ってもうおれこの空気耐えられない今すぐ帰る! お願いだから帰らせてええええ!」

「却下!」

「佐野ちゃんの鬼ー!」

「あんたには何がなんでもいてもらうから! はい着席!」

「和田、いいからもうこれ引き摺ってでも連れて帰れ」

「これじゃないです佐野です先生!」

「いやあ引きずっていこうにも佐野ちゃんの握力ブッチャー並みだからおれ全く勝てる気しないんだよせんせえーもう助けてええええ」

「泣くな鬱陶しい」

「そしてあたしとブッチャーを並べるな!」

「じゃあ手ぇ離してよ佐野ちゃん!」

「あたしだって好きで繋いでるわけじゃないわ! 我慢しろ馬鹿!」

「なんなのその不毛な行動!」

「お前らいちゃつきたいならマジで余所行ってやってくれ。心ッ底うぜえから」

「うわあどうしよ先生が全力でうざいって言ってるよ! あれ相当イライラしてる顔だよ佐野ちゃん!」

「知るか!」

「まさかの全面戦争体勢!」

「先生!」

「なに」

「これについて何か発言はないんですか?」

「これってどれ」

「なんか全体的に!」

「別にねえけど」

「(イラッ)あたしと和田が手繋いでてもですか?!」

「付き合ってんだから別にいいんじゃねえの。……つーか何が言いたいんだお前」

「手繋いでる状態でずーーっとここに座ってんのにそれに関してのツッコミもなしですか?!」

「だから帰れって再三言ってんじゃん」

「それツッコミじゃないし!」

「……じゃあ何て言えばいいんだよ」

「あたしに聞かないでくださいよ!」

「はあ?」

「だからそんなもんあたしにだってわかんないけどなんか言えって言ってんですよこの馬鹿教師!」

「(ブチッ)」

「あれっ、なんかちぎれる音がしたぞ?」

「………あー、あーあーほんともうマジめんどくせえなお前とにかく帰れって言ってんだろ聞こえねえのかこの馬鹿生徒が!!」

「うわあせんせーがキレた!」

「断る!」

「そしてつくづく怖いもの知らずだよこの子!」

「かくなる上は、和田ぁ! ちょっと顔貸して!」

「えっやだよ! どうせまたおれあの頭突きみたいなキスされるんでしょ?!」

「頭突きじゃないわ!」

「だからいちゃつくなら帰れよ馬鹿共!」

「いちゃついてないですよ先生の目腐ってんじゃないですか?!」

「お前こそ頭のネジ緩んでんじゃねえのか!」

「ちょちょちょ! ストップ二人とも!」

「「あぁ?!」」

「これ以上ヒートアップしたらアルマゲドン勃発しちゃうから! 世界の終末来ちゃうから! 一端ストップしよう! ねっ!」

「なんだアルマゲドンて!」

「二人のオーラがそんな感じなんだってばあああ!」

「はあ? 全然意味わかんな………って、ちょっ、うわ、引っ張るな和田ああああ!」

「ということで、今日はとりあえず退散しますお邪魔しましたせんせー!」

「おい離せあたしの話はまだ終わってないいいいいい!!」



 ガタガタッ

 ガラッ


 ―――ぴしゃん!



「……………マジで何だあれ」






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